第4話「男と男の誓い」(1974年5月3日)
眠い……。
前回の最後、ツルク星人によってレオは東京湾に没してしまう。

その様子を見上げているトオルたち。
トオル「カオル、父さんを殺したのはあいつなんだ」
カオル「じゃあ、ウルトラマンレオじゃなかったのね」
と言うやりとりとがあるのだが、前回、特にレオが犯人だと言うシーンはなかったように思うが?
とにかく、殺人現場に残されていたレオマークの金属片は、ツルク星人がレオの仕業と見せかけるために残していったものだということがわかる。

レオもおらず、他のMAC戦闘機もやられ、ひとり戦場に残ったダンは、ここでやっと「むざむざ負けてなるものか、見てろ」と、ウルトラセブンのテーマ曲をバックに、闘争本能を呼び覚まし、単機、ツルク星人に戦いを挑むのだった。
最初からそうしろ。 ダンは、戦闘機でツルク星人を高圧電線まで誘導して、電気ショックで星人にダメージを与える。星人は一旦退却する。
その後、百子たちやMAC隊員総出でゲンの行方を捜す。

ダンは既にゲンが死んだものと、哀愁を帯びた表情で、その様子を見守っていた。
お前も探さんか。 深夜3時になっても、百子たちは懐中電灯片手に海辺でゲンの捜索を続行していた。
ただ、ゲンは山の中で変身し、そのまま現地にレオとなって飛んできているのに、何故彼らがゲンが海に落ちたと言う前提で探しているのか、細かいことだが気になる。
ゲンが戦闘機で戦って撃墜され(それからレオに変身し)たのなら分かるんだけどね。
ダンは一睡もせず、MACステーションで頑張っていた。
明け方の4時になり、完全にゲンが死んだものと落胆しているダンのところへ、ゲン生還の知らせが入る。

ダン、歩いてゲンの元へ向かう。
車で行け、車で。 
ゲンは、スポーツクラブかゲンの部屋のベッドで寝かされ、百子さんをはじめ、スポーツクラブのみんなから甲斐甲斐しく看病されていた。

ワシも百子さんに看病されたい……。
が、その時、ゲンの耳にあの忌まわしい杖の響きが聞こえる。そう、恐怖の鬼軍曹、ダン隊長の到来である。
ダンは百子たちの止めるのも聞かず、ゲンをベッドから引っ張り出して連れて行く。
ゲン「やだー、行きたくないーっ」(註・嘘です)

ダンは、山奥の滝の前までゲンを連れて行き、ひとしきり説教をしてから、
ダン「何かといえばウルトラマンレオに変身するお前の心を許せない。変身前にすることを忘れている。技の完成だ。
この滝の水を切れ!」
ゲン「いや、無理です」 ダン「この水を奴の手刀だと思え」
ゲンは、ダンの言葉を真に受け、滝壺に降りて訓練を開始する。
ツルク星人がまたまたまた現れ、ビルを切断して暴れ回る。
MACがまたまたまた出動し、またまたまた役に立たない。

ダンは、ツルク星人に向かっていくトオルを助ける為、切り札「ウルトラ念力」を使う。
戦闘機の操縦中にウルトラ念力を使うのはやめましょう。 ツルク星人は念力によって一時的にボーッとなる。

ゲンはひたすら滝を切ろうと必死の形相で特訓を続けていた。
しかし、切れない(当たり前だ)。
ゲン「俺には出来ない。出来ないーっ!」
そこへまたまたまたダンが来て、
「その顔はなんだその目はなんだその涙はなんだーっ?」 ゲン「いや、なんだと言われましても……」 
ゲンはダンがまた念力を使ったのを知り、
ゲン「あれを使うと命が縮むんでしょう?
どんどん使って やめてください!」
と、気遣うが、
ダン「バッキヤロー!」 と、逆に張り倒される。そんな殺生な。
ダン「人のことなどどうでもいい。何故お前は俺に言われたことをやらん?」
ゲン「僕にはできないーっ」
ダン「お前がやらずに誰がやる。お前の涙で、奴が倒せるか?
みんな必死に生きてるのに挫ける自分を恥ずかしいと思わんか?」
そう仰いますけどねえ、ツルク星人が暴れまわってる間も、平気な顔でパチンコ打ってる奴とかいますよ、きっと。
そこへ、またまたまたまたツルク星人襲来の報。
ダン「ゲン、川の流れは絶えることなく終わりのないものだ。流れが目で見えなければ水を切ることは出来ない。いいか、流れに目標を見付けるんだ!」 と、アドバイスをするダン。
ゲン、正直何を言ってるのかよく分からなかったが、ここでまた聞き返すと面倒臭いことになるので、「はいっ」と適当に答えるだった。
ダンは再び都心へ戻る。行ったり来たり、忙しいことだ。

ゲン、水を流れる桜の花びらを見て、「これだ、流れに目標があったぞ!」と、滝を切ることに成功する。

ゲン「いやったぁーっ!」
喜ぶゲン。
しかし、これがツルク星人との戦いに何の意味があるのか?
とにかく、やっとレオに変身するゲン。

何処に特訓の成果があるのか、よく分からないが、とにかくツルク星人の手刀攻撃を受け止め、逆にその腕を切り飛ばすレオ。
ツルク星人、その手刀が自らの体に刺さり、死亡する。そもそも、何しに来たんだお前は?

ラスト、桜の花舞う公園の高台。学校のチャイムの音が響いている。
百子「それで今度アパートを移って、トオル君とカオルちゃんと一緒に住むことになったんです」
ゲン「良かったな」
カオル「うん、もう寂しくないわ」
と言う訳で、二人は百子さんのところに引き取られることになる。
ダン「お前が彼らに喜びを与えたんだ。行こうか」
ゲン「はい!」