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探偵・神津恭介の殺人推理11「密室から消えた美女」その1


 だいぶ間が空いてしまったが、「探偵・神津恭介の殺人推理」のお時間です。今回はいよいよラストを飾る第11弾「密室から消えた美女」であります。

 放送は1992年9月5日。原作は「神津恭介への挑戦」。
 この第11弾も視聴率は17パーセントと、決して低くはなかった(当時としては高いとも言えない)のだが、これでシリーズは終了となった。ただ、第1作目の「美女シリーズ」の遺伝子を受け継いだ怪しい雰囲気は、この11作目ではすっかり影を潜め、ほんとにただの2時間サスペンスになっちゃってるので、特に惜しむ必要はないだろう。
 それでも、この11作目は本格ミステリーとしては、なかなか優れたドラマになっている。

 さて、ファーストカットは「殺人推理」とは程遠い、暢気なもの。
 どこぞのおしゃれな海で、ボードセイリングに興じている男女ペアの姿。いつも暇な神津姉妹である。

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 信子「良い気持ちーっ、あたしもお兄さんもほんと幸せよね。今頃、ラッシュの電車で揉みくちゃにされてる人いっぱいいるんだもん」
 最初の頃に比べて、ぐっと垢抜けた感のある森口瑤子さん。

 神津(近藤正臣)も、1話では途中で精神病院に入院すると言う素敵なキャラだったのだが……。

 その(心底)どうでもいいシーンをクッションにして、早速最初の殺人事件。それこそ、すし詰めの通勤列車の中である。
 つり革にぶらさがっていた東洋新聞の記者・山下誠一(山下規介)の真横に立っていた男性が急にその場に倒れて動かなくなる。

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 山下「どうしました?」(脈を取って)「死んでる……誰かここで降りる方いませんか?」
 山下の呼びかけに、近くにいたOL風女性が名乗り出ると、山下は駅員にこのことを伝えるよう頼む。

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 次の停車駅で降りたその女性が、急ぎ足で階段をのぼっていると、偶然、ルポライターの松下研三(太川陽介)に呼び止められる。研三役は1作目から10作目までずーっと大和田獏だったが、最後の11作目だけ太川陽介が演じている。
 研三「あ、浩子さん? ね、ね、加納浩子さんですよね?」
 浩子「……?」
 研三「あ、やっぱり覚えてないか。ほら、ボードセイリング、いつか神津信子さんと兄さんの恭介氏と」
 浩子「ああ、葉山の海で……確か、松下さん」
 研三「そう、ひさしぶり」
 浩子「いけない、あたし駅員さん探さなきゃ……倒れた人がいるんです。あの電車の中で」

 加納浩子を演じるのは、小牧彩里さん。なかなか綺麗だ。
 何気ないやりとりだが、後に神津が事件の解明をする重要な手掛かりになっている。

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 で、警察が乗り出して本格的な捜査開始。検死の結果、死因は青酸による毒物死と判明する。
 被害者は西海銀行の行員・福島康夫であった。
 今回は、研三の兄、松下警部は登場せず、代わりに高峰圭二演じる田沢警部が指揮を取る。

 高峰圭二、ほとんど皆勤賞に近いくらい、毎回色んな役で顔を出している。第1話では下っ端刑事として参加し、この11作目で遂に捜査主任になっているのだからえらい。

 田沢警部は山下他、被害者の近くにいた乗客に話を聞く。
 山下は、被害者を助け起こした時、口から青酸特有のアーモンドのような匂いがしたと証言する。
 だが、別の乗客は、被害者の手は塞がっていて、何かを口にした様子はなかったと話す。

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 さて、いつも平和な神津邸。何故か、小鳥がたくさん飼われている。

 研三は、新聞を見て、自分が居合わせた事件を記事に出来なかったと悔しがっていた。
 信子「あ、そうか、浩子さんに会ってボーっとしちゃったんだ。でも良く覚えてたわよねえ。半年前に一度会ったきりでしょ。よっぽど気に入っちゃったんだ~」
 神津「おいおい、あんまりいびるなよ。研三君がかわいそうじゃないか」

 研三は、あのラッシュの中でどうやって被害者が殺されたのか、あるいは自殺したのか、謎に満ちた事件に興味津々だったが、差し当たり、神津は関心がなさそうだった。

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 東洋新聞の社会部。山下が部長に、被害者の体内から青酸が発見されたと報告しに来る。
 今時、こんな分かりやすいポーズを取る新聞記者もいないだろうが。

 「電車の中で殺されたとは限らないんじゃありません?」
 と、横から若い女性の声が割り込んでくる。

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 振り向くと、設楽りさ子が立っていたのでびっくりする規介。

 部長「新人の清水香織くんだよ。うちに配属された」
 香織「よろしくお願いします。4、5年前に同じような事件があったの覚えてらっしゃいません? 青酸カリを使った殺人ですけど、被害者は死ぬ直前、何も口に入れてなかったんです。もう少しで迷宮入りになるところだったのが、被害者がビタミンの糖衣錠を飲んでいたことに注目した人がいて解決したんです。犯人は錠剤を二つに割って中に青酸を仕込んでから接着したんです」

 今度の事件も同様の手口かもしれないと言う香織の推理に、部長も乗り気になって、二人で被害者の婚約者に取材してくるよう命じる。山下は嫌がるが、香織は社長の令嬢とかで、強引にペアを組まされる。

 また、香織はその事件を解決した神津恭介に協力を求めようと提案する。

 神津、若くて綺麗な女の子にせがまれて、あっさりと依頼を受ける。
 香織は女子大生の時、神津の講演を聞いて感銘を受け、それがきっかけで新聞記者になったのだと感激の面持ちで話す。

 山下は、被害者の婚約者の原島陽子(斉藤林子)から得た情報を神津に教える。
 実際、福島は毎朝7種類ものビタミン剤を朝食代わりに服用していたらしい。
 無論、陽子は自分がやったのではないと否定する。
 
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 香織は、預ってきたそのビタミン剤の瓶をテーブルに並べる。呆れたように首を振る神津。
 山下「彼女かもしれないな。婚約してたって同棲してたって相手を殺さないって言う保証にはならんでしょう」
 香織「あたしもちょっと引っ掛かってることがあるんです。病気にしろ事故にしろ愛してる人が突然死んじゃったりしたら、あたしなら、動転して絶望して、泣いて泣いて、それでも涙が枯れるなんてことないと思うんです」
 神津「うん……」←聞いてない

 香織は、陽子が婚約者が死んだ割に深く悲しんでいるように見えないと不審に感じていた。
 神津は、そのビタミン剤を自分の大学で分析させると約束する。

 ここで、一転、軽快な音楽をバックに、またボードセイリングをしている神津、信子、研三、そして浩子と言うシーンになる。まるでトレンディドラマのような軽さである。

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 海から上がって、雑談的に事件のことを話す四人。
 神津「お住まい、あの沿線でしたっけ」
 浩子「違うんですけど、あの日は前の晩、横浜のおばさんのとこに泊まったんです」

 その後、田沢警部は研三に、福島は自殺したのではないかと話す。銀行員の福島が、顧客の金を横領していた事実が発覚した為だ。

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 さて、歓楽街にあるトップレスと言うお店の看板。

 トップレスと言うことは、無論、店の女の子がみんな、上半身裸で接客してくれる夢のような空間である。

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 どこがじゃ(怒)

 なんで客も文句を言わずにニコニコしているのだろう?

 その支配人の三崎哲也と言う男に、脅迫電話がかかってくる。
 三崎「はい、トップレスレスレスです」←噛んだ
 声「三崎だな、福島は俺が殺した。言ったろう、必ず殺すと。城山もやったよ、次はいよいよお前さんの番だ」

 翌朝、香織が出社してくると、玄関前で陽子が待っていた。

 香織「キャバレーの支配人?」
 陽子「三崎哲也って言うんです。その三崎と、福島と、もうひとり城山って人の三人が、学生時代からの遊び仲間で今でもよく飲みに行ったり、麻雀したり、……その三崎さんから昨夜突然電話がかかってきて、俺も殺されるって……」
 香織「殺されるー?」
 陽子「こないだから男の声で脅迫電話がかかってたって言うのよ、お前たち三人を殺すって」
 香織「でもなんで殺されるの? 理由は」
 陽子「今は言えないって言うの、警察にもあたしにも。ただ、逃げなきゃならないからお金を貸せって……」

 陽子は金を渡すべきかどうか迷い、香織に相談に来たのだ。要求された額が50万だと知ると、社長令嬢の香織はその金は自分が用意するから、三崎から電話があったら知らせてくれと頼む。

 その後、ビタミン剤の分析結果が出たが、青酸は検出されなかった。だが、神津は最初からそのことを予測していたようだ。

 山下と香織は、三人組の一人、城山の会社を訪れるが、城山はずーっと無断欠勤していると言う。
 香織「春日さんは城山さんと一番親しくしてらっしゃるんでしょう、何か心当たりありません?」
 春日「……女と、伊豆の熱川」
 香織「えっ」
 春日「先々週の週末だよ」
 山下「それ城山さんから直接お聞きになったんですか?」
 春日「勿論さ、レディの前じゃちょいと言いにくいんだけどね……」

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 回想シーンの春日と城山。
 春日「城山、全くマメだなぁ」
 城山「へへへへっ、妬くな妬くな、腰が立たなくなるまでヤッてヤッてヤリまくってくるさ」

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 春日「ま、思いっきりぶっ飛ばしてやりましたけどね」(註・嘘です)

 それ以来、城山は出社して来ないらしい。
 香織は既に城山も殺されているのではないかと言うが、山下は依然、陽子のことを疑っていた。

 その後、今度は三崎も姿を消してしまう。


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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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