探偵・神津恭介の殺人推理11「密室から消えた美女」その2
- 2014/08/04
- 22:30
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続きです。
三崎と連絡が取れなくなった。研三は三崎のアパートを訪ねるが応答がない。
で、

神津と研三は、三崎がマネージャーをしているエッチなお店「トップレス」へ調査と称して飲みに行く。

研三が受け売りの手品で女の子たちの気を引こうとしている横で、神津は三崎についてあれこれ探りを入れる。
女の子「マネージャーは休み」
神津「休み?」
女の子「風邪こじらせたんだって」
神津「ところでなんでトップレスなのにトップレスじゃないの?」
城山も行方不明が続いて、会社からの命令で、春日がそのアパートに出向く。研三と山下と同行する。
春日が、「まさかほんとに殺されて死体になってんじゃないだろうな」とビクビクしながら管理人から借りた鍵でドアを開けるが、中には誰もいなかった。

ただ、空けた途端、壁にもドアの裏にもべたべたとヌードピンナップが貼ってあるのはさすがにやり過ぎ。城山は、あの顔(前回参照)にもかかわらず、プレイボーイとして鳴らしているので、それを表現したかったのだろうが、これじゃ逆に全然もてない男の部屋である。
まあ、城山は遊び人と言うより、最低のドスケベおやじであることが後に判明するので、その伏線と言えないこともない。

神津邸で事件について話し合う香織たち。
香織「陽子さんのところにも三崎さん何も連絡してきませんて」
信子「もしかして、もう殺されちゃったんじゃないかしら」
さらっと物騒なことを言う信子。日常会話で出てくる台詞じゃねえよ。
そこへ山下と別れた研三が帰ってくる。
香織「どうでした、アパートの様子?」
研三「もう新聞はたまりまくってるしさ、部屋の空気は澱んでるし、食パンはカビだらけ、先々週の週末以来、一度も帰ってませんねあれは」
信子「何か手掛かりになるようなものはなかったの」
研三「ない、ただ相当なスケベだよ。壁にはヌード写真がベタベタ貼ってあるし、裏ビ デオはゴマンとあるし、おまけにおと……」
信子「おまけになに?」
研三「大人の、おもちゃも……」
香織「やだぁ~」
設楽りさ子、可愛いなぁ……。
香織は、城山の行方を追って、熱川へ行くと言い出す。神津も(暇なので)同行する。

踊り子号の車内。
香織「(城山が)前と同じホテルに行ったかどうか」
神津「彼の目的は女との情事そのものだから、わざわざホテルを変える必要ないでしょう」
香織「この間言いたくて言えなかったこと、言っちゃおうかな

神津「うん?」
香織「社会部の記者になろうと決めたもうひとつの理由はね、先生にお会いしたかったから……色んな事件、特に犯罪に関わる仕事をしていれば、いつかきっと先生に出会える。そう思ったんです。だってどうしても先生にお会いしたかったんですもん

神津「ふっはははははははっ」
笑うしかない神津。
香織「先生のロジックってとてもユニークで完璧論理的なんだけど、でも、決して無味乾燥じゃなくて、うーん、宇宙の広がりって言うか、地上の世界を超えた美しさのようなものが感じられて……だからあたし決心したんです。何千人何万人のファンの一人じゃなくて仕事を通してきっちりお会いしたいって」
神津「あ、ああ……」←聞いてない
香織「ああ、言ってしまった」
秘めていた思いを告白して、すっきりした表情の香織と、その情熱をもてあまし気味の神津おじさんの対比が微笑ましい。
二人は熱川に着く。城山が使っていたホテルへ行き、その足取りを調べる。
フロントは口が固かったが、客室係はべらべらと城山のことを話してくれる。
城山はひとりで金曜の夜にチェックインし、従業員は相手の女性は一度も見ていないと言う。また、城山はチェックアウトせず、日曜の朝、いつの間にか姿を消していたとも。支払いは済んでいたので、ホテル側は別に気にしていないようだったが。

香織は、城山も既に殺されて死体は何処かへ運び出されたのではないかと自分の推理を述べる。
神津「たぶんね……非常階段のところで見付けたんだ。なんだろう?」
香織「……」
神津「たぶん、スーツケースの角が擦れて落ちた」
香織「城山さんの死体を詰めたスーツケース……でも、女の力でそんな……男なんだ? 城山さんは女の人と会うつもりだったけど、実際に現れたのは男だった?」
香織はその男が三崎だと決め付けるが……。
実はその頃、新宿南署に三崎が保護を求めて駆け込んでいたのだ。
三崎は、福島、城山に続いて今度は自分が殺されると訴えるが、その理由については口を閉ざす。警察から追い出されたところを、山下、香織、研三が待ち構えてそのマンションまでついていく。
部屋の前には神津が先行していて、鍵がドイツ製の特殊なものに付け替えられているのを見ていた。

三崎は、海外へ逃亡するまで、研三たちにガードして貰うと言う約束で、命を狙われる心当たりについて話す。一ヶ月前、三崎は、城山、福島たち三人と飲み歩いていて、女子大生グループと意気投合した。
三崎「特にその一人は、失恋したてのほやほやだとかで、半分ヤケみたいにはしゃいでた。で、まあ、別れ際によう、物は試しで誘ってみたら、これがホテルまでのこのこ付いてきてよ。ふっへへ、あたしはもうどうなってもいいの好きにしてなんて……ってへへへへっ……ほら、据え膳食わぬはなんとやらって言うじゃねえか。でまあ、ありがたく一晩のアバンチュールを楽しませてもらったって訳さ」
研三「つまりあんたと、福島さんと城山さんと、失恋したての女子大生と」
山下「男三人がかりで女一人か!」
三崎「いや、だからさ……だから警察には言いたくなかったんだ」

汚物を見るような目で三崎を見る香織。
そして10日後、何者からか脅迫電話がかかってくるようになったという。
その女子大生が、自殺したと言うのだ。
香織「その女子大生の名前は?」
三崎「しらねえよそんなもん。向こうだっていわねえし、こっちだって聞きたくねえしな」
とにかく、研三と山下が交代で三崎を見張ることになる。
一方、香織は過去の記事のスクラップを調べ、三崎の話に該当しそうな自殺事件を見付け、ファックスで神津に送る。女子大生は北島春佳と言い、父親が喫茶店を経営していた。

山下と香織がその店「FARAWAY」に赴き、率直に記者だと名乗って春佳のことを聞こうとするが、父親(三上真一郎)は途端に態度を硬化させる。
香織「お父様のお気持ちは良く分かります。勿論、どんなに春佳さんが傷付いたか」
北島「ほう、あんたレイプされた経験あるわけ? ないんだろ? だったら偉そうな口利くんじゃない。春佳は結婚できない相手に絶望して、自殺した。それだけだ、帰れ!」
北島はいきなり砂糖をつかんで、二人に投げ付ける。
ほうほうのていで退散する二人。
香織はひとりで春佳の通っていた女子大に行き、春佳と一緒だった友人たちを探し出し、話を聞く。
彼らの話は、三崎のそれとはだいぶ感じが違い、むしろ三崎たちにつきまとわれて迷惑だったようだ。そして、彼らから逃げるようにして店を出て、途中で春佳と別れたらしい。
その後、春佳が顔にひどい傷を負って大学を休んだとも。
また、彼女が失恋したのは事実だが、自殺の理由は決してそんなことではないと友人たちは口を揃える。

香織が、三崎のガードをしている山下に合流し、そのことを話していると、派手な衣装の女が現れ、三崎の部屋に入っていった。山下が自動車電話で三崎に確認すると、ファミコン(ファミスタ)だけでは退屈なのでガールフレンドを呼んだのだと暢気な返事。
その電話を切って、女の方を振り返った三崎の顔色が変わる。女が、手にナイフを持っていたからだ。
抵抗する間もなく、三崎は胸にナイフを突き立てられ、絶命する。
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