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「怪奇大作戦」セレクション 第14話「オヤスミナサイ」


 第14話「オヤスミナサイ」(1968年12月15日)

 (本題に入る前に)
 この頃、生きてるのがほんとしんどいです。猫になりたいです。

 それはさておき(おくなよ)、私、バラエティ番組をニコリともせず見ると言う特技の持ち主ですが、
 月曜に放送された「だまされた大賞」の、「変態おじさん」のくだりで不覚にも爆笑してしまいました。
 死ぬほどくだらないことを一生懸命やっているワッキーが大好きです手書きハート

 さて、ブログ開設700日目を記念して、今日紹介するのは、あ、上に書いてありますね。

 雨の降る中、季節外れの山荘にひとりやってきたのはユキと言う若い女性。
 鼻歌を唄いながらキャンドルに火をつけ、「たっちん」と、恋人の名前を呼ぶ。

 PDVD_000.jpg
 「たっちん」こと志田竜夫を演じるのは、佐々木功さん。当時26才くらい。

 竜夫「これから2年、待ってられるかい。結婚はだいぶ先になるよ」
 ユキ「我慢しなくちゃ。たっちんの研究の為ですもの」
 竜夫は、アメリカの研究所に招かれているのだ。

 ユキ「今度帰ってくるときは、押しも押されぬダイオードのオーソリティーね……いくつ?」
 竜夫「いつものとおり」
 ユキ「2つ半」
 竜夫「君にハッピーバースデーを言うのは今日が最後だ」
 ユキ「あら、最後だなんて縁起が悪いわ。ご馳走作るから待っててね」
 竜夫「うん」
 竜夫は、それが癖の、ティーカップの取っ手を持ってくるっと回転させてから口に運ぶ。

 食事の後、踊ったり、指輪をはめたりする二人。
 二人きりなんだから、他にもっとすることがあるだろう!
 と、管理人は心の底から叫ぶのだった(バカなので)。

 しかし、実際、この状況でキスのひとつもしない辺り、時代の奥ゆかしさを感じます。

 竜夫「もし僕が君を捨てたら」
 ユキ「殺すわ。ほんとよ」

 ユキは人形の羽飾りをつかむと、竜夫に投げる。無論、冗談だったのだが……、

 PDVD_001.jpg
 ユキ「えーい!」
 竜夫「う、あ、う……」

 その一本が竜夫の胸に突き刺さり、竜夫はばったりと床に倒れて動かなくなる。
 真っ白になったユキの頭に、雷鳴、そしてチャイムの音が鳴り響く。

 ユキは咄嗟に竜夫の体を冷蔵庫の中に隠すと、玄関に行く。

 PDVD_002.jpg
 不意の訪問者は、意外にもSRIの牧だった。
 牧「山へ猟に来た者ですが、道に迷ってしまったんです。私、SRIの牧と申します。今夜一晩だけ泊めて頂けないでしょうか?」
 ユキ「どうぞ、あたしもここの留守番なんです」

 追い返すわけにも行かず、ユキは空いている部屋に牧を案内する。

 PDVD_003.jpg
 牧はすぐベットに入り、眠ろうとするが、枕元のラジオがひとりでに動き出し、心地よい音楽が流れる。
 やがて、牧はうなされて、夢かうつつか、判然としない世界に放り込まれる。

 部屋に、死んだ筈の竜夫が荒々しく入ってきて、牧の首を絞める。牧も何時になく乱暴で、竜夫を追いかけて階下の浴室まで行き、遂には竜夫を絞め殺して浴槽に沈めてしまう。

 ……だが、次の瞬間、牧はベッドに横たわっている自分を発見する。
 牧「夢だったのか……」

 安堵したのも束の間、閉めた筈のドアが開いているのに気付く。不安になって、浴室に降りると、現実にそこに竜夫の死体があるのを発見する。自分が殺してしまったのかと愕然とする牧だが、今度はユキが、竜夫を殺してしまったと告白し、事態は紛糾する。

 だが、ユキが死体を隠したと言う冷蔵庫は空っぽで、浴槽の死体の胸には傷がなかった。牧はやはり自分が殺したのだと、警察そしてSRIへ通報する。

 町田警部、三沢、野村が現地に到着する。所轄の刑事は当然、牧を犯人だと見ていた。
 また、竜夫の弟(名前は不明)を名乗る男がやってくる。

 一卵性双生児と言うことで、竜夫にヒゲを生やしただけの瓜二つだった(佐々木功の二役)。

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 ほとんど寝ていなかった牧は、同じ部屋のベッドで眠りに就くが、再びあの恐ろしい夢を見る。
 呻き声を聞いて、廊下で見張っていた三沢が飛んでくる。
 三沢「どうしたんですか?」
 牧「助さん、またやっちまった!」
 (以下、下品なギャグを思いついたが自粛する)
 牧「昨日と同じようにしてまた殺してしまったんだ」
 三沢「ちょっと待って……先輩、もう一度寝てみてください」

 牧が枕に頭をつけると、枕元のラジオの電源が入り、同じ音楽が流れ出す。
 三沢「ここに障害物が入ることで、ラジオのスイッチが自然に入り、音楽が流れる。目的はそれから先だ」

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 牧がナイフで枕を切り裂くと、中から小型のスピーカーが出てくる。
 声「眠れましたね。そうもっともっと気持ちよく眠れます。しかし間もなくある男がそのドアから入ってきてあなたを殺そうとします。男は逃げる。しかし追うんです。階段を降りて風呂場で追い詰める。首を力一杯絞めて殺すんです……」

 睡眠学習テープのように、牧は知らず知らず、人を殺したと言う記憶を植え付けられていたのだ。
 実際に成功するかどうかは別にして、面白いアイディアだ。

 牧はそのことをみんなに話すと、
 弟は「分かったぞ、兄貴の発明を盗もうとした奴がいるんだ」と主張する。
 ユキが何気なく「お砂糖幾つにします?」と訊くと、

 弟「いつものとおり」

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 その答えにハッとするユキ。相手は初対面の筈なのだが……。
 ユキ「2つ半?」
 弟「ああ」

 これだけでも決定的だったが、

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 弟は、竜夫と全く同じ仕草でティーカップを手にするのだった。

 そう、彼は弟ではなく、死んだ筈の竜夫本人だったのだ。

 しかし、ティーカップの持ち方はともかく、この返事はいくらなんでもバカ過ぎだろう。一応、秀才の筈なんだけどね。

 ユキは怖くなって山荘を出て行き、竜夫もすぐに後を追う。
 林の中で、ユキは「あなたは竜夫さんだ」と問い詰める。

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 しらばっくれる竜夫だったが、揉み合っているうちに付けヒゲが取れて万事休す。チーン。

 竜夫「ユキ、分かってくれ、殺すつもりはなかったんだ。正当防衛だ」
 ユキ「あなたはひとでなしよ。弟さんを殺したばかりじゃない、その罪を人になすりつけようとしたじゃないの……」
 竜夫「ユキ、愛してるって言ったろ?」
 ユキ「あたしの愛したたっちんは、もう死んだのよ!」

 竜夫はヤケクソ気味にユキまで殺そうとするが、そこへ町田警部たちが駆けつける。

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 なおも逃走を試みる竜夫の前に牧が立ちはだかり、珍しく銃をぶっ放して、竜夫をその場に釘付けにする。

 観念した竜夫は、素直に犯行を白状する。
 「弟の奴、私がダイオードの研究に成功したのを見て金をせびりに来たんです。勿論断りました。弟は怒って私に飛びついてきたんです。……私は弟に成り済ましてこの始末をつけようと思ったんです。その為には誰かに私を殺してもらわなくてはなりません」

 竜夫は、最初は婚約者のユキを犯人にするつもりだったが、牧と言う闖入者の出現で計画を変更、予め弟の死体を浴槽に入れてから、睡眠学習テープを牧に聞かせたのだった。

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 竜夫が、弟のヒゲを剃る合成カットがあるのだが、これが素晴らしい出来。

 牧「ところがユキさんが僕に本当のことを白状したので、お前の計算が狂った。人間を信じないお前の計算がお前を捕らえることになったが、皮肉な結末だったな」

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 傷心のユキ、ひとりスーツケースを下げて山荘を後にする。

 遣る瀬無い結末だが、エンディングで、途中で牧が車で彼女を拾ってやる映像が救いだ。

 このエピソード、サイコサスペンスっぽくて面白いのだが、そもそも、竜夫、こんなに手の込んだ偽装をする必要があったのか? どうせすぐアメリカに行くのだから、山の中に竜夫の死体を埋めて知らん顔をしていた方が確実だったのではないだろうか?


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コメント

志田竜夫の弟の名は『円谷プロ画報』第1巻によると、「志田次郎」という名だそうです。

Re:「怪奇大作戦」セレクション 第14話「オヤスミナサイ」(08/06)  

佐々木功さんってこの頃から特撮モノに出てたんですね。
一番印象的なのは映画「仮面ライダーZO」の科学者役ですね。

Re[1]:「怪奇大作戦」セレクション 第14話「オヤスミナサイ」(08/06)  

ウルトラファンレオさん
>志田竜夫の弟の名は『円谷プロ画報』第1巻によると、「志田次郎」という名だそうです。

情報提供ありがとうございます!

Re[1]:「怪奇大作戦」セレクション 第14話「オヤスミナサイ」(08/06)  

影の王子さん
>一番印象的なのは映画「仮面ライダーZO」の科学者役ですね。

今見ると「ZO」はなかなか良いですよね。前にちょっと紹介した気がします。

Re:「怪奇大作戦」セレクション 第14話「オヤスミナサイ」(08/06)  

昨日、怪奇大作戦14話久しぶりに見ました。放送当時はわからなかったのですが、舞台の山荘 八ヶ岳高原ヒュッテではありませんか!この後「原へいらっしゃい」の舞台になったりとたびたびドラマに使われました。懐かしい!いまは周りの木々も大きくなって様変わりしています。管理人さん懐かしいドアラマありがとうございました。久しぶりにこの夏行ってみようかと思っています。

Re[1]:「怪奇大作戦」セレクション 第14話「オヤスミナサイ」(08/06)  

ドラマ中毒オヤジ様
コメントありがとうございます。

お喜び頂いてなによりです。

Re:「怪奇大作戦」セレクション 第14話「オヤスミナサイ」(08/06)  

確かにサスペンス的要素があって面白い作品ですね😅怪奇大作戦は作品の出来不出来の差が大きい事が残念ですね😓

Re[1]:「怪奇大作戦」セレクション 第14話「オヤスミナサイ」(08/06)  

ふて猫様

確かに出来不出来の差は大きいですね。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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