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「俺たちは天使だ!」 第7話


 第7話「運が悪けりゃ現行犯」(1979年5月27日)
 暑いなぁ……。

 この7話は、シリーズ中でも屈指の凡作で、スルーしても良いくらいなのだが、ま、一応紹介しておこう。
 ストーリーが退屈な上に、ゲスト、準レギュラー共に極めて地味である。

 冒頭、複数の会社を所有すると言う村田と言う男が事務所を訪れ、家出をした息子・良幸の行方を捜してくれと麻生に依頼する。報酬は20万で、会社社長にしてはケチである。

 良幸が目撃されたと言うディスコに潜入して、良幸の姿を捜すナビとダーツ。
 ナビさんは「ねえ、インベーダーゲームねえかな……何も置いてねえんだからこの店は、ベーダーの一台くらい置いとかなきゃダメだよ」とぼやいている。

 昨日もインベーダーゲームのことを書いた気がするが、気のせいだろう。

 PDVD_000.jpg
 と、早速良幸が、暴走族風の若者たちと一緒に店にやってくる。ナビさんはすぐ良幸のところへ行こうとするが、慌ててダーツが止める。
 ダーツ「相手が悪いよ。一緒にいる奴らは、ブラックホースの残党さん!」
 ナビ「ブラックホース?」
 ダーツ「一時は構成員100人を越えた暴走族。やることのあくどさにかけては天下一品」
 ナビ「男、島岡到さんを舐めて貰っちゃ困るぜ。たとえ暴走族であろうと、ヤクザであろうが、インベーダーであろうが、敵に背中を見せたことはないんだ。まあ見てな」

 ナビさんは真っ直ぐ良幸の前に行き、彼を店の外へ連れ出す。
 だが、ブラックホースの連中が追いかけてきて、ナビさんを公園でボコボコにする。
 薄情なダーツは、ナビさんを助けようともせず、こっそり彼らの後を追う。

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 一足早く事務所に帰り、自ら傷の手当てをしているナビさん。
 ナビ「しかしダーツの奴、あったま来たなぁ、あいつの人間性を垣間見た気がするな」

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 そこへダーツが帰ってくる。二人は奇声を発してじゃれあう。
 ダーツ「渋くなったなぁ」
 ナビ「この渋みをそっくり移してやろうかーっ」

 ダーツは、ブラックホースの連中が、暴力団の潮会の幹部たちと会っていたと麻生に知らせる。
 翌日、麻生とダーツは車でブラックホースを尾行し、ファミレスでまったりしている彼らを見張る。

 で、トイレに入った良幸をこっそり外へ連れ出すことに成功する。

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 麻生「君をお父さんのところへ連れて行けば我々の仕事は終了する」
 良幸「親父はいくら払ったんですか?」
 麻生「20万プラス必要経費だ」
 良幸「じゃ僕は25万出します。親父の依頼を断ってください」
 ダーツ「30万だって」
 良幸「25万です」
 麻生「ま、多いに越したことはないが……」

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 せこい、もとい抜け目のない麻生は、一旦良幸を家に帰して20万を受け取り、その後改めて良幸を家から連れ出して良幸から25万を受け取ろうという計画を立てる。

 ナビさんは良幸が気に入らないと乗り気でないし、ユーコはユーコで、良幸の父親が息子より世間体を大事にしていると反感を隠そうとしない。

 それでも麻生は計画通り行動する。まず、良幸を田中社長のところへ連れて行き、そちらの任務を無事完了させる。

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 その時麻生が渡す領収証、麻生のイラスト入り。

 麻生とダーツは引き揚げ、残ったナビさんが庭から良幸をすぐ外へ連れ出す。
 しかし、(かなり不自然だが)ナビさんは名刺入りの財布を庭に落としてしまう。

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 一方、ユーコとジュンはブラックホースのリーダー竹井と潮会の幹部の会話を盗み聞きする。
 ただし、ユーコの得意技・読唇術によって、である。

 ユーコ「……今回上手くやれば定期券をやる。俺たちが動くとサツの目がうるさい。○○しようなんて気は起こさんことだ。前に一度お前たちのような奴を使ったことがある。そいつは俺の言うことを守らず、ブスを持ってずらかった。その三日後がそいつの命日になった……」

 別れ際、幹部は竹井に小さな紙袋を渡していた。

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 事務所で、ユーコの読み取った言葉を分析する麻生たち。
 ダーツ「なんでブスを持ってずらかったり、上手くやったら定期券が貰えちゃうんだよーっ?」

 ダーツ「ほんとに出来んの? 唇の動きで相手の言葉を読み取るなんてことが」
 ユーコ「大学の時、ボランティア活動でやってたんですからね」
 ダーツ「大した唇だぜ」

 明敏な麻生は「ブス」が「ブツ」、つまり麻薬のことで、竹井たちが潮会の手先となって麻薬の取引をしようとしているのだと推理する。
 「定期券」と言うのは、「定期的」を読み間違えたのだ。

 紅興業(ダーツによれば潮会の下部組織らしい)との取引が、今夜8時貯木場と言うことは分かっている。

 麻生は藤波弁護士に会い、幹部がほのめかしていた殺人について調べて貰うと、確かに半年前、暴走族の若者がオートバイごと運河に落ちて死んでいた。

 田中社長は、息子がまたいなくなったこと、庭にナビさんの財布が落ちていたことなどから、麻生たちの企みだと気付いて大激怒。詐欺罪で告訴も辞さないと脅されては、麻生としては丁重に謝罪して20万円を返すしか道はなかった。

 せこい、もとい抜け目のない麻生、今度は麻薬取引のことで潮会を脅して金をせしめようと言う漠然とした計画を立て、早速潮会事務所へ車を飛ばす。

 ブラックホースは、良幸と合流後、貯木場へ向かう。しかし、彼らの真の狙いは潮会への復讐であった。竹井は途中で潮会へ電話して、預かったヘロインを2000万で買い取らせようとする。半年前彼らに殺された若者は、竹井たちの仲間だったのだ。

 麻生たちが潮会に行くと、ちょうど彼らが貯木場へ向かうところだった。麻生は彼らが大金を持っているのを知り、後を追う。

 で、最後は貯木場で潮会、ダークホース、麻生たち、警察(ダーツが呼んだ)によるしっちゃかめっちゃの争奪戦が行なわれる。

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 その最中、ヘロインを被って真っ白になるナビさん。

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 それを見て大笑いする麻生。沖雅也さん、ほんと楽しんでやってたんだろうなぁ。

 いつものように、麻生たちはあと一歩のところで2000万の入ったケースを警察に押収される。

 うなだれて事務所に戻ってくる麻生たち。
 20万は村田社長に返したし、良幸から受け取った25万も、ユーコの給料(20万)でほとんどパー。

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 ダーツ「しっかりしとるぜ約1名」
 ユーコ「皆さんはあたしのお給料の為に危ない橋を渡ってくれたわけ。あははははっ」

 空気を読まず、はしゃいだ声を上げるユーコ。
 即座にダーツたちに○○されてもしょうがないほどの暴言である。
 自分も、ドラマとは言え、見ていてムカムカしてしまった。

 それに、売れない探偵事務所の秘書(と言うか電話番)の月給が20万って高過ぎだろう。
 まあ、今回はユーコの読唇術が役には立っているんだが、ダーツたちに一円も出ないと言うのはいくらなんでもひど過ぎだ。

 実際、頭に来たダーツたち三人に追い掛け回されるユーコであった。

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 しかし、最後は麻生に仲裁されてうやむやになる。

 麻生「めげない、一人の青年を救ったんじゃないか」
 ユーコ「ほらほら、俺たちは?」
 ダーツ&ナビ&ジュン「せぇ~のぉ、俺たちは、天使だ!」で、締め。

 うーん、やっぱり面白くない回だ。 


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コメント

放送から35年・・・
二世の神田沙也加や多岐川華子が活躍している現在。
自分も歳をくってるワケだ・・・
などと思ってしまいました。

Re[1]:「俺たちは天使だ!」 第7話(08/13)  

影の王子さん
>自分も歳をくってるワケだ・・・
>などと思ってしまいました。

それは言わないお約束。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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