「少女コマンドーいづみ」第5話 その2
- 2014/07/01
- 21:49
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続きです。
バイオフィードバック実験施設での体験を語るいづみ。

独房で、他にすることもないので体育座りをしていると、隣の独房との間の鉄格子の嵌まった小窓から、金属製のプレートが放り込まれる。隣の房にいる神谷俊次が投げた認識票だった。
神谷「僕がもしあそこから生きて戻れなかったら、それを僕が生きた証にしてくれ……僕の名は神谷俊次、あきらめんなよ、どんなことをしても生き延びるんだ!」
いづみに語りかける神谷俊次。演じているのは神谷政浩さん(「キカイダー」のマサル)だが、声は何故か別の人が吹き替えている。
いづみ「あなたも……あたしの名前は五条いづみ」
神谷「いづみ、いつか会おう!」
だが、その言葉を最後に、神谷は実験場へ連れて行かれ、そして二度と戻って来なかった。
(パターンとしては、後々、神谷が実は生きていて、敵のバイオフィードバック戦士として登場する……と言う展開が予想されるが、1クールで打ち切られてしまったせいか、神谷はそれっきり物語から退場する)
今度は、いづみが実験を受ける番。
いづみ「あれは思い出すだけでも、今も体が震え出す、恐ろしい実験だった」
いづみが実際に様々な実験を受けているシーンが描かれる。

ベッドに寝かされ、あちこちに電極をつけられて、白衣を着た男たちに何かを測定されているいづみ。
エコー検査のような画像が見えたりもする。

そして、筋トレ
他に、ルームランナーなど。割と楽しそうだ。
また、2話の冒頭で出てきた軍事訓練の映像も出てくる。それもバイオフィードバック実験の一環だったのだろうか?
しかし、見たところ、誰も彼も生きて帰って来れないほど過酷な実験にも見えない。とにかく、いづみは唯一人、生き残った。何故いづみだけが成功したのか、その理由は本人は勿論、研究者の石津にさえ分からないのだった(なんで?)。
ただし、終盤になるとぼこぼことバイオフィードバック戦士が誕生してるんだけどね。

いづみ「神谷俊次が戻らなかったその日から、私は誰にも知られず、このサバイバル・ソーを作ったわ。あそこを抜け出し、生き延びる為に」
愛用の武器「サバイバル・ソー」を見詰めるいづみ。

夜明け頃、近くの丘から高山の部下が機関砲をいづみたちのいるテントに撃ちまくる。
しかし、既に二人はそこから移動してもぬけの殻だった。
高山「さすがだな、Cゾーンオペレーション終了、Eゾーンに入る」
彼らの中にはテレビカメラのようなものを持っている者もいるし、高山の台詞から推して、彼らにとっては全ていづみの能力を測るための実験に過ぎないようだった。
さて、遂に研究施設のあるEゾーンに辿り着いたいづみと恵子。

施設を見下ろしながら、再びいづみが拉致された直後の模様を回想する。

藤原たち警官隊にボコボコにされた後、自ら海にダイブしたいづみ、表面的にはいづみは死んだものと考えられていたが、実際は海中にダイバーが待機していて、すかさずいづみを救出し、そのまま施設へ運んだのだ。
ここで、また、いづみが体を調べられているシーンが出てくるのだが、
板倉「五条いづみは死んだ。君はこれからあらゆる訓練を受けて、やがてバイオフィードバックを体験する。そして我々の計画第1号として生まれ変わる。たとえここを逃れ、街に戻ったとしても君は殺人者として追われるだけだ」
と言う台詞も、混乱を招く。
板倉(研究者のひとりで、石津の同僚)の台詞からすると、これは拉致直後に行なわれていると思われるが、その前のいづみの台詞では、拉致から2年半後、初めて実験を受けたとしか解釈できないのだ。
ま、拉致直後に、基礎的な身体測定みたいなことをしているだけかもしれない。板倉も「やがて」と言っているから、それから2年半してから、本格的な実験が開始されたとすれば、何とか辻褄が合う。

……でも、最後に出てくるプロフィール画像を見ると、1984年11月6日、つまり拉致された翌日にはもう「プロトタイプ1号として始動」したことになってるんだよね。うーむ。
いづみの学歴に関する矛盾もだが、この作品はそう言う齟齬が多過ぎるのが欠点だ。
恵子に全て話した後、
いづみ「3年間の地獄が、あそこにあった……」
いづみは双眼鏡で施設を見るが、「そんな、鉄線も、人も何もないわ!」と驚きの声を発する。
施設内へ足を踏み入れるが、まるで何年も前に放棄されたように荒れ果てた廃墟のようだった。いづみが脱走したのはほんの数週間前の筈なのに……。

無人の建物に入り、かつて入れられていた独房の前に立ついづみ。その分厚い扉は、物凄い力を加えられたように破壊されていた。
いづみ「どんなことをしても、あいつらの正体を暴いてやる、必ず!」
決意を口にするいづみ。しかし、気付かないうちに高山の部隊が近付き、後ろにいた恵子が高山に捕まってしまう。

高山「お前の能力を使え、いづみ、お前はあの日、その独房のドアを破壊して脱走した。もう一度やるんだ! さもなければ……この娘の命はない!」
果たしていづみはこのピンチをどうやって切り抜けるのか?
つづく。
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