長きに渡ってお送りしてきた「V3」も、いよいよ本当に最後です。思い返せば、2013年の1月16日に第1話を紹介しているので、ほぼ1年半を費やしたことになる。さすがに少々時間をかけすぎたと、反省している。
今回はDVD9の5話を一気に紹介する。よって、文章少なめ、画像多めの省エネ方式でやりたい。詳しいレビューは各話レビューを参照して欲しい。
第48話「見た!デストロン首領の顔!!」(1974年1月12日)
前回の続きで、首領の正体をつきとめるべく、代々木オリンピック体育館のアジトに潜入したV3とライダーマン。二手に分かれて、首領を見つけ出すことにする。

V3は、トンガリ頭巾を被ったそれらしい人物を発見して真っ正面からぶつかる。
だが、床がパカッと割れて、落とし穴に落とされてしまう。結局、今回も罠だったのだ。

一瞬、映写機の影が映るが、首領と思われたトンガリ頭巾はそれによって投影されていた幻だったと言うことだろう。
ライダーマンも同様の罠にはまり、二人は別々の牢獄に閉じ込められ、更に真空状態にされて苦しむ。後から来たおやっさんの助けも借り、力をあわせて何とか脱出する。
一方、前回話されていた「東京皆殺し作戦」とは、大きな殺人ヒトデを無数にばらまき、それによって都民を皆殺しにすると言うプリミティブな作戦だった。
シゲルも、とある病院で殺人ヒトデの大群に囲まれて窮地に陥るが、V3たちが駆けつけて助かる。
志郎は、ヒトデがその病院を中心に繁殖していることを知り、建物内を捜索する。

灯台下暗しで、実はその病院の特別室に、首領が隠れていたのだ。後の首領の台詞から、これは替え玉でも幻影でもなく、本当の首領だったと思われる。
V3は千載一遇とばかり、躍起になって首領を倒そうとするが、こともあろうにライダーマンが「首領、逃げてください」と、首領の盾になってV3の邪魔をする。
当然、志郎は結城を非難する。結城は自分は首領に育てられた、恩義があると言い訳すると同時に、もう二度とこんな真似はしないと約束する。
第49話「銃声一発!風見志郎倒る!!」(1974年1月19日)
通りを歩いている結城、物陰からカメレオン怪人が銃で狙っている。そこへ志郎がバイクで突っ込んできて、結城を庇って銃弾を頭に受ける。

志郎「だぁーっ!」
結城「あーっ! ああ、ああ……」
志郎は、そのくらいでは死にはしないが、その弾丸は改造人間の力の制御能力を狂わす特殊な弾丸だったのだ。要するに、改造されたての頃のように、力のコントロールが出来なくなってしまうのだ。

おやっさん、志郎と連絡が取れず、イライラする。
立花「昨夜から音信不通だなんて、こんな時に……」
純子「
こんな時にデストロンが来たらどうするんだっ! そうでしょ?」
おやっさんの真似をして台詞の先取りをするお茶目な純子さん。

さて、ジュンと言う娘が、田舎から家出をして東京へ出てくる。一生懸命働いて、両親を楽させてやりたいと夢を抱くが、カメレオン怪人の人間体に声をかけられ、毛皮のコートを買ってもらって有頂天。
「わぁ嬉しい、こんなに早く幸せが来るなんて思わなかった

」
いくらなんでも能天気(バカとも言う)過ぎるだろ……。
ジュンは男の指示で、往来でわざと志郎にぶつかり、難癖をつけて警察に逮捕させる。

留置所で頭を抱える志郎。
その警察署はデストロンの支配下にあるのだが、ここはそのまま本当の警察と思わせて、志郎をそこに留置しておく方が賢明だったろう。実際は、デストロンであることを教えて殺そうとした為、志郎に変身して逃げ出す大義名分を与えてしまう。
もっとも、特殊な弾丸を受けた状態で変身した為、V3は急速にエネルギーを消耗し、ぶっ倒れてしまう。即座に殺せばいいのに、例によって一時志郎を監禁しておくヨロイ元帥。バカだねえ。

そんな志郎の前に、戦闘員のコスチュームに身を包んだジュンが現れる。ちょっと良いよね、これ。
ジュン「あたしはここで働いています」
志郎「君はデストロンが悪の集団であることを知っているのか」
ジュン「デストロンはあたしに大きな夢と希望を与えてくれたわ……今の世の中の有様じゃ、クニにいたって何にもならない。ここで一生懸命働いて、うんとお金ためて、父ちゃんや母ちゃんに楽させるんだ!」 ううっ、親孝行なええ娘やのう(そうか?)
ま、田舎の両親も、娘が風 俗嬢とか、A V女優になるよりマシだと思うかもしれない。

その後、志郎はライダーマンに助けられる。
結城は、デストロンの設備なら志郎の体を治せるかも知れないと話す。
志郎「行こう、そのデストロンのアジトに……おれは死ぬわけには行かないんだ。俺の体は自分だけのものじゃない。
日本中の、いや、世界中の人々の幸せがかかってるんだ!」
結城もおやっさんも
(さすがに世界はねえだろ)と内心突っ込みを入れるのだった。
希望に燃えるジュンだったが、二人をおびき出すエサとして使い捨てにされそうになる。結城は志郎の体を治し、志郎はジュンを救い出す。カメレオン怪人には逃げられてしまうが、ジュンを田舎に送り返すのだった。
第50話「小さな友情」(1974年1月26日)
養護施設(?)の少年。盗みの疑いをかけられ、友達から白い眼で見られる。そんな少年に、志郎はデストロンに殺された妹の姿を重ねあわせ、少年を励ます。

カメレオンは子供たちを操り、立花スポーツ店を襲撃させ、おやっさんと純子さんを殺させようとする。
相手が子供なので、何となく楽しそうな純子さん。

駐車場で、子供たちに囲まれる二人。
襲っていてた女の子がひとり、怪我でもしたのか、飽きたのか、その場に座り込んでしまっている……。
そこへライダーマンが駆けつけ、ネットアームで子供たちを動けなくする。
2週にわたって活躍したカメレオンだったが、最後は、「V3フル回転キック」によって倒される。
その後、物を盗んだのは少年ではなく、施設で飼っている犬の悪戯だったと判明する。
罰として、犬は(以下、自主規制)
長くなったので分けて書きます。