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「仮面ライダーV3」を21世紀の今だからこそ楽しむ 特別編その8 続き


 本当のほんとに最後です。

 第51話「ライダー4号は君だ!!」(1974年2月2日)
 デストロンは、東京を壊滅させるプルトンロケットを八ヶ岳で完成させる。
 しかし、その試射を登山に来た大学生たちに目撃されてしまう。

 志郎は、怪人ザリガニーナに襲われて生き残った大学生(後のアポロガイストを演じる打田康比古さん)に会いに小さな医院を訪れるが、その医者もデストロンの手先だった。志郎はくそでかい灰皿で後頭部を殴られ昏倒する。

 しかし、その医者は東京にいる自分の家族を助けて欲しいと、プルトンロケットのことを打ち明けて、志郎を逃がす。
 志郎と結城はプルトンミサイル発射基地へ向かう。と、志郎を助けた医者が処刑されて、その死体が吊り下げられていた。志郎は遺体を埋めてやろうと近付くが、死体には爆弾が仕掛けられていた。考えたら、むちゃくちゃえげつないやり口である。

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 結城「風見、風見志郎ーっ!」
 爆風に巻き込まれた志郎の名を叫ぶ結城。このシーンだけ、生瀬勝久っぽい。

 で、いろいろあって、ライダーマンは自らプルトンロケットに乗り込んで、自爆し、東京を救う。
 V3「君は英雄だ。俺は君に仮面ライダー4号の名前を贈るぞ!」

 感動の場面であるが、ライダーマン、次の「Xライダー」でのうのうと生きていることが判明するので、感動も半減。ちなみにライダーマンは「Xライダー」でも準レギュラーになる予定だったとか。

 第52話「デストロン最後の日」(1974年2月9日)
 いよいよ最終回。

 首領はザリガーナ(ヨロイ元帥の正体)や再生怪人に、東京に対して総攻撃をかけさせるとともに、憎みてあまりある少年ライダー隊の隊員を捕まえさせる。

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 怪人に頭をどつかれながら、本部へ連絡するシゲル。割と頑丈だ。

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 だが、本部も怪人に侵入され、純子さんが捕まる。かなり久しぶりの人質で、通算14回目。何故か、おやっさんはその場に放置される。ま、俺が怪人でもそうするけどな。

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 本部へ向かうV3を、デストロンの苛烈な爆撃が襲う。
 左端を転がっているタイヤは、火薬をその中に入れて爆発させていたものだろう。

 志郎は純子さんたちを助ける為、アジトへ行くが、例によってそれも罠で、V3は落とし穴に。
 純子さんの人質もそうだが、V3、あまりに頻繁に落とし穴に落っこちてるような気がする……。

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 最後の最後に、河口の上に逆さ吊りにされる純子さん。ヨロイ元帥は、満ち潮によって彼らを溺死させようという気の長い魂胆。
 凄いのは、一緒に子供たちも逆さ吊りにしていることだろう。(スタッフは)鬼か?

 そんな状況でも、純子さんはシゲルたちを励まし、V3が来てくれるよう祈りましょうと促す。

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 だが、V3、今はそれどころではないのだった。

 で、困った時の神頼み、逆ダブルタイフーンあるいは、「V3全エネルギー解放!」によってV3は地上へ出て、純子さんたちのところへひとっとび。

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 彼らを助け、ヨロイ元帥も倒すと、灯台のようなアジトの奥に、遂に首領を発見する。

 覆いを取ると、下からはこんなものが出てくる。

 V3「ガイコツ?」
 首領「いかにも私は地球の人類に死をもたらす死神なのだ!」
 V3「死神は地獄へ行け!」

 V3は、ガイコツの内部の心臓を潰す。また、頭部を割ると、中からテープレコーダーのようなものが出て来た。結局、首領の正体がなんだったのか、いまひとつはっきりしないまま、首領はアジトもろとも爆死するのだった。

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 最後、三人で夕陽を見ている。
 立花「素晴らしい夕陽だ。そう思わんかね純子」
 純子「ええ」
 立花「地上からデストロンが消えた。これで平和がやってくる。みんなV3のお陰だ」

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 おやっさんの言葉を受けて、
 純子「V3……、志郎さんは何処へ行ったのかしら?」
 純子さんの目には、細く涙の筋が見える。

 彼女のこの台詞からして、なんとなくV3=志郎だと知ってるような感じだが。

 夕陽に向かって「志郎さーん、志郎さーん」と叫ぶのが純子さんの最後の台詞となった。

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 同じ夕陽を受けて、バイクを走らせる志郎。

 ナレ「風見志郎は今、一人、いずくともなく去り行こうとしている。だが、地上の平和が脅かされる日、彼は仮面ライダーV3として再び我々の前に現れるだろう」



 で、まとめると、全52回の放送中、純子さんが人質になったのは14回。実に4話に1回以上の割合で捕まってきたことになる。多分、昭和ライダーの中ではダントツの記録だろう、と思うが?

 以上で、「V3」は全て終わりです。長い間お付き合い下さってありがとうございました。


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コメント

純子さんは通算14回の人質で最後は逆さ釣りですか?この扱いは流石に酷いですね😅

Re[1]:「仮面ライダーV3」を21世紀の今だからこそ楽しむ 特別編その8 続き(07/06)  

ふて猫様
>この扱いは流石に酷いですね

でも、特撮番組のヒロインとしてはむしろ光栄なことじゃないかと思います。

週刊新潮  

今日発売の週刊新潮の121ページ「マイオンリー/男飯」に宮内洋さんが投稿されていますよ。
最近はお元気そうで何よりです。

Re:週刊新潮(07/06)  

影の王子様

情報ありがとうございます。元気になられて良かったですね。

ライダー4号は君か?!  

ライダーマン、彼に心の休まる日はない・・・
「あいつが仮面ライダー4号なら、俺たちだって」
今日も「ライダー4号の名を懸けて」次々と挑戦者が現れる。

歴戦の勇士:滝 和也
アマゾンの相棒:モグラ獣人
相討ちとはいえドクターケイトを倒した:タックル
タフさはなかなか:がんがんじい
怪人ストロングベアを素手で倒した:玄海 老師
れっきとした改造人間:霞のジョー

「はたしてライダーマンは彼らの挑戦を退けることができるであろうか?!」


Re:ライダー4号は君か?!(07/06)  

影の王子様
楽しいコメントありがとうございます。

言われてみれば準ライダー的なキャラって結構いますよね。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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