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アニメ「はいからさんが通る」を鑑賞 第2話


 第2話「おらさば駆落ち」(作画監督・水村十司)

 気が付けば2週間も空いてしまったが、ごきげんいかがでしょうか、「はいからさんが通る」のお時間です。

 今回の作画は、管理人の推薦するタマプロの水村十司氏および西城隆詞氏が参加している為、クオリティが高い。ま、それ以外のアニメーターも描いているので、あまり安定はしていないが。

 前回、いきなり伊集院少尉のことを婚約者だと聞かされ、激しいショックを受けた紅緒、当然、父親の花村少佐に事情を問い詰める。

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 紅緒「一体、どういうことなのですか?」
 花村「実はな……我が花村家は代々徳川将軍家に仕えた旗本、一方、伊集院家は公家……、その昔、お前のおじいさまと伊集院少尉のおばあさまは人ぞしる恋仲だったのだが、運悪く御一新前夜のことで、若い二人は愛し合っていながら、仲を引き裂かれてしまったのだ。だが、別れる時二人は誓った。いつの日か、身分の差などない平和な世になったら、必ずや二つの家の血を一つにしようと……ところが二代目に生まれたのが、両家とも男でな、そこで三代目に引き継ごうと……」
 紅緒「あたったクジが、このわたくし?」
 花村「うん、と言う訳で、伊集院少尉とお前は生まれた時からの約束での……」

 当然、紅緒は猛反発するが、父親はあくまで伊集院家に嫁入りさせると断言する。

 昔の約束もあるが、少佐としては男勝りで縁遠そうな娘を早く嫁に行かせてやりたいと言う気持ちもあるのだろう。

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 翌日、女学校からの帰り、友達に、勝手に結婚させられそうだと話す紅緒。そこへ環が現れ、紅緒を励ます。
 環「頑張って紅緒、親のあてがい扶持の結婚なんて、新時代に生きる女性として断固反対よ!」
 紅緒「環! あんただけよ、そう言ってくれるのは! ありがとー、あたし、頑張っちゃう!」
 環「……でも、紅緒じゃあ、選り好みしてるとそう貰い手はないかもね」
 紅緒「うん、その点自信ないんだ……」

 婚約者が華族(公家)だと聞いた環は、紅緒にはさっぱり分からないお公家言葉を並べて、紅緒を不安にさせる。一例を挙げると、
 「おまわり」=「お菜」
 「あかか」 =「小豆」
 「いりいり」=「煎り豆」
 「おかべ」 =「豆腐」
 だそうです。

 一方、伊集院少尉は仕事から帰った後、祖母に紅緒と会ったことを告げる。そして祖母の願いを叶える為、紅緒と結婚することを改めて承諾する。

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 少尉がくつろいでいると、幼馴染の環が遊びに来る。二人で街を散歩。

 環「今日ね、あたしの友達の縁談話で大騒ぎだったんです。何しろ、相手がお公家さんとかで」
 少尉「へー、僕のうちと同じじゃないか。あやりかたいね
 環「あら、違いますわ。忍さんなら誰だって、一も二もなく……」

 この会話、「あやかりたいね」のせいで、なんかちぐはぐな感じになってしまっている。原作では、「あやかりたいね」はない。環は「家柄に関わらず、相手が忍なら誰でも喜んで結婚する」と言いたかったのだろう。
 
 少尉(まさかね、環の友達にしちゃあまりに違い過ぎる。我が婚約者殿は)
 一瞬、少尉は環の言う友達が紅緒のことではないかと考えるが、すぐに打ち消す。

 この時点では、環も紅緒の婚約者が他ならぬ少尉だとは知らないのだ。

 その後、少尉は花屋で見掛けた紅花を、紅緒に贈るよう頼む。それを見ていた環は「どうでもいいことですけどね、あまり迂闊なことをなさると、また評判が落ちますわよ」と、俄かに機嫌を悪くして、ひとりでさっさと行ってしまう。

 環(あたしの気持ちなんかちっとも分かって下さらないんだから。子供の頃からずっと憧れていたのに……)

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 紅緒、気が塞いで好物の「鶏のつくね」にも手を付けようとしない。

 冷え込んできたので被布をまとい、憂愁に沈んでいる……と思いきや、

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 紅緒「ふふっふふっ、ふふっ、この本面白い~! はっははは、はは……は、シラける!」

 本(タイトルは『はいからさんが通る』)を投げ出し、
 紅緒「やだなぁ、何をやっても気が滅入る。竹刀を持つ気も失せちゃったし……あらぁ、静かだと思ったら雪?」

 庭の方を見ると、いつの間にか森森と雪が舞って、かなり積もっていた。
 ……しかし、前回、桜が満開だったような……、まあ、3月でも雪が降らないことはないが。

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 驚いたことに、隣の美少年・蘭丸が傘も差さずに庭に立ち尽くしているではないか。紅緒は慌てて部屋に引っ張り上げて、火鉢に当てさせる。

 なんだか様子のおかしい蘭丸、やがて、
 「紅緒さん、いやだーっ、お嫁に行っちゃうなんて……いやだよーっ」
 と、紅緒に抱き付く。

 蘭丸「ずっと、ずっと好きだったんだから、子供の頃からずっと」
 紅緒「な、なんですって?」
 蘭丸「紅緒さんとは身分違いだし、僕はひとつ年下だし……だから今まで黙って……」

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 紅緒「仕方ないのよ、お父様の言い付けには逆らえないわ。それにお父様の言うとおり、あの少尉だって善い人かもしれないし……あんまり急だし、やりたいことも一杯あったのに……それがちょっぴり悲しいだけ」
 既に諦め顔の紅緒、悠然とお茶を飲む。

 この紅緒のすらっとして膨らみのある鼻筋が、水村・西城両氏の描くキャラクターの特徴である。これが好きなんだよねワシ。

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 蘭丸「べ、紅緒さん、駆け落ちしましょう僕と!」
 紅緒「ぶはっ」
 蘭丸の言葉に思わずお茶を吐き出す紅緒。

 蘭丸「僕、紅緒さんのためだったらうちだって捨てちゃう。役者にだってならなくたっていい! それとも、僕なんかじゃダメなの?」
 紅緒「そ、そんなことないわよ、そりゃ好きよ。うーん、だって弟みたいなもんだし」
 蘭丸「じゃ、いいんだね?」
 蘭丸はさっさと決め付けて、一旦家に帰る。

 ひとり残された紅緒、突然の申し出にやや困惑気味。

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 ちょうどそこへ少尉からの花の贈り物が届く。カードには「なつかしき 色ともなしに なににこの 末摘花を 袖にふれけむ」と、源氏物語に出てくる歌がしたためてあった。優雅だねえ。

 紅緒「つまり訳せば、別にどうってことも思ってなかったのに、何の因果でこの紅花と知り合うようになってしまったのか……紅花、つまり赤い花……」
 かぐわしい匂いを吸い込む紅緒だったが、花についていた蜂に鼻の頭を刺され、

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 紅緒「紅緒の鼻が赤い? わらひの鼻が赤いと言うのね! うー、もう完璧に頭に来た!」

 蜂は別にしても、この歌は実際、(光源氏が)相手の女性の鼻が赤いことにかけて詠んだそうで、紅緒の反応は文学的にはとても正しい。

 とにかく、そのことが背中を押し、半ばヤケクソ気味に紅緒は蘭丸と駆け落ちすることになるのだった。

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 静止画では分からないが、この時、紅緒が荷物をバスケットに放り込むアニメーションなどに、作画の質の高さが見て取れる……と思うのだ。

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 紅緒「さらば父上、家よ、友よ、婚約者よ、私今日より独立独歩!」


                                     (C)大和和紀・講談社・日本アニメーション


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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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