「地球防衛少女イコちゃん2 ルンナの秘密」は、河崎実監督、1988年のオリジナルビデオ作品。
1作目については、こちら(
その1・
その2・
その3)を参照のこと。
2作目のヒロインは、増田未亜ちゃんと、田山真美子ちゃん。

冒頭、1のヒロインの河井イコ(磯崎亜紀子)から、2の菅河イコ(増田未亜)へ、なんでも願いごとが叶う「スーパーインカム」が授与される。
河井イコ「この度私は宇宙高校への進学が正式に決まりました。そこで、クラブの後輩であるあなたにお願いがあります。あなたにこのスーパーインカムを受け取って欲しいのです。どうか私の代わりに、地球の平和を守ってください」

先輩から、スーパーインカムを引き継いだ菅河イコちゃん、可愛く敬礼して、OP「お願いイコちゃん」を歌う。1作目の最後に河井イコちゃんが歌っていた曲だ。
んで、早速LTDT(軽く地球を防衛しちゃう隊)にやってきた2代目イコちゃんだが、入り口でロボコンプと言うロボットに止められる。訓練を受けないと入隊できないと言われるが、イコちゃんは勝手に建物内に入り込み、スカートをふわふわさせながらロボコンプと追いかけっこをする。

結局、他の志願者と一緒に訓練(テスト)を受けることになるイコちゃん。
レオタードで筋トレしたり、射撃訓練、戦闘機の操縦訓練などをしたりする。
で、見事合格し、正式にLTDT隊員になったイコちゃん、期待に胸を膨らませ、作戦本部へ初出動。

隊員は、1からすべてとっかえで、ウキヤ、ニイツと、キャラは同じでもキャストは全然違う人になっている。
なんと言っても、隊長のトビヤマを演じる竹中直人が圧倒的な存在感。
トビヤマ「隊長のトビヤマだ。今日からお前の命、俺が預かった」
イコ「お願いします!」

もうひとりの女性隊員ユミを演じるのは松崎ゆかさん。なかなか可愛い。
本部のコンソールパネルを見回して園児のように無邪気に嘆声を上げるイコちゃん。ふと、隔離された部屋の中に、異形のものがひしめいているのに気付いてびっくりする。
トビヤマ「驚くことはないよ、彼らは2軍の連中だ。紹介しておこう」
中には、ミラクルマン、「業界で活躍中のカーツ星人」(カーツ佐藤)、火星人エイター(前回の悪役エイリアン)、そして、
トビヤマ「整備班のジャガー班長。彼なしではLTDTのメカは動かない」 ジャガーを演じるのはジャガーさん(よく知らんが……)。
イコ「あっ、お久しぶりです」
ジャガー「どーも、ジャガーです」
トビヤマ「なんだ知り合いか、隅に置けないな」
そこへ長官が入ってきて、新しい隊員を紹介する(そして、あっという間にはける)。
ルンナ「白馬ルンナ、本日よりLTDT日本支部、1軍隊員として務めさせてていただきます」←とちった
トビヤマ「諸君、紹介しよう、ジュニアハイスクール、地球防衛界のエース、白馬ルンナ君だ。今までに退治した怪獣の数は……自分で言ってご覧」
ルンナ「17匹」
それを聞いて他の隊員たちも驚きの声を上げる。
トビヤマ「優秀な成績を買われ、世界各地の防衛組織から引っ張り凧だったが、厳正なる抽選の結果、我がLTDT日本支部が彼女を獲得することが出来た。イコ隊員と並ぶ、本年度最高の期待の新人だ!」

イコ「菅河イコです、よろしくね」
握手を求めるイコに、ルンナは敬礼で応じ、涼やかな笑みを浮かべる。
ルンナを演じるのは田山真美子ちゃん。

戸惑いつつ、自身も敬礼をするイコちゃんだったが、ルンナの胸に不思議な石のペンダントが光っているのを見て、不審に思う。
そこへ早速、怪獣出現の知らせ。直ちに出撃するLTDT。

……さすがにこれはないだろうと言う感じだが、これは作戦室でのシミュレーション用のジオラマである。

こちらが本物の怪獣。今回もひたすら低予算の作品だが、ここはそれなりに金がかかっている。
イコちゃんたちは地上から怪獣を攻撃していたが、ルンナ隊員の姿が見えない。
と、ルンナはひとり戦闘機に乗って怪獣に向かって行く。

だが、撃墜されて、パラシュートで脱出する。……その場で足踏みしているようにしか見えんが。
ユミ「イコ、地球防衛少女の出番よ」
イコ「うん、頑張る!」
イコちゃん、前に進み出て、発炎筒のようなものを投げるのだが、

その前に、ルンナが空中でバズーカ砲を組み立て、一撃で怪獣を倒してしまう。
一方、イコちゃんの投げた発炎筒(手榴弾?)は、誤って仲間の隊員の頭上に落ちてしまう。

怪獣を倒し、談笑しているトビヤマたち。
トビヤマ「だから俺は言ってやったんだよ、
アマギ隊員にな、そんなことだったら、納豆を一杯食えってな」
ウキヤ「はははははっ」
トビヤマ「しかし、ルンナ隊員はマサチューセッツ工科大学を首席で卒業したんだ」
ニイツ「道理でメカに強い訳タイ」
ルンナ「ハーバード、オックスフォード、それにソルボンヌ大学の学位も取りました。地球防衛のお役に立てるかどうかは、分かりませんけれど」
トビヤマ「みなまで言うな、みなまで言うな、全くルンナ隊員にはかなわねえなー」
トビヤマたちからちやほやされるルンナ、イコちゃんに近付いて、

ルンナ「イコさん、あたくしあなたとは良きライバルでいたいの。ですからあまりみっともないことはなさらないようにね。わたしくまで恥ずかしくなりますわ」
イコ「……」
悔しそうなイコちゃん。
その後、地底怪獣、海中怪獣が現れるが、どちらもルンナによって撃退される。

突然、大人っぽい衣装で踊り出すルンナ。アイドルっぽい振り付けだが、実際に歌ったりはしない。

何事かと思いきや、単なる作戦本部でのレクリエーションであった。大いに盛り上がるトビヤマたち。
調子に乗ってワキまで披露するルンナに比べ、イコちゃんはへまばかり……。
つづく。