「星雲仮面マシンマン」 第11話「とんだアルバイト」
- 2014/07/21
- 19:27
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第11話「とんだアルバイト」(1984年3月23日)
勝の友人・三郎、朝刊の折り込みの中に「ちびっ子アルバイト」と言うチラシを目にする。
三郎「自分の金は自分で稼ぐのだ……勉強の合間に高収入……?」
三郎の父親はタクシー運転手だが、目下ぎっくり腰で休業中と言うこともあり、三郎はそのアルバイトをやってみようと思い立つ。
その日の放課後、三郎は勝たちと一緒にチラシに記載されているビルに行く。
フロアには既にたくさんの子供たちが集まっていて、責任者の男から紙袋を渡されては帰って行く。

男は、三郎に書類を渡し、住所氏名などを記入させる。勝たちにも勧めるが、勝たちは遠慮する。
男「やればいいのに。自分で稼いだ金で欲しいものを買う。親も助かる!」
男(実はテンタクルのミサイル男)を演じるのは益富信孝さん。相変わらず偉大な眉毛である。

具体的にどんな仕事かと言うと、会社から渡された電子部品の組み立てである。
息子がやってるのを見て、父親も興味を持つ。
父親「どれどれ、父ちゃんに貸してみろ」
三郎「ここんとこ、ハンダ付け」
仕事の趣旨を全く理解していない三郎。

一方、マシンマンこと健も、「週刊ヒット」の編集部でバイト中。と言っても、掃除や片付け(むしろ邪魔)。
それを斡旋したであろう真紀が、出先から戻ってきてねぎらいの声をかける。
真紀「ごくろうさま」
健「ああ」
真紀「うわぁーっ、綺麗になったわね


編集長「なんだなんだ真紀、その言い方は? ごくろうさま? バイト料5000円も払ってるんだぞ。それになんだぁ、まあ綺麗になったわねえ? (棚を指でこすり)ちっとも綺麗になっちゃいねえ!」
真紀「指でこすればそりゃあ……」
不服そうな真紀。

部屋の外側の窓拭きを命じられた健、屋上に上がり、そこからロープを垂らす。
ボールボーイ「嫌な思いしてまで、アルバイトすることないと思うよ」
ボールボーイが、空を飛びながら健に忠告する。
健「地球人は働いて賃金を得ている。それで生活をしている」
ボ「アイビー星では働くのはロボットだけなのにね」
ゆ、夢のような世界じゃねえか……。
ただし、人間が何もしないでゴロゴロしていると言う意味ではなく、単純労働はすべて機械任せと言うことだろう。健も、大学の卒論を書くために、地球に来ているのだ。
健「そうだ、地球人を理解する為にも、こうして働いて賃金を得てみないとな。……やっぱり怖いね」

健はロープにぶらさがり、壁面を蹴りながら降りて行く。
アイビー星人ならではの身体能力で、軽やかに窓拭きをする健。編集長やルミ子が見て、唖然とする。

三郎のところへ男が来て、完成したパーツの検品をする。
男「合格だ。バイト料だ」
と、ぽんと10万円を渡す。
三郎「えー、こんなにー」
父親「じょ、冗談だろ、いくらなんでも多過ぎるよ。これじゃおいらの半月分の稼ぎだよ」
男「お父さん、子供だと思ってバカにしちゃいけませんよ。子供には優れた才能が秘められている。我々はそうした子供の才能を引き出してやりたいんです。三郎君はその金に値する仕事を成し遂げました。報酬も当然です」
男に言われて、父親もなんとなく納得してしまう。
男「ところで三郎君、次の段階に進むかね」
父親「当然ですよ。やります、やりますよ!」
そばで見ていた勝たちも、男にしがみついてバイトを志願する。
健と真紀、一緒に自宅に帰ってくる。
真紀「ほんとなの? ビルの壁を逆様になって降りてきたなんて?」
健「まさか、錯覚だよ。ガラス越しだからそんな風に見えたんじゃないの」
真紀「そうだろうな、人間がヤモリになれるわけないもんね」

勝が、庭で早速「バイト」をしていた。10段切替の自転車を買うんだと張り切っている。
健(電子ゲームにしては複雑過ぎるな……)

健、その部品をスペースコロニーへ持って行き、分析する。
モニターに最初にこのコマンド画面が出て、

次にこの図表が出てくるのだが、上のコマンドは、下の画像を描く為のプログラムのようだ。
ボ「予想通りだ。これはロケットか何かの制御装置の一部だよ」
健「うん、こんな先端技術を何故子供に?」
葉山家にあの男が来て、パーツと引き換えに金を渡す。

真紀「こんなに頂いていいんですか、ほんとに」
男「子供の能力開発の為です。未来への投資と思えば安いもんです。次も頑張るんだよ」
勝「はいっ」
物陰から見ていた健、男の車を尾行する。
さっきの窓拭きの要領で、会社のビルを調べようとするが、健の存在は既に男に気付かれていた。

男は、健より高い場所から手榴弾を放り投げる。

爆風に飛ばされビルの谷間に落ちていく健。
低予算の「マシンマン」は、全体的にアクションもおとなしめだが、このシーンはかなり迫力がある。

男は悠々と立ち去ろうとするが、次の瞬間、マシンマンに変身した健が飛んできて顔面にパンチを放つ。男はたちまちミサイル男としての正体を暴露する。
マ「やはりテンタクルの仕業か、子供たちを使って何を企む?」
マシンマンはワープスロットルで攻撃するが、背後から鉄人モンスが邪魔をしたため、ミサイル男に逃げられる。健はすぐに、勝や他の子供たちにテンタクルの陰謀だと説いて回り、全てのパーツを回収する。
プロフェッサーKに報告しに来るミサイル男。
男「計画は台無しです。ほとんどキャンセルされました」
K「計画は続行しろ。最終的には一個完成すれば良い。子供の手で作られたミサイルを子供の手で発射する。そして東京を阿鼻叫喚の地獄に変える。その時の、大人のたちのびっくり仰天した顔!」
あの、「びっくり仰天」どころの話じゃないと思うんですが……。
そのミサイルも、爆心地から4キロ四方が木っ端微塵と言う、シャレにならない威力らしい。
普通の悪の組織だったら、東京を壊滅させることが主題なのだが、ミサイルを子供に作らせ、子供に発射させることに拘るのが、いかにもテンタクル(と言うか、K)らしい。

で、男は勝たちを拉致し、公園の高台で強制的にミサイルを作らせる。
さらに、発射ボタンも子供たちに押させようとする。嫌がる勝たちを、美佐を人質にしてなんとか押させようとするミサイル男。大人気ない。自分で押せや。
子供たちはミサイル男にしがみついて何とか抵抗するが、揉みあっているうちに三郎が誤って発射ボタンを押してしまう。
都民数万人の虐殺のスイッチを押した少年の一言、

三郎「あっ、やっちゃった」
軽っ!

しかし、ボールボーイの知らせを聞いた健がドルフィンで飛んできて、ミサイルに冷却ガスのようなものを吹き付け、ギリギリで発射を阻止する。
あとは、ミサイル男を倒して事件解決。
三郎の父親のぎっくり腰も治り、めでたしめでたしとなるのだった。
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