「花のあすか組！」第10話 その1

[DVD] 花のあすか組! 壱 価格：7,991円（税込、送料別）

　第10話「ミコの恋　パンツでデート」（1988年6月20日）
　
　あぢぢ……
　毎日殺人的に暑い上、最近、ついてないことばかりでストレスが溜まりまくっている管理人であります。

　このブログも毎日更新するのがそろそろ精神的にきつくなってきました。

　そんな時は、可愛い女の子の画像でも貼るのが涼しくて良さそうなので、久しぶりの「あすか組」のお時間です。
　今回紹介する第10話は、ミコが主役の爽やかな恋愛ストーリー。しかし、サブタイトルは「ミコの恋」だけの方が良かったかな。

　ミコ、バス停で列に並んでいると、数人のスケバン風の女子たちがやってきて、ミコの前にいた男子中学生を突き飛ばして割り込んでしまう。
　ミコは、スケバンたちではなく、その男子・ミツオに文句をぶつける。
　ミコ「おめー、なんであいつら入れんだよ？」
　ミツオ「ぼ、僕……」
　前後からスケバンに挟まれたミツオは早速逃げ出そうとするが、ミコに引き戻される。
　ミコ「おめーがこいつら入れたら後ろが迷惑すんだろっ、勉強してんのにそれくらいのことも分かんないの？」
　と、ミコの言葉を聞いていたスケバンたちがミコに突っかかってくる。

　多勢に無勢、ミコはあすかほど強くないので、スケバンたちに一撃食らわすと、さっさとその場を離脱。

　
　裏路地に逃げ込んだミコを、相当暇なのか、スケバンたちがしつこく追ってくる。
　ミツオもミコにひっついてくる。

　ミコ「おめーなんでついてくんだよ」
　ミツオ「あなたのお陰で巻き込まれたんじゃないですか」
　ミコ「なにぃ？　やべえなこりゃ」
　迫るスケバンたちを見て、ミコは仕方なくミツオの手を取って走り出す。

　ミコはスケバンたちと一戦交えようとするが、そこへ別の女子が現れると、スケバンたちはあっという間に退散する。それは、ミコの旧友・奈津子だった。

　
　奈津子「久しぶりね、ミコ」
　ミコ「帰ってきたか、とうとう」
　奈津子「変わったわねえ、西三区は。押さえるものがいないと薄汚い連中が我が物顔に振る舞って……やはり選ばれたものによる美しい秩序が必要だわ」
　ミコ「ざけんじゃねえ！　心のない秩序なんてあたし達には関係ねえ。エリートの海外留学だかなんだか知んないけど、てめえの大事なもん、忘れてきたんじゃねえのか」

　奈津子が立ち去ったあと、ミツオが「あのう、あなたも花園中学？」と恐る恐る話しかける。
　すっかり忘れていたが、ミコはあすかの梁山学園ではなく、花園中学の生徒なのだった。

　機嫌の悪いミコ、ぶっきらぼうな口調で去りかけるが、思い直してハンカチを渡し、「血ぃ拭きな」と優しく話しかける。

　翌日、奈津子のことをあすかとはるみに話しているミコ。奈津子は、新体操の選手として、はるみも知っているくらい有名だった。

　あすかに訊かれて、ミコは昔のことを回想する。

　
　ミコ「奈津子、あんたまで全中裏に？」
　奈津子「残ったのはお前ひとり」
　ミコ「最後まで戦い続けると誓った。あの言葉を忘れたの？」
　悲しそうな顔でじりじりと押されているミコ。

　この紙テープみたいなのは何かにゃあと思ったら、

　
　新体操のリボンであった。

　ミコの髪を見ると、画面右から左へ強い風が吹いている。奈津子役の加藤純子さんには新体操の心得はないだろうから、綺麗にリボンが回るように画面右から送風機で風を送っているのではないだろうか？
　（単に風の強い日だったのかも知れない）

　奈津子「私はお前のようなスケバンではない。この手に栄光を掴む為にはなんだってやる」
　ミコ「全中裏に魂を売り渡して、何が栄光よ！」
　奈津子「黙れ！」

　
　奈津子はミコの首にリボンを巻きつけ、投げ飛ばす。

　ミコ「あんたは最低よ。何が新体操よ、何がエリートよ、人間のクズよ！」

　回想終わり。

　ミコ「それから人を信じない、はぐれスケバン、ミコの誕生さ。人間土壇場になるとどう変わるか分かんないからな」
　あすか「変わらないのがマブダチさっ」

　
　などとやってると、昨日のミツオがミコにおずおずと話しかけてくる。
　ミツオ「あの、お取り込み中のところ失礼ですが」
　ミコ「あ、お前は！」
　ミツオ「僕のような至らない顔の為に、このような立派なハンカチを……僕、この14年間で初めて生きてるって実感しました！　あなたは素晴らしい人です！」

　ミツオはハンカチを返し、それだけ言うと、後ろを向いて走り出す。
　ミコ「なんだあいつ？」
　あすか「このーっ」
　ミコの体を突き飛ばすあすか。
　はるみ「このハンカチ匂いますわ、ぷんぷんと恋の香が……」

　ミコ「恋？　言うにこと欠いて、あいつは勘違いで……」
　はるみ「恋の始まりは誤解からと言います」
　ミコ「お前、経験あんの？」
　はるみ「ありますわ、何度も何度も」

　
　はるみの言葉に、あすかもミコも色めき立つ。
　あすか「えーっ、マジぃ？」
　ミコ「どっひゃあーっ、ひょっとして」
　あすか＆ミコ「おませさん？」

　はるみ「ハーレクインロマンス全巻、何度も何度も読み返して勉強しましたから」
　あすか＆ミコ「えーっ？　えーっ？　えーっ？」
　悲鳴を上げながらあとずさる二人。

　若いっていいなぁ……（遠い目）

　その2へつづく。