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「悪魔が来りて笛を吹く」DVDその1(2012年5月9日更新)

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 最初に断っておきますが、以下記すことは、原作「悪魔が来りて笛を吹く」を読んだことのない人にはさっぱり分からないうえに、おもいっきりネタバレするかもしれないので、見ようと思ってる人は読まないように。

 1979年の劇場版。長いことソフト化されてなかったが、やっとDVDが発売された。
 自分も、かなり昔に、テレビで一回だけ見たことがあるが、さすがに内容は全く覚えていない。ただ、

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 暗くて全然見えないと思うが、この冒頭のシーンだけは鮮明に記憶していた。

 ストーリーの下敷きとして、銀座の天銀堂で起きた大量毒殺事件というものが語られる。これは実際に起きた「帝銀事件」をモチーフにしている。

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 さて、本作は金田一を西田敏行、等々力警部を夏木勲(当時)が演じる。

 西田敏行だったら期待できそうだが、個人的にはいまひとつだった。なんとなく、役者が迷いながら、つまり、金田一と言うキャラを自分の中で模索しながら撮影している感じで、キャラとして統一感がないのが気になるのだ。

 金田一は、等々力警部の紹介で、元華族の椿子爵家の令嬢・美禰子のもとを訪れる。

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 演じるのは斉藤とも子。原作と比べるといささか明るくて活発すぎるけど、好演している。

 彼女の父親、椿子爵は数ヶ月前に樹海で服毒自殺をしていた。天銀堂事件の容疑者として取り調べられたのを苦にした自殺だととも子は言うが、最近、家人の周囲で椿子爵とおぼしき人物が目撃されることから、実は子爵はまだ生きているのではないかと、金田一に相談する。

 金田一はすぐに家族に引き合わされるが、映画の登場人物は、顔ぶれだけ見ると原作に極めて忠実で、唯一、新宮一彦が割愛されているだけである。もっとも、各キャラの描き方は、原作とだいぶ違う部分も散見される。

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 椿家に同居している玉虫伯爵。演じるのは「犬神家」にも出ていた小沢栄太郎。

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 事件の元凶とも言うべき椿子爵夫人アキ子を演じるのは、鰐淵晴子。彼女も横溝正史シリーズの「八つ墓村」などに出てますね。

 こうやって横に並ぶと、顔の大きさがよく分かる。

 人物紹介もそこそこに、金田一も加わって、砂占いのシーンに移るのだが、原作では「椿子爵が生きているのかどうかを占う」という明確な目的があってのことなのだが、映画では単にアキ子の気晴らしのために開かれるみたいに描いてあるので、かなり唐突な印象。

 で、「悪魔の紋章」の出現、レコード「悪魔が来りて笛を吹く」が自動的に鳴り出す、恐惶状態になるアキ子というふうに、原作をなぞった展開になる。

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 また、金田一が帰り際に帽子をひっかけておいた花瓶から、使用人の三島が取り外すシーンも、原作をそのまま引き写しているようで、感心してしまった。もっとも、原作のようにのちのち、金田一の何気ない行為が割と重大な事態を引き起こすと言うようなことはないので、なくてもいいんだけどね。

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 その夜、意味もなく鳴くにゃんこ。

 金田一は夜中に電話で叩き起こされ、玉虫伯爵が殺害されたことを知る。

 その様子も、きっちり原作どおり、準密室状態にしてある。

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 ちなみに三島を演じるのは本作では宮内淳というひとだが、はっきりいってミスキャスト。別にこのもみあげが悪いというのではなく、原作のイメージとは全然違うからだ。

 このキャスティングについては横溝正史シリーズ版の沖雅也がベストだろうなぁ。

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 他のキャスト。
 左から新宮華子(村松英子)、玉虫伯爵のメカケ菊江(中尾彬の嫁)、新宮利彦(名前忘れた……石濱朗……市川崑の「八つ墓村」にも出てた)

 村松英子も、ATG「本陣殺人事件」に出てます。好きなんだよね。
 キャラとしては、華子は原作以上にけだるいデカダン的雰囲気で、逆に利彦はやや常識的な大人として描かれている。菊江はやたらでしゃばって下品な女になっている。華子、菊江はともかく、利彦のキャラは、ストーリー上重要なのでちょっと不満だ。

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 で、舞台はここで一転、須磨に移る。椿子爵が、天銀堂事件当時のアリバイとして申し立てたのが、須磨への秘密旅行だったので、それを調べるために金田一と美禰子、三島が向かうのだった。原作では、美禰子は東京に残り、金田一と出川警部の二人が行くのだ。

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 この夕焼けのシーンはとても綺麗で、いかにも斉藤光正監督らしい。

 原作では、ここの調査(玉虫の別荘がかつてあって、そこを中心とした極めて複雑な人間関係)に相当の紙幅が費やされているが、映画はそれほどでもない。

 金田一は、玉虫伯爵邸に出入りしていた植木屋の娘が、新宮利彦に妊娠させられ、娘を産んだことを知り、その消息などを調べるため、


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 オバQと会ったり(京唄子さんです念の為)、

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 中村雅俊と会ったり、

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 淡路島のお寺の住職・加藤嘉と会ったりする。

 端折っているが、この辺も原作にかなり忠実で、満足できる内容。
 加藤嘉さんは、横溝正史シリーズ版「悪魔が来りて笛を吹く」では殺された玉虫伯爵を演じている。

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 そして最後は、尼さんの縊死体とこんにちは。トラウマになるなぁ。

 彼女は、新宮利彦にはらまされて小夜子という娘を産んだらしい。その小夜子は、ええっと、尼さんの父親の養子である春雄というのと恋仲だったらしいが、消息は不明らしい。

 読んでる人はさっぱり分からないだろうが、原作の、この辺の人間関係はめちゃくちゃややこしく、書いてる私も時々混乱するくらいなので気にしないように。

 うう、ほんとは一回で書くつもりだったが、終わりそうにないのであした続きを書きます。


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コメント

これが斉藤とも子さんですね。可愛いですね!早速借りてみます。

「赤い絆」、保存状態の悪いVHSを掘り返してみたところ、彼女の出番は少ないっぽいですが、岡まゆみさんは出番多いようです。例によってトミーにふられて、岡田奈々同様にとてもかわいそうな役みたいな感じですが。

Re[1]:「悪魔が来りて笛を吹く」DVDその1(2012年5月9日更新)(10/20)  

映画そのものは正直イマイチなんだけど、彼女の存在だけは光ってますね。横溝正史シリーズでは壇ふみ、稲垣吾郎版では国仲涼子がそれぞれ演じていた役です。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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