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「俺たちは天使だ!」 第6話 前編


 第6話「運が良ければ痛み分け」(1979年5月20日)
 自分が働いている自動車修理工場で、自慢の愛車をダーツに見せているナビさん。

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 ナビ「良い車だろー? 中身が違うんだよ。ダブルオーバーヘッドカムシャフト、つまりDOHC、それから45ミリのウェーバーのツインキャブレター、あとはなぁ、NASAのロケットエンジンが積んであるんだい!」

 ひっきりなしの騒音に負けじと、でかい声を張り上げるナビさんだが、聞いているダーツはほとんど興味なし。
 ダーツ「腹に堪える良い音だぜい。メシ食いに行こうよ、メシ」
 ナビ「おいちょっと待てよ、俺の苦労話を聞いてくれよーっ」
 ダーツ「やけに震えますね~」
 ナビ「この震えがたまんねえんだよ。君、君、だからトーシローはダメなんだ……」

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 前に出てダーツを指差した瞬間、ボンネットが爆音を上げて跳ね上がる。

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 ダーツ「ナビさん!」
 ナビ「く、くそったれ。安物はもたねえや」
 ダーツ「高いのそれ?」
 ナビ「ピンからキリまでだけどよ、100万、せめて50万ありゃあな。文句のねえマシンが出来るんだ」

 二人が、パンと牛乳と言う優雅な昼食をしたためていると、出前持ちの格好をした若い男が、柄の悪いスーツ姿の男たちに追われて、工場に逃げ込んでくる。

 なんだか分からないまま、男たちと殴り合うナビさん。
 ダーツも食事を済ませてから参戦しようとするが、ちょうどそこへパトカーがやってきて、男たちは退散、逆にダーツとナビは逮捕されてしまう。

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 一晩留置所にぶちこまれ、翌日、始末書を書かされている二人。
 ダーツの柴田恭兵さん、数年後の「あぶない刑事」でも毎回のように始末書を書かされることになる。

 金沢「はい、署名捺印して」
 ダーツは素直に従うが、ナビさんは怒り狂って抵抗する。
 ダーツ「ちょちょちょっと、こんなの苗字と名前書けばいいんだから……」
 ダーツはナビさんを宥め賺して署名させて、早々に退散する。

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 二人が事務所へ戻ると、意外にも、あの出前持ちが麻生と話していた。

 別室にいたジュンによると、出前持ちは本当はフリーのルポライターで、麻生に何か依頼に来たらしい。

 麻生「幼馴染み?」
 吉本「ままごとなんかをして遊んだ仲なんです」
 麻生「で、その光子さんの身に何か?」

 吉本を演じるのは森田順平さん。金八の乾先生役で有名。
 吉本によれば、去年、江ノ島で偶然光子と再会し、親密になった。その光子がある屋敷のお手伝いをしているらしい。

 麻生「ある屋敷と言うと?」
 吉本「大瀧剛造の屋敷です」
 麻生「大瀧剛造?」
 吉本「ご存知かもしれませんが、政財界のフィクサーと呼ばれてる男です」
 その名を聞いて、麻生の顔色が変わる。

 その光子と1週間前から連絡が取れなくなったと言う。吉本は出前持ちに化けて屋敷に潜入したが、前述の目に遭ったのだ。そこで、麻生に光子の安否を確かめて欲しいと言うのが依頼内容だった。

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 麻生は藤波のところへ行き、その話をする。麻生と大瀧とは、古い因縁で結ばれており、そのことは藤波やナビさんも知っているらしい。

 麻生「ひとつお願いがあるんですがねえ」
 藤波「大瀧剛造の最近の動きだろ?」
 と、横で聞いていた久美子が血相変えて飛んでくる。
 久美子「お断りします! 先生は色々忙しいんです。あなた探偵でしょう? だったらそっちが調べるのが専門じゃないですか」
 麻生「そらまぁ」
 久美子「だったら自分で調べなさい!」

 ダーツやジュンも、金にならないし危ないからと仕事を受けるのは反対だったが、ひとりナビさんはやる気マンマンだった。麻生は「嫌な奴に強制する気はない」と、ナビさんだけ連れて、吉本と一緒に屋敷へ向かう。

 もっとも、ダーツとジュンも、ユーコから「相手が大瀧剛造クラスになると億単位の儲けも期待できる」などと吹き込まれ、すぐその気になるのだが。

 で、夜、三人は塀を越えて敷地内に侵入。目星を付けていた納屋の中から、あっさり光子(立枝歩)を発見し、救出に成功する。

 麻生の愛車カマロで、大瀧の配下の車を振り切った……筈だったが、「ガス欠」と言う冗談のような理由で、追い付かれる。さらに、突っ込んできた車に吉本がはねられ、意識不明の重体となる。そして逃げ遅れた麻生ひとりが、警察に捕まってしまう。

 麻生は、ゴリラは勿論、親友の桂に対しても頑なに黙秘を貫く。

 一方、とりあえずジュンの部屋に保護していた光子が、姿を消してしまう。ナビさんは、恋人の吉本のところへ行ったに違いないと、病院へ行くが、
 医者「そう言えば、昨夜、事故に遭った男のことで、聞きに来た子がいましたよ」
 ナビ「ああ、そう。で、どうしましたその子?」
 医者「気の毒に、今朝方亡くなったと言いましたら、泣きながら出て行きました」
 ナビ「死んだぁ? あの若いのが?」
 医者「若い? 死んだのは60過ぎの人ですよ」
 ナビ「あらっ?」

 要するに、吉本の他に担ぎ込まれた怪我人がいて、光子はその人と間違えてしまったらしい。光子は吉本が死んだと思い込んで、ショックを受けた筈だ。

 その後、藤波が新妻署に行き、麻生が大瀧剛造のことを探っていると説明する。
 藤波「俺は今の話と引き換えに、麻生の釈放を……」
 南雲「出来ませんな! 昨夜の一件が大瀧絡みだとすれば、麻生は当分ここに泊まって行った方が良い」

 南雲は、当然、麻生と大瀧の因縁を知っていた。刑事時代、麻生は強引に大瀧を逮捕(恐喝容疑で)して、その責任を取って刑事を辞めたのだ。

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 南雲「麻生は査問委員会でも、あくまで自分の独断だと言い張り、ひとりで辞めて行った。麻生は大瀧の仮面を剥がす為なら、どんな非合法な手段も敢えて厭わないでしょう。私はね藤波さん、麻生をこの手でほんとに逮捕するハメになりたくないんですよ。勿論、殺されるのも見たくない」

 藤波 (どこを見とんだ、このオヤジは)
 桂  (どこを見とんだ、このオヤジは)
 金沢 (どこを見とんだ、このオヤジは)
 ゴリラ(どこを見とんだ、このオヤジは)

 同じ頃、事務所でも、ナビさんがそのことをダーツたちに話して聞かせていた。
 ダーツ「そうか、それでキャプテン今度の一件を」
 ナビ「俺は絶対に引き受けると踏んでたよ。たとえ一銭にもならなくてもな」
 ダーツ「水臭えなぁ、俺はやるぜ……ナビさん、今度の事件、俺は本腰入れてやるぜ」
 ジュンも協力を申し出て、三人で行動開始。ユーコは例によって留守番。

 と言っても、差し当たり彼らに出来るのは光子の行方を捜すことだけ。

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 その後、結局、藤波に伴われて麻生が釈放される。迎えに来た久美子がペコリと頭を下げる。
 久美子「おつとめご苦労様でした」
 藤波「おい久美、それはヤクザが刑務所帰りを迎える言葉だよ」
 久美子「似たようなモンじゃないですか」
 藤波「そらまぁそうだ……」
 麻生「相変わらずねえ」

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 藤波の車で移動中の三人。珍しく久美子がハンドルを握っている。
 車中で藤波は、丸の内商事が大瀧に疑獄事件の揉み消し工作を依頼したらしいと話す。

 ダーツたちは、光子の行方がさっぱり掴めず落ち込んでいた。だが、吉本と再会した江ノ島へ(自殺でもする為に)行ったのではないかと言うユーコの指摘を受け、ナビさんの愛車で早速向かう。

 凄まじい排気ガスを撒き散らしてヨタヨタ走るナビさんの車。ほとんど走る公害である。
 ダーツ「ほんとにこれでラリー出るつもり?」
 ナビ「だからさ、あと100万足りねえって言ってんじゃねえかよ。モンテカルロには遠いのう」
 ナビさんの夢は、その愛車をカスタムして、モンテカルロラリーに出場することなのだ。

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 ジュン「来たっ、キザニマ」
 ナビ「なにっ?」

 麻生のカマロが前に躍り出る。
 麻生「話は聞いた。乗れえ!」
 ナビ「はいなっ」
 ナビさんとダーツは、車をジュンに任せてカマロに乗り移る。

 「キザニマ」と言うのは、麻生のあだ名で、「キザな二枚目」の略。

 三人が江ノ島のマリーナに着くと、ちょうど光子が(待ってましたとばかりに)大瀧の部下に追いかけられている最中だった。

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 麻生は、刀を抜くように巨大ブーメランを構え、ぶん投げる。

 華麗な立ち回りを演じ、悪人どもを撃退し、無事光子を保護する。

 つづく。


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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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