「スーパーロボット レッドバロン」セレクション第18話
- 2014/07/27
- 19:37
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第18話「見よ!レッドバロンの最後」(1973年10月31日)
自転車刑事こと熊野警部が、愛用の自転車をついて坂道をあえぎあえぎ登っている。後ろからクラクションが鳴り、真理と大作のジープが追い抜いて停まる。警部が何処へ行くのかと聞くと、

大作「大蛇ですよ。オロチを捜しに行くんです」
熊野「そりゃあやめといたほうがいい。ワシも今事故現場に行ってきたが、ウロコ一枚落ちていなかった。正体もつかめんオロチ騒動にSSIを出動……」
大作「違いますよー、この人のアルバイト」
熊野「アルバイト?」
真理「あたしは雑誌社の依頼で、カメラマンとしてオロチ山に取材に行くんです」
大作「全長50メートルもあるオロチを写して来ますからね」
二人は熊野警部に別れを告げて先に行く。
最近、オロチ山で巨大な蛇によるものと思われる事故が多発していた。
すっかり忘れていたが、真理は、普段は通信社のカメラマンをしているのだ。

キャンプ道具一式を背負わされた大作が「死にそうだ」とヘロヘロになるが、
真理は「助手の癖に文句言うんじゃないの。ぼやぼやしないで早く!」と、サドの片鱗を見せ付けて、ドMの視聴者の皆さんのハートを鷲掴み。
二人はやがて、オロチが出ると言う現場に到着する。

大作「おっ、なんだありゃ」
真理「なあによ、ただの石仏じゃない」
そこには岩をくりぬいて彫られた巨大な石仏が鎮座していた。
真理は適当な場所に三脚を据えて、大作にはキャンプを張らせる。
大作「あいたた……疲れたぁ……よい、しょっと」
真理「なによ、なによ、なにしてんのよ、霧が出てきたから早くしなさいよ!」
大作がドMだったら、「嗚呼、生まれて来て良かった!」と感動に打ち震えるシチュであったが、特にMじゃないのでひたすらしんどいだけだった。

と、深い霧がたちこめてきたと思ったら、崖の上から早速オロチが顔を覗かす。
真理はバシャバシャとシャッターを切るが、大作は悲鳴を上げながら、ひとりで逃亡する。

石仏のところまで降りてきて、身を縮こまらせる大作。
ふと空を見上げると、いつの間にか霧が晴れ、大蛇の叫び声もやんでいる。
で、うろたえて、本部に「真理がオロチに食われました」と報告して助けを求める。
知らせを聞いたボスは陸路で、健はレッドバロンで直接現地へ飛ぶ。

ボス、警部、哲也が石仏のところへ来ると、大作が妙に偉そうなポジションで彼らを待っていた。
大作「ボス、真理が、真理が食べられちゃった」
ボス「大作、お前ほんとに見たのか。真理が大蛇に食われるとこ」
大作「だって、何処にもいないでしょ? きっと食べられちゃったんだ」
哲也「信じられない……50メートルもの大蛇がいるなんて」
いや、哲也さん、そこは「真理が食われるなんて」じゃないの? 蛇のサイズの問題じゃないと思うんですが。
ボスは健に連絡を取ろうとするが、何故か電波が届かない。
レッドバロンの健は、赤い煙が上がっているのを見て、真理がSOSを送っているのかと、レッドバロンを着陸させ、地上に下りて探索する。しかし、それは罠で、崖の上から岩が落ちてきて健を襲い、さらに、メカロボが頭上からマシンガンを撃ってきて、健を釘付けにする。
その間に、レッドバロンは動く岩に包まれて見えなくなってしまう。健の命令も届かない。
ボスとも連絡が取れず、八方塞の健。と、そこへ、派手な格好をした見知らぬ女性がやってくる。

健「君は?」

女「あ、動かないで」
健「大丈夫、ただの捻挫です」
書いてしまうと、彼女は水木ひかる(雨宮貞子)と言って、熊野の部下なのだ。今回が初登場で、準レギュラーと言うほどではないが、最終回までちょいちょい顔を出す。
で、彼女は、メカロボを攻撃するでもなし、健を連れて行くでもなし、「ここを動いてはいけません」と言いつけて、さっさともと来た道を引き返してしまうのである。何しに来たんだ?
一方、ボスたちは真理の名前を呼んで山の中を捜し歩いていたが、ひょっこりと真理が顔を出す。
大作「真理、生きてたのかよ」
ボス「真理!」
真理「霧の中を逃げ回ってるうちに、道に迷ったんです。通信機も、コンパスも使えないんですもの」
ボス「とにかく無事で良かった」
再会を喜ぶSSIだったが、今度は哲也が、健が約束の時間になっても現れないと心配しだす。
全員で、真理と大作がキャンプを張った地点まで進むと、崖の上からメカロボが岩を落とし、マシンガンを撃って攻撃してくる。慌てて物陰に身を隠すSSIメンバー。

哲也「やっぱり鉄面党が絡んでいたのか」
ボス「どうやら最初から仕組まれていた罠らしい」
と、空からデビラーの声が響く。
「ようこそSSIの諸君。諸君は今、鉄面党コロシアムの特等席に陣取っておる。ではこれより、レッドバロン対ラジャスターンの決闘をお目に掛けるとしよう。ラジャスターンは鉄面党最強のロボット、必ずレッドバロンに勝つ!」
オロチの時と同様、空は晴れているのに霧が出てくる。
デビラーの声「見ろ、これがレッドバロンの最後だ!」

霧の中から、ラジャスターンと向かい合っているレッドバロンの姿が浮かび上がる。
ラジャスターンの振り回す剣に、レッドバロンは防戦一方、真理たちの声援も虚しく、左腕を切断され、体を貫かれる。さらに脳天から真っ二つにされてしまう。
健が乗っていると思っている真理は、「健ーっ!」と思わずその場から飛び出そうとする。
即座に、待ち構えていたメカロボが銃撃してくる。

哲也たちが慌てて真理の体を押さえる。
真理「離して、離して、健が……」
はい、ここ注目。哲也の右手が、ものの見事に真理の乳を掴んでいますね。幸せな右手よのう。
取り乱す真理の頬を、ボスが平手打ちする。

ボス「今飛び出しても、蜂の巣にされるだけだ。そんなことをされて、健が喜ぶと思うのか!」
真理「うっうう……」
愛する健が死んだと思い、涙ぐむ真理。
健の仇を取るんだと血気にはやる哲也たちを、年長者のボスや熊野が押しとどめる。
そこへ水木ひかるが登場。健とレッドバロンの無事を知らせる。さっきの戦いは、オロチ同様、鉄面党の作り出した幻だったのだ。
で、真理と水木は健のところへ行き、大作と警部はその場でメカロボの注意をひきつけ、ボスと哲也はレッドバロンの閉じ込められている岩肌に爆弾を仕掛けて、レッドバロンを救出する。
ラジャスターンも、石仏の中から姿を現わす。

レッドバロンに乗り込んだ健、ラジャスターンに怒涛の攻撃を仕掛けるが、全て空振り。
必殺エレクトリッガーを放っても、ラジャスターンの体を突き抜けてしまう。

まやかしに気付いた健、空を飛んで、後方に隠れていた本物のラジャスターンを発見する。ラジャスターンは、霧をスクリーンにして、幻影を投射する能力を持っていたのだ。

健はその本体を攻撃するが、デビラーが最強と自負するだけあり、エレクトリッガーを体を切り離してよけると、上半身だけで空を飛び、レッドバロンと空中戦を繰り広げる。
最後は、レッドバロンにとりついて自爆しようとするが、ぎりぎりで振り落とされてあえなく散る。
戦いの後、仲間たちと合流する健。ここでやっと熊野が、SSIに水木を紹介するのだった。
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