第20話「危険な幽霊狩り」(1979年6月16日)
女子大の寮を舞台にした爆笑編。
最近、城南女子大学の学生寮で、幽霊騒ぎが起こっていた。ケイコ(日高のり子)はそこに住む三人の女子大生の幼馴染と言うことで相談を受け、ケニアに話す。

ぬるそうなフルーツあんみつを食べながら話す女子大生とケニア。
ケニア「ははははっ、そんなバカな、幽霊なんて」
女子大生「ほんとなのよ、あたしたちの上の階にいたエミさんが、三日前に飛び降り自殺してから……コツコツ、毎晩のように歩き回る音が……それだけじゃないのよ、みんなの部屋に誰かが忍び込んだ気配があるの」
ケイコ「みんなあたしの幼馴染なの。ね、一肌脱いであげて」
と、コサックが彼らを見付けて寄って来る。
コサック「よっ、面白そうな話じゃないか。俺も一口乗せろよ」
ケニア「シッ、シッ」

一方、女子寮では。
掃除婦が、部屋の掃除をするふりをして机の抽斗を開けようとしていた。
もうこの後ろ姿だけで怪しさ大爆発なのである。
と、寮長(谷本小夜子)が目敏く見付けて、「何をしてるの?」と鋭く咎める。
寮長「部屋荒らしはあんただったのね。出て行きなさい!」
速攻で首にして、バケツやモップと一緒に叩き出す。それはいいのだが、

そもそもよく採用されたな……。どっからどう見ても団巌さんだっての。

掃除婦が工場の敷地まで来ると、車の中からサロメが声をかける。
「ドジを踏んだようね、ギザ歯怪人……ひどい女に化けたものね」
掃除婦は心底悔しそうに叫んで、目の前のドラム缶を蹴飛ばす。そして身を屈めると、エゴス怪人としての本性を現わす。

どうでもいいことだが、この時、後ろを工場の人が
普通に横切っていくのが見える。
サロメ「その方がお似合いよ、あとは私がやります」
さて、さっきの女子大生たちが寮に戻ってくる。だが、ひとり増えて4人になっている。

本物の女子大生に紛れて入り込もうとしたのはケニア。大葉さん、17話や、「ギャバン」でも女装姿を披露している。
しかし、玄関にいた寮長に一発で見破られる。
寮長「その顔で女に化けようなんて!」 ……じゃあ、なんで団巌を一目で見破れなかったのだろう?

武闘派の寮長に追いかけられ、ほうほうのていで逃げるケニア。「ほうほうのてい」って何? さあ?
ケニア「だからイヤなんだこんなの……」

ケニアと入れ違いに、別の女子大生がやってきてさりげなく挨拶をして擦れ違う。
寮長「お帰りなさい」

振り向いた顔を見れば、なんと今度はコサックの女装姿だった。まあ、ケニアよりは女に見えるか。
それを見て、ケニア「くっそー、ダシにしやがって!」と怒り狂う。
コサック「まぁ、女の子なのに、はしたないわ」
直後、寮長に呼び止められてドキッとするが、ばれたのではなく、プールの掃除をしろと言う命令だった。
コサック以外の三人が水着に着替えてプールサイドにやってくる。

↑管理人、この辺が好き(お前の性癖など知るかっ)
寮長「掃除婦を首にして困ってたのよ。ガラスのカケラなんかあると危ないからね、ちゃんと拾って頂戴」

その頃、コサックは、更衣室でワンピースを体にあてがい、半べそかいていた。
結局、寮長にばれ、トンズラしてしまう。

バトルフィーバー退場後、今度はサロメが記者に化けて正面から乗り込んでくる。
サロメ「全国女子大周りの取材に参りました」
寮長「あー、お待ちしておりました。どうぞご自由に取材なさって下さい」
サロメ「では、先生のお写真から」
と、早速カメラを寮長に向けるサロメ。なかなか如才がない。
女子大生たちは、今夜も幽霊に怯えねばならないのかと不安だったが、夜になって、ケニアが棺桶に入って潜入に成功。愁眉を開く女子大生だったが、3階から女の悲鳴が聞こえ、ケニアは即座に3階へ上がる。
ケニア「3階には誰もいないのか」
女子大生「エミさんが自殺してから、みんな下の階に移っちゃったの」
悲鳴が聞こえてきたのはエミが住んでいた309号室だった。ケニアがノブを持った瞬間、隣の308号室が開いて、小さな女の子が廊下に倒れ出る。
ケニアは窓から、逃げていくサロメらしき女の姿を目にする。
女の子はエミの妹で、エミの死の真相を調べる為、九州から単身上京してきたらしい。彼女によれば、遺品からエミが大事にしていたペンダントがなくなっていると言う。妹は、誰かが姉を殺してペンダントを盗んだと主張する。
鉄山将軍がペンダントの写真を分析したところ、それは新種の隕石だと判明する。
エゴスの狙いは、その中に含まれている「未知なる生命の遺伝子」から、より強力な怪人を生み出すことだった。しかし、サロメも、ペンダントのありかを突き止められないでいた。
エミは、その為にサロメたちに自殺と見せかけて殺されてしまったのだ。

向かいの建物の屋上から寮を見ているバトルフィーバーの面々。
フランス「誰だろうな、隕石を盗む奴は」
ケニア「寮の中に住んでいる人間以外には考えられんなぁ」
ジャパン「早くそいつを見つけ出さんと」
ケニア「そうは言うけどよ、あの寮の中に入るのは大変だぜ」
コサック「あのおばはん、一筋縄じゃいかねえよ」
ジャパン「僕とフランスなら、真面目な学生に見えるよ」
フランス「うん!」
と言う訳で、

今度は、柔道部員になって堂々と乗り込むことになる。
しかし、来客の多い寮だな。
ジャパン「オス! 城北大学柔道部です。城南女子大学柔道同好会との合同稽古に参りました」
寮長「ご苦労様です。どうぞ! 男はやっぱりああでなくっちゃあ」
ちなみに女子部員は、ケイコとトモコである。

とりあえず、実際に女子大生たちと乱取りをして信用を得ようとするジャパンたち。
柔道着姿の日高のり子、可愛いのう。

その後、309号室に入ろうとしたケイコたちをまた寮長が見咎めるが、ジャパンは逆に、
「もしかして、ペンダントは先生が盗んだんじゃないんですか」と、カマをかける。
寮長はそれまでにも、後ろ暗いことがありそうな表情を見せていたので、ジャパンの推理は妥当である。
309号室の鍵を開くと、中はめちゃくちゃに荒らされていた。ジャパンはあれを持っているものはエゴスに狙われると脅して、遂に寮長の口を割らせる。寮長は、夫がサラ金に借金をして、金に困っていたと泣いて詫びる。
で、気になる隠し場所は、
「銀行の貸し金庫」と言う、実に現実的な場所だった。
後は、ギザ歯怪人を倒して終了。
最後、新幹線のホームで見送るケニアたちに、エミの妹は形見のペンダントを託す。ペンダントは国防省に保管されることになって、無事、事件は解決するのだった。
おまけ。

本編にはないが、予告編では、こんなカットもある。嬉しそうだ……。