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「地球防衛少女イコちゃん」(リライト版) その3



 エイターの母船に侵入したイコは、足元に落ちていたエイターの母親の写真を見付けるが、これも別にストーリーには関係なし。

 そもそも、なんでそんなところに落ちてんだ?

 イコ、すぐにエイターたちに発見されるが、

 
 イコ「エイターさん、悪いことはやめて下さい、イコのお願い」

 イコはあくまで平和的に、スーパーインカムをつけ、肩に掛かった髪を払いながら嘆願する。

 エイター「何を言ってるか、おい、こいつを捕まえろ!!」

 が、エイターの部下たちはいかにも気が乗らないように戸惑い顔を見合わせ、いっかな動こうとしない。

 スーパーインカムの作用を受けているのか、単にイコの魅力にやられているのか。

 それでもエイターにどやされると、遠慮がちにイコのそばに行き、

 
 部下「すいません、ボスがああ言ってますんで……」
 イコ「あなたも人類を消すのに賛成?」
 部下「えっ? い、いや~っ」
 イコ「そりゃあ人類にも悪いところはあるわ、無差別に宇宙にロケットを打ち上げたり、自然を破壊したり、でももう少し、人間に改心のチャンスを与えて欲しいの。ね、お願い、私も頑張る!!」

 素直に自分たちの非を認め、両手を合わせてお願いするイコ。

 この手のSFではありがちな展開だが、そうやって何度も何度も地球外生命体が人類にチャンスを与えてきてやった結果が、今我々が直面している気候変動や大量絶滅なわけで、人間の言うことがその場しのぎの空約束でしかなかったことが事実によって証明された訳である。

 それはともかく、すっかりイコの虜になってしまった部下たちは、あっさりイコの要求を受け入れる。

 部下「いやぁ、まったくその通りですな、どうです、総統、イコさんの言うとおりにしましょう」
 イコ「わあ、嬉しい、火星人さんたち大好き!!」
 エイター「むん、バカモン!! うーん、お前は妙な保護本能を起こさせる超能力を持ってるようだな、だが、ワシにはそんなものは効かんぞ、お前なんか可愛くないやーい」
 イコ「やだ、そんなの!!」

 イコがJCらしい反応を示すと、エイターは念動力でイコの体を宙に浮かせ、逆さにしてプチプチの壁に張りつける。

 
 イコ「わあ、痛ぁい」
 部下「だいじょぶですか」
 イコ「平気よ」

 部下が自分の命令に従おうとしないのを見ると、エイターは彼らも同様に逆さ吊りにする。

 その代わりにイコは自由を取り戻し、

 イコ「ひどいわ、自分の仲間に何てことするの」
 エイター「仲間? 私に仲間などはない。私ひとりが全宇宙の支配者なのだ」
 イコ「かわいそう」
 エイター「な、なにぃ」

 イコの予想外の反応に、さすがのエイターもたじろぐ。

 イコ「ひとりぼっちでかわいそう、エイターさん、ひとりぼっちだからこんなになっちゃったのね、人はひとりじゃ生きていけないわ、私、エイターさんのお友達になる」
 エイター「うう、うるさい、うるさい、うるさいっ、ワシは人じゃない、ワシはエイターだ。たったひとりの宇宙の征服者なのだ!!」

 イコの、この場を収めるための交渉術としてではなく、衷心から溢れ出る生来の優しさ、憐れみの情に触れて、冷血のエイターも思わず気持ちが揺らぎそうになるが、そんな自分を無理に奮起させるように喚き散らすと、

 
 隣室に控えていた、ウルトラセブンとナースを合体させたようなメカを起動させる。

 エイター「ワシと同じパワーを持つメカエイターだ。貴様など粉微塵にしてくれるわ」

 イコ、メカエイターの攻撃をかわし損ねて、頼りのスーパーインカムを壊されてしまう。

 ただの可愛いJCになってしまったイコ、メカエイターを倒すどころが、防戦一方となる。

 その隙に、エイターはLTDTに向かって呼びかける。

 エイター「おい、地球人よ、お前らの小娘はもう虫の息だ。どうだ、決心はついたか」
 トビヤマ「なにっ」
 エイター「貴様たちにこの星に住む権利はない、出て行って生き延びるか、それとも死か」

 いや、あんた、今日の午後12時まで待つって言うてたやん……まだ昼やで。

 ひょっとして、午後12時を正午だと勘違いしてるのかしら?

 それに、タイムリミットを突きつけられたLTDT側も、時計と睨めっこして焦る……みたいなシーンは一切なく、この手の設定が全然生かされていない好例であろう。

 タマオカはカラオケのマイクを握ると、

 
 キリヤマ「両方とも断る、地球は我々のもんだ!!」

 と、どっかで聞いたような台詞を放つ。

 ぶっちゃけ、人類がこういう発想をしている限り、地球の環境破壊は止められないだろうなぁ。

 エイター「ばぁかめえーっ、死ぬが良い」

 怒り狂ったエイターは、一方的に通信を切る。

 タマオカの視線を受けたトビオカは、

 トビオカ「直ちに異次元砲を発射しろ!!」

 撃つんかいっっっ!!

 さっきタマオカと睨み合っていたのはなんだったんだ?

 まあ、背に腹は代えられないと言うことなのだろうが、母船にはイコちゃんがいるんだから、彼女の身を案じて反対する隊員が一人ぐらいいないとサマにならないよね。

 一方、イコちゃんは、メカエイターの巨体を前に、延々反復横跳びをしてその攻撃をかわしていたが、何しろクソ狭い宇宙船なので逃げるにも限度があり、

 
 とうとう、そのタコのような触手に巻きつかれると言う、これまたどっかで見たようなシーンとなる。

 イコちゃん、自力でその触手を引き千切るが、メカエイターはなおも健在であった。

 
 イコ「ああっ!!」

 何か手立てはないかとメカエイターの体を見つめていたイコ、不意に何かイイモノを見付けたように猫のような瞳を輝かせる。

 それは、メカエイターの後方から黒いコードが伸びていて、

 
 壁のコンセントに差し込まれているプラグだった!!

 そう、メカエイターは有線で電力の供給を受けていたのだ!!

 イコちゃんは直ちにコンセントからプラグを抜き、メカエイターの活動を停止させる。

 イコ「やったね!!」

 ……

 こういうのを、真面目な特撮ファンが見たらどんな反応を示すか、興味があるなぁ。

 ま、そもそも真面目な特撮ファンはこんなビデオは見ないか。

 それはともかく、イコは、人類消滅爆弾を割りと簡単に発見する。

 爆弾と言っても、四角い箱をプチプチで覆っただけのものだが。

 
 イコ「……」

 パネルに「じんるいしょうめつばくだん」と書かれている爆弾の前で考え込むイコ。

 その間にも、異次元砲の発射シークエンスは着々と進んでいた。

 この作品、クライマックスがあまり盛り上がらないのは、そもそも異次元砲と言うのが具体的にどれくらいの威力&副作用があるのか、さっぱり見当がつかないせいであろう。

 もっとも、スタッフも、真剣に盛り上げようなどと考えている訳ではあるまいが。

 
 イコ「わかったーっ!!」

 と、不意にイコが、解決策を思いついて大声で叫ぶ。

 その方法とは、

 
 まず、「じんるいしょうめつ~」の「じんるい」の部分をハンカチで拭い取り、

 
 その空白部分に、マジックで何かを書き足す。

 
 果たしてそこには、「じんるい」の代わりに「悪い火星人」と書かれていた。

 敵の超兵器を逆手に取った、実にスマートな打開策であった。

 ……

 すいませんっ!! もう二度とやらないので勘弁してくださいっ!!

 ……って、なんでワシが謝らなきゃいかんのだっ!!

 しかし、そもそも完成した兵器に書かれている文字が、布で擦っただけで消えるのだろうかとか、そのマジックは何処にあったんだとか、そもそもなんで日本語で書かれているんだとか、いくらお気楽系特撮コメディーにしても、あまりに雑な処理ではあったと思う。

 せめて、コンピューターのプログラムを書き換えるくらいのことはして欲しかったが、結局、予算の問題だろうなぁ。

 ともあれ、異次元砲の発射寸前に、母船の内部から激しい爆発が起き、母船は激しく揺れながら地上に落下する。

 ただ、肝心の、エイターが人類消滅爆弾を起爆させるシーンがないのはいかにも片手落ちだし、悪い火星人を消滅させたからって、母船が墜落するというのも変な話である。

 さいわい、母船は、あのペンタザウルスが地表すれすれでキャッチしたので惨事にはいたらず、イコは母船から投げ出されるが無傷であった。

 その癖、母船が炎上してるのはどうかと思うが……

 イコはペンタザウルスに礼を言い、ふと傍らを見ると、エイターの部下たちが一箇所に集まって死んでいた。

 と、その上にいたエイターが目を覚まし、

 
 エイター「うう……ああ、お前たち、ワシを守る為に自分の体を盾にするなんて……ワ、ワシは……」

 土壇場での部下の献身に、さしもの独裁者も感激し、身を震わせて号泣するのだった。

 ……

 ……

 ……

 なんでお前がいるんだよっ!!

 「悪い火星人」は消滅したんじゃなかったのかよぉ……

 そんなエイターの姿を痛ましそうに見ていたイコは、モロケンの写真を取り出し、

 
 イコ「ねえ、火星人さんたちを生き返らせてあげて……やっとエイターさんがみんなの思いやりを分かってくれたの」
 モロケン「うーん、いくら僕でも命を操作するのはねえ……」

 さすがのモロケンもその頼みには腕を組んで難色を示していたが、

 イコ「そんなこと言わないで、お願い」
 モロケン「うーん…………ま、いいでしょっ!!」

 イコに重ねて「お願い」をされると、あっさりOKするのだった。

 この作品のテイストを象徴するような脱力感溢れるシーンである。

 でも、平成版「セブン」のように変に暗い結末より、こんな風にお気楽なハッピーエンドの方が、管理人は好きだけどね。

 こうしてエイターによる侵略計画はイコちゃんの活躍で無事解決を見る。

 さあ、ここから、ある意味、この作品の最大の見所と言うべきエピローグが始まる。

 エピローグと言うか、イコちゃんのカラオケタイムである。

 ぶっちゃけ、管理人、このシーンを紹介したいが為に、今まで大して面白くもないストーリーをコツコツとレビューしてきたようなものなのである。

 
 イントロが流れる中、LTDTの作戦室にて、地球人と火星人の仲直り記念パーティーが開かれている。

 その場には、エイターたちのほかに、オクとパスの姿もあった。

 シャッターが開いて、マイクを握ったイコちゃんが入ってきて、いささか頼りない声で歌い出す。

 
 イコ「お願いしてもいいかしら? お願いしちゃっていいのかな?」

 
 イコ「不思議の森のシンデレラ、正義を愛するプリンセス~♪」

 
 イコ「ドキ、ドキ、しちゃうシャロットハート~♪ だからお願い、だからお願いっ!! イチゴのタルトは甘いけど、地球の平和を守るのは私、私だけなのよ、私は地球防衛少女、イコちゃん!!」

 ……

 そう、これが当時、真性ロリコン戦士の約半数を即死させたと言う、伝説のロリコン抹殺ソング「おねがい!イコちゃん」である!!

 まあ、こればっかりは実際に聞いてもらわないとその凄さは理解できまい。

 さらに、二番では、

 
 イコ「エプロンつけてクッキング~♪」

 と言う下りで、実際に可愛いエプロンをつけて見せ、ガチで真性ロリコン戦士たちを絶滅に追い込もうとする。

 きわめつけは、

 
 イコ「クッキー真っ黒」

 
 イコ「さあ、大変!!」

 
 イコ「つねって、つねって」

 
 イコ「私のほっぺ~♪」

 
 イコ「だからお願い、だからお願い、シュークリームは、るぴょんでもぉ~♪」

 ……

 やべえ、思わずロリコンになるところだった。

 しかし、ロリコンがどーのこーのとは別に、少女の頃にしか出せない透明感や、他にたとえようのない清冽な魅力というものが、このPV風の映像にしっかり焼き付けられており、その点だけでも、この作品は十分成功していると言えるのではあるまいか。

 実際、翌年の「2」に特別出演している磯崎さんが、たった1年しか経っていないのにまるで別人のように大人っぽくなっているのを見ると、少女の一瞬のきらめきを大切にする、真性ロリコン戦士たちの気持ちが、なんとなく理解できるような気がする管理人であった。

 
 イコ「お願い!!」

 ラスト、カメラに向かって飛びっきりの笑顔で叫んだところで、EDクレジットが流れ出す。

 以上、特撮ドラマとしてはかなりトホホな内容だが、ヒロインのピュアな可愛らしさを堪能できると言うことに関しては、100点満点の出来と言えるだろう。
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コメント

まあモノマネは本人の居ない所でやるもんだし

ノリが大学の映画研究会にまとまった金与えて好きに作らせました、みたいな感じ
なんか80年代って漫画とかOVとかで特撮パロディがやたら多かったイメージだが、90年代以降そういうのが減ったのは……本家特撮でゴジラもウルトラマンも復活したから下手に茶化すと各方面の顰蹙買いかねないという判断だろうか

Re: まあモノマネは本人の居ない所でやるもんだし

ある意味、大らかな時代でしたね。

No title

>まあ、こればっかりは実際に聞いてもらわないとその凄さは理解できまい。

動画サイトで、歌のところだけ見てみました(「聞いた」「聴いた」より「見た」「観た」というほうがふさわしい気もします)。うーん、たしかにすごいですね(苦笑)。だいたい

>イチゴのタルトは甘いけど、地球の平和を守るのは私、私だけなのよ

って、歌詞の前半と後半が全然対応していないじゃないですか(苦笑)。

>実際、翌年の「2」に特別出演している磯崎さんが、たった1年しか経っていないのにまるで別人のように大人っぽくなっているのを見ると、少女の一瞬のきらめきを大切にする、真性ロリコン戦士たちの気持ちが、なんとなく理解できるような気がする管理人であった。

彼女についてよく知らないんですが、中学生になったらやや太っちゃって魅力がなくなったっていう指摘もありますね。実際彼女が芸能生活晩年に出たらしいCMでは、魅力はいま一つですね。

https://www.youtube.com/watch?v=fE1xcOoYDDk

>以上、特撮ドラマとしてはかなりトホホな内容だが、ヒロインのピュアな可愛らしさを堪能できると言うことに関しては、100点満点の出来と言えるだろう。

ちょっと私も、社会勉強で、ソフト購入してみようかなという気になりました(笑)。

Re: No title

> うーん、たしかにすごいですね(苦笑)。

増田未亜さんも同じ曲を歌っていて、よく聴いてます。

> 彼女についてよく知らないんですが、中学生になったらやや太っちゃって魅力がなくなったっていう指摘もありますね。実際彼女が芸能生活晩年に出たらしいCMでは、魅力はいま一つですね。

わざわざリンクありがとうございます。

そう言えば、こないだ彼女が出ている「ムッちゃんの詩」(うろ覚え)と言う、大変真面目な反戦映画を、○○シーンがあるんじゃないかと言う大変不純な動機で見ましたが、なかなか可愛かったです。

No title

>そう言えば、こないだ彼女が出ている「ムッちゃんの詩」(うろ覚え)と言う、大変真面目な反戦映画を、○○シーンがあるんじゃないかと言う大変不純な動機で見ましたが、なかなか可愛かったです。

私も彼女について調べていて、昨年夏日本映画専門チャンネルの蔵出し名画座でその映画が放送されたことを知り、「おいおい」でした。まあ真面目な映画だったようですから、ロリータ系としてはそんなに満足度が高いわけでもないでしょうが、やはり残念でした。まあ見る機会がないわけでもないでしょうから、これからも注意します。

それはともかく、子役で主役を張るくらい演技力もあった女の子が、ほぼ20歳くらいでフェードアウトしちゃうのも、芸能界ってそんなもんだとは思いますがやはり厳しいですね。磯崎さんの場合仕事が入らなくなったのですが、丘野さんのようにそれなりに仕事が入っていても、理由は不明ですが、芸能界を去っちゃう人もいるわけで。

これからも、いろいろな子役さんばかりでなく美女をご紹介してください。よろしくお願いします!

Re: No title

> 私も彼女について調べていて、昨年夏日本映画専門チャンネルの蔵出し名画座でその映画が放送されたことを知り、「おいおい」でした。まあ真面目な映画だったようですから、ロリータ系としてはそんなに満足度が高いわけでもないでしょうが、やはり残念でした。まあ見る機会がないわけでもないでしょうから、これからも注意します。

一応○○シーンはありましたが、さすがに配慮されてました。

> それはともかく、子役で主役を張るくらい演技力もあった女の子が、ほぼ20歳くらいでフェードアウトしちゃうのも、芸能界ってそんなもんだとは思いますがやはり厳しいですね。磯崎さんの場合仕事が入らなくなったのですが、丘野さんのようにそれなりに仕事が入っていても、理由は不明ですが、芸能界を去っちゃう人もいるわけで。

昔は結婚するまでの腰掛みたいな感じで女優してるひとも多かったんでしょうね。

> これからも、いろいろな子役さんばかりでなく美女をご紹介してください。よろしくお願いします!

頑張ります。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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