fc2ブログ

記事一覧

「怪奇大作戦」セレクション 第7話「青い血の人形」

 第7話「青い血の女」(1968年10月27日)

 SRIの三沢は、学生結婚をした友人、鬼島夫妻の家に招かれていた。2年ぶりの再会に、和やかな雰囲気が流れるが、ふと三沢が家の周りで鬼島の父親を見掛けたと話すと、二人の顔色が急に曇る。

 鬼島によれば、不仲の父親とは依然、別居していると言う。

 三沢はそのまま鬼島家に泊まることになるが、深夜、何者かが就寝中の三沢にナイフを持って襲い掛かり、三沢は手の甲を切られてしまう。

 その後、鬼島家の近くを帰宅途中のサラリーマン、道端にフランス人形が捨ててある……と言うより、立っているのを見掛ける。何気なく通り過ぎ、ふと振り向くと、

 PDVD_000.jpg
 その顔が青くなり、ナイフを持って斬りかかってくる。

 サラリーマンは一撃で刺殺されてしまう。

 その死体を尻目に人形はどこかへ歩き去る。

 事件の捜査を始めた町やんこと、町田警部(小林昭二)は、同時刻に三沢が同じナイフで負傷していると言う聞き込みを受け、三沢がサラリーマンをあやめたのではないかと彼を参考人として呼び出す。 

 三沢はすぐ解放されるが、その帰り道、またあのフランス人形が彼の後をつけてきて、襲ってくる。三沢は額に傷を受けただけで、なんとか逃げる。

 PDVD_001.jpg
 鬼島は気になって、田園調布の父親の家を訪ねる。
 鬼島「ちょっと心配になって」
 父親「お前が、私のことを? お前に心配されなくたって……」
 鬼島「分かってますよ。お父さんは特許を幾つも持っている。特許料だって相当な額だ。僕の心配してるのはねえ……お父さん、今夜、僕のうちに来ましたね」
 父親「お前のうちに? 誰が行くもんか」
 鬼島「……三沢が刺されたんだ」
 父親「三沢が? お前の同級だった……」
 鬼島「誰かに僕と間違われてね」
 父親「私がやったとでも言うのか」
 鬼島「お父さん、お父さんはどうして僕がそんなに憎いんだ?」
 父親「お前は私は裏切った!」
 鬼島「裏切った? 成長した子供が親から離れていくのをあんたは裏切りだと言うのか!」

 二人の間は相当に険悪であった。会話の途中、家の奥から物音がして、父親は慌てて玄関のドアを閉めて引っ込む。
 父親は小さな子供らしい影をベッドに寝かせ、いとし子にするように優しく語りかけるのだった……。

 PDVD_003.jpg
 翌朝、また三沢が襲われたと聞いて、町田警部がSRIへやってくるが、三沢を疑ったことで、みんなの対応は素っ気無い。
 三沢の所在を聞かれ、
 牧「逮捕状が出てんなら、今すぐにでも探し出しますがね」

 野村「犯人は助さん(三沢)に何かを知られた、いや知られたと思ったんだ」
 牧「それで分かった。狙われたんだ、きっと」
 野村「犯人は通り掛かった人を助さんと間違えて殺したんですよ」


 鬼島の父親は、小さな影に向かい、懸命に掻き口説いていた。

 父親「もうやめよう、頼む。お前は私のために、私に代わって……お前は私のことだけを考えてくれている。私だってお前だけが……だからもうやめるんだよ。二人だけで静かにここで暮らそう。私だってあいつが憎い。しかし……」

 二人の傍らには、例の殺人人形が置いてあった。その小さな影が、人形を使って鬼島を殺そうとしているらしいのだが?

 三沢も、鬼島の父親が怪しいと睨み、その邸宅の前で張っていた。

 と、タクシーで、酔っ払った父親と見知らぬ若い女性が家の前に下りるのが見えた。女性は、鬼島父が泥酔して倒れているのを親切に送ってくれたらしい。三沢は鬼島父を家の中へ運び、ついでに彼女の家まで送って行ってあげようと、SRIの車で待つよう指示する。

 PDVD_004.jpg
 だが、車で一服していた女性の前に、あのフランス人形がにょにょっと現れる。
 ここの登場の仕方は心臓に悪い。

 女性は怖くなってその車を運転してひとりで自宅へ帰る。
 だが、人形は執拗で、部屋まで上がり込んで、遂に彼女を殺してしまう。気の毒に。

 女性にとってはいい迷惑以外の何物でもないのだが、これは、鬼島父に近寄るものを片っ端から殺そうとしているのだろうか?
 三沢は、死体の第一発見者だったことから、また町田警部から疑いの目で見られる。

 SRIは、事件の際に必ずテレビの画像が乱れることから、ある特定の電波の発信源を突き止める。そこは、やはり、鬼島父の屋敷だった。

 町田警部と三沢が屋敷を訪れるが、鬼島父は三沢を見るなり、血相を変えて門前払いを喰らわす。令状を取っていないので、引き返すしかない町田だったが、直後、中から鬼島父の悲鳴が聞こえ、踏み込むと、

 PDVD_006.jpg
 今度は、殺人人形が鬼島父を殺そうとしていた。

 刑事が即座に人形を銃で撃つ。

 PDVD_007.jpg
 破壊された人形の頭部には、機械部分が埋まっていた。何者かによって遠隔操作されていたようだ。
 
 町田たちは、奥の部屋にいると思われる「真犯人」を捕らえようとするが、鬼島父が身を以て庇う。
 父親「あの子は4つなんだよ、4つの女の子なんだよ、そんな子供に何が出来るんだ。やめてくれ……」

 PDVD_002.jpg
 町田と三沢は鬼島父を押しのけて、その部屋に入り、例のベッドを覗き込む。彼らが見たものは……、

 PDVD_009.jpg

 ………………

 言葉もなく目を見交わす町田と三沢。

 やがて、その人形の顔が青く染まり、ぶつぶつと女の声で喋りだす。
 「老人を捨てた子供たちを殺さなきゃ……私は大人よ。いつまでも子供扱いされちゃかなわないわ……私も老人を捨てて独立するの……だから私も殺さなきゃ」

 「それ」は、突然ベッドから飛び上がり、窓を突き破って地面に落ち、青い血を流しながら死ぬ。

 鬼島父「私があれほど言ったのに、私とお前だけの二人きりの生活もこれで……」

 PDVD_011.jpg
 最後、事件について語り合うSRIと町田警部。

 的矢「なあ町やん、現代ほど、老人にとって孤独な時代はなかったかもしれないよ。だから決して裏切らない、そんなつもりで、あの老人はあれを作って孤独を忘れようとしたんだ。結局はあれも老人を捨てたがね」

 町田「老人がフッと抱いた殺意をあれは老人に代わって実行し続けんだ」
 的矢「だが、あれ自身、いつの間にか老人を捨てようとしていた……」

 PDVD_012.jpg
 今回は出番の少ない牧が、最後にぽつり。
 「あれは、一体なんだったんだ……」

 こうして事件は未知の部分を残したまま幕となる。
 親子の断絶、老人の孤独などを核心に秘めた奥の深いエピソードであった。

 そしてめちゃくちゃ怖い。特に、老人が世話をしていたのも人形だったと分かる瞬間は背筋が凍る。


関連記事
スポンサーサイト



コメント

この話は傑作ですよね。
結局、正体不明のまま幕となるのがいいです。

Re[1]:「怪奇大作戦」セレクション 第7話「青い血の人形」(06/05)  

>結局、正体不明のまま幕となるのがいいです。

ですよねー。
最初見たときはあのラストで鳥肌が立ちました。
深刻な親子の相克と言い、完全な大人向けのドラマですね。

Re:「怪奇大作戦」セレクション 第7話「青い血の人形」(06/05)  

鬼島役の人は「セブン」第7話「宇宙囚人303」のミズノ隊員でしたね。画像で気付きました。

この話は科学捜査の果てに、最後に非現実の者(青い血の女)が出るのが良いです。
その点、金城哲夫氏の第6話「吸血地獄」は最初から非現実の者(吸血鬼)なので失敗ですね。
「怪奇大作戦」は傑作とそうでないのと落差が激しいです。

Re[1]:「怪奇大作戦」セレクション 第7話「青い血の人形」(06/05)  

影の王子様
>その点、金城哲夫氏の第6話「吸血地獄」は最初から非現実の者(吸血鬼)なので失敗ですね。
>「怪奇大作戦」は傑作とそうでないのと落差が激しいです。

確かに。コウモリ男とか、しょーもない話もたくさんありました。

Re:「怪奇大作戦」セレクション 第7話「青い血の人形」(06/05)  

確かに今回はホラームード全開の作品ですね😅もしかしたら昔あったホラー映画の元ネタってこの作品(題名を忘れて申し訳ないですがね😓)ではないのでしょうか?

Re[1]:「怪奇大作戦」セレクション 第7話「青い血の人形」(06/05)  

ふて猫様
>もしかしたら昔あったホラー映画の元ネタってこの作品(題名を忘れて申し訳ないですがね😓)ではないのでしょうか?

うーむ、さすがにそれだけじゃあ、ちょっと分かりませんが……。

それにしても、昔は文字数を節約する為に画像を異なる形式で貼ってたんですが、みっともないので統一したいと思ってます。

Re[6]:「怪奇大作戦」セレクション 第7話「青い血の人形」(06/05)  

zura1980さんへ チャイルド・プレイでした。殺人機の魂を人形に宿したホラー映画ですね😅
ちなみに私は、ホラー映画は嫌い(苦手)なので視たことはないのですがね😓

Re[7]:「怪奇大作戦」セレクション 第7話「青い血の人形」(06/05)  

ふて猫様

「チャイルドプレイ」は自分も見たことないですが、どう考えてもこっちの方が怖そうですね。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

zura1980

Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

最近のコメント

カテゴリー

カレンダー

01 | 2023/02 | 03
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 - - - -

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

FC2カウンター