「マンハッタン恋愛セラピー」(2006年)
- 2014/06/14
- 22:41
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ネタバレあり!
そう言えば、長いこと、洋画のDVDを紹介してないなぁとハタと気付いたので、最近気になった一本をご紹介致します。
ヘザー・グラハム主演、スー・クレイマー監督の「マンハッタン恋愛セラピー」、原題は「GRAY MATTERS」で、直訳すると「灰白質」と言う意味だが、ヒロインの名前がGRAYなので、「GRAYの問題」と言う意味が引っ掛けてある……と思うけど、よく分からん。
自分は「オースティンパワーズデラックス」以来、ヘザーちゃんのファンなので、彼女が主演と言うだけでレンタルしたのであるが、これがなかなかの拾い物であった。
タイトルなどからして一見、NYでのおしゃれな恋愛を描いた、見ても見なくても人生に何ら影響のなさそうなお気楽な内容かと思ったのだが……。

OPタイトルバックで、見事に息のあった踊りを披露するのは、主演の男女。グレイ役のヘザー・グラハムと、サム役の、えー、なんとかいう男優だ(調べる気なし)。
どう見ても、この二人が恋人同士で、この後、浮気だの喧嘩だの、すったもんだの挙句、結局元の鞘に納まってめでたしめでたし、と言う展開が待っているように思える。
二人はマンションで同棲している。だが、友人知己を集めたホームパーティーの席で、

二人が実は兄妹だと(観客に)示される。あらあら。
兄は研修医、妹は雑誌の編集者(たぶん)だが、不気味なほどに仲が良く、互いに恋人も作らず一緒に暮らしていると言う設定。

で、いかにもアメリカ人らしく(?)、グレイはセラピーにかかっていた。特に悩みがある訳ではないが、仕事や恋愛について、あれこれと相談する。
セラピストを演じるのはシシー・スペイセク。
このままではいけないと、グレイはサムを無理矢理ドックパークへ引っ張り出して、適当に女性に声をかけ、兄と彼女をくっつけさせる。

だが、その女性、チャーリー(ブリジット・モイナハン)と一夜を過ごしたサム、あろうことか彼女と結婚すると言い出す。
兄を取られたくないグレイはなんとかやめさせようとするが、兄の意志は固い。

未来の兄嫁と一緒にウェディングドレスの見立てをするグレイ。チャーリーに勧められ、自分もドレスを着ちゃったりするのだが、可愛い。ヘザーさん、撮影時は35歳くらいか?

サムとチャーリーはラスベガスか何処かに婚前旅行へ。グレイもくっついてくる。
ショーのステージに上がって一緒に歌ったり、異様に盛り上がるグレイとチャーリー。
酔っ払ったチャーリーが、酒のボトルで股間を隠しつつ浴室へ入ってくるところ、エッチだなぁ。

だが、ぐでんぐでんになったチャーリーをベッドに連れて行ったグレイ、チャーリーとふざけて軽くキスをするうちに、急にディープキスを交わす。
チャーリーはそのまま酔い潰れてしまうが、グレイは混乱の極に陥る。
正直、この辺まで、話が何処に向かおうとしているのかさっぱり分からなかったのだが、

セラピストにこういう告白をするところで、ようやく腑に落ちた。
そう、ゲイのお話だったのである。
まぁ、日本ならともかくアメリカだったらそんなに意外なネタでもないだろうが。

グレイは、自分がゲイなのではないかとセラピストに言うが、セラピストは彼女が兄を失いたくない為、そう言う行動に走ってしまったのだと、あくまでヘテロセクシャルであると断言する。
そう言われてホッとするグレイだが、ヘザーちゃんは割と巨乳なのだった。
それを実証する為、グレイは適当に若い男たちとデートをするが、やはり恋愛感情が芽生えない。

たまたま乗ったタクシーの運転手と良い感じになるが、彼とキスをしてもやはり何も感じない。
実はその運転手もゲイだった。彼に言われて、グレイは自分がやはり同性愛者だと認識する。

兄が結婚した後も、グレイは同じマンションに住んでいた。これはかなり不自然だけどね。
未だに、チャーリーへの思いを捨て切れないグレイ。
ミュージカル映画を見ながら、彼女とノリノリで踊る。パンツスーツがとても可愛い。

自分の心を抑え切れないグレイ、思い余って兄に自分がゲイだと告白する。
だが、意外にも兄はそのことを本人よりずっと前に気付いていたと打ち明ける。
そこまでは良かったが、グレイが兄嫁のチャーリーを愛していると言った途端、サムの顔が厳しくなる。で、とっとと出てけ! と、いきなりの絶縁宣言。
ただ、そうすると、サムは妹がゲイだと知っていたのに、チャーリーと結婚後も三人で暮らしていたことになる。これはちょっと変じゃないか? 逆に、全てを承知していたのなら、妹の告白を聞いてそこまで激怒すると言うのはおかしい。
ともあれ、兄に絶交され、これ以上ないほど凹むグレイ。とりあえずタクシー運転手の部屋に居候する。
グレイはチャーリーのことが忘れられず、二人きりで会って「あの夜」のことを聞いて見るが、チャーリーはあの時泥酔していて、キスのことは全く覚えていなかった。だから、チャーリーは全くのノンケで、グレイの「初恋」は儚く潰える。

チャーリーにも仲直りするよう助言されたサムは、グレイの職場に来て、この間のことを謝る。
だが、二人の様子が社内のLAN映像に映っていて、グレイがゲイだということが会社じゅうに知れ渡ってしまう。

恥ずかしさのあまり、顔を覆ってフロアを走り回るヘザーちゃんがとても可愛いのじゃい。

兄と二人でエレベーターの中に逃げ込んだグレイ、極度に落ち込み、自分を責める。
だが、兄の励ましを受け、ゲイである自分を受け入れて生きていくことを決意するグレイだった。
終盤にもちょっとしたサプライズがあって、なかなか爽やかなクロージングとなっている。
お気楽な恋愛映画だと高を括っていた自分は、自分がゲイではないかと悩み、揺れるヒロインの心情にホロッとしてしまった。それ以上に、やっぱりヘザーちゃんは35歳になっても可愛いな、と。
ラストでは、巨乳をゆさゆささせながら走っておられます。
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