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探偵・神津恭介の殺人推理9「こだま号遠隔マジック!?」前編


 「探偵・神津恭介の殺人推理」も、第9作目。
 「こだま号遠隔マジック!?」(1990年5月26日放送)
 原作は「人形はなぜ殺される」(1950)だが、例によって未読なので、それとの比較は出来ない。ただ、40年もの隔たりがあるので、風物その他、かなり脚色はされていることだろう。

 今回も、平凡な2時間サスペンスと言う感じだが、視聴率は20パーを超えている。
 さて、冒頭、珍しくレギュラー4人が同じ電車に揺られて和やかな雰囲気で伊東へ向かっている。
 神津(近藤正臣)が、年に一度開かれるアマチュアマジックコンクールの審査員をすると言うことで、妹の信子(森口瑤子)、研三(大和田獏)が同行し、研三の兄の松下警部(岸部シロー)も休暇を取って大会を見に行くらしい。

 会場は、ホテル川良。

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 早速、ロビーで関東マジッククラブの主宰・中山(笹野高史)と妻のまゆみ(松井紀美江)の出迎えを受ける。二人とも如何にも一癖ありそうで、後々の事件に絡んできそうなのたが、実際は全く何の関係もない。

 開演まで時間があると、神津たちはラウンジでくつろぐ。
 と、近くに、今回の主要人物たちが揃っていた。

 どこかの会社社長の水谷(中尾アキラ)、妻の滋子(早川絵美)、秘書の百合子(沖直美)、マジックの助手で、モデルのミドリ(岡安由美子)など。
 んで、早速コンクールが開始される。
 様々なマジシャンが舞台で得意のマジックを披露する。
 その中には、医者の佐藤(寺泉憲)もいたが、俳優本人が演じているせいか、紐の結び目をハサミで切ると言う、極めて初歩的なネタであった。

 やがて、水谷の行う「女王の首」と言うマジックの番が近付いてくるが、マリー・アントワネットを演じる筈の滋子の姿が見えず、舞台袖でやきもきする関係者。仕方なく、滋子の妹の佳子(栗原恵子)を代役に立ててマジックを行うことにする。

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 「女王の首」は、断頭台でマリー・アントワネットに扮した女性の首を落とし、

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 それを袋に包んで横の台に載せると、
 「ふふふ、ふふふふ、はははははは……」と、首が生き返って笑い声を立てると言うもの。

 栗原さん、とても綺麗なんだけど、本職はモデルなので、ここのお姫様ふう笑いの演技は少々痛い。

 そこにタイトルが重なるが、実はこの時既に、滋子がホテルの屋上から何者から突き落とされて殺されていたのだ……。

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 コンクールは盛況のうちに終わるが、現地警察から滋子の死を知らされ、驚く一同。
 現地の捜査責任者を高峰圭二が演じている。
 このシリーズの常連だが、前回はパンツ一丁で警察に捕まるトホホな役だった。他にも下っ端の刑事や、事件関係者など、色んなポジションをあてがわれている。

 幸い、松下警部がいたので、神津たちも捜査に関する情報を得ることが出来た。
 夫の水谷は、取り調べに対し、被害者は「女王の首」の10分前には楽屋にいたと証言する。

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 滋子「あたくしが出番の前にコーヒーを飲むことくらい知ってたでしょう?」
 百合子「ただいま、お持ちしますから……」
 滋子「急いで頂戴!」
 尖った声で助手の百合子に命じる滋子の後ろ姿を彼らははっきり見ていた。

 だが、伊藤医師がステージに立っている頃、コーヒーを持って戻ってきた百合子が頻りに滋子の名を呼んで捜しているのに気付く。百合子が言うには、コーヒーを取りに少し席を外した間に、滋子がいなくなってしまったらしい。
 水谷たちは、ステージやマジックの準備に気を取られて、滋子がメイク室を出て行くのは見ていないと言う。

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 神津も早速、独自の捜査を開始。
 メイク室の床に、糸の切れ端が落ちているのを発見し、こっそり持ち帰る。
 勝手に証拠を持ってったらあかんで。ま、いつもやってることだが。

 研三は事件関係者の情報を集め、神津にバーで報告する。
 滋子殺害は財産目当てではないかと研三は言う。と言うのは、滋子と佳子の父は政界のフィクサーと呼ばれ、莫大な資産を持つ松平実彦だったからだ。

 だが、警察の調べでは、佳子には確固たるアリバイがあった。

 研三によれば、水谷夫妻の人間関係は複雑で、

 滋子―中山
 滋子―布施(演出家)
 水谷―ミドリ

 と言うように不倫関係でぐちゃぐちゃであった。
 後に、

 水谷―佳子
 佳子―布施

 と言う関係も出てくる。ここまで来ると、誰と誰がくっついていようが、事件には何の関係もないように思えてくるが、事実、その通りであった。

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 ちなみに、ミドリ役の岡安由美子が可愛い……。

 のみならず、ヒロインの沖直美と言い、栗原恵子と言い、シリーズを通しても極めてキャストの美人度が高いのがポイントだ。

 神津は事件の翌朝、屋上でちぎれたボタンを発見する。研三は犯人のものだと興奮するが、神津は昨夜見たときにはなかった筈だと、首を傾げる。

 で、そのボタン、水谷の服から取れたものだと判明して、水谷はたちまち容疑者としてしょっ引かれる。

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 神津は秘書の百合子に話があるからと、外へ連れ出す。
 んで、わざわざ城ヶ崎まで出向いて話すのだが、この段階で神津が百合子に特に関心を向ける理由はちょっと見当たらない。

 無論、ドラマ的には百合子がヒロインなので当然なのだが、この扱いは百合子と言うより沖直美に対する配慮のようにも思える。それくらい、彼女の出番がやたら多いのだ。

 百合子「不思議なことは不思議なままにしておきたいんです。知らない方が素敵なこと、よくあるんですよ。マジックだけじゃなくて……先生は損をしていると思います。だって謎を解くのがお仕事なんでしょう?」
 神津「あっははは、参りましたねえ」
 神津の話と言うのは、百合子が何処からコーヒーを持ってきたかと言う、ただそれだけ。

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 百合子「こんな綺麗な海がすぐ近くにあるのにずっとホテルの中にいたなんて勿体無かったわ……」
 既に、恋人同士のような雰囲気の二人。実際、神津が百合子に惹かれているのは事実である。

 研三は自ら楽屋と屋上を往復してその所要時間を計り、水谷をはじめ関係者には全員アリバイがあると神津に話す。水谷はほどなく証拠不十分で釈放される。

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 滋子の葬式の夜、水谷はこともあろうに滋子の妹の佳子にまで手を出そうとする。さすがにそんな奴おらへんやろ。もっとも、水谷は松平実彦の財産目当てなのだが。

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 そこへ、水谷の愛人のミドリがにやにやしながら入ってくる。
 ところで、岡安由美子って、西島秀俊に似てない?

 佳子が出て行った後、調子の良い水谷は、ミドリに自分がほんとに愛してるのはお前だと訴える。
 ミドリは、水谷と結婚するつもりなのだ。

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 キスしながら何処見とるんだお前は?

 つづく。


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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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