「怪奇大作戦」セレクション 第3話「白い顔」

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 第3話「白い顔」(1968年9月29日)
 「怪奇大作戦」は、言わずと知れた円谷プロの代表作のひとつ、科学捜査研究所、通称SRIのメンバーが次々と巷に起きる奇怪な事件に挑む姿を描いたSFミステリードラマの金字塔である。「ウルトラセブン」の後番組に当たる。

 素材は2012年に発売されたDVD-BOXです。
 作品自体は以前からテレビの再放送などで見ていたが、こうやってクリアな映像で見たのはそれが初めてだったので、感動もひとしおであった。ただ、例によって24話「狂鬼人間」は欠番となっているのが悔しい。

 全話紹介するのは面倒臭いので、自分の気に入った作品だけピックアップして紹介していきたい。
 
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 これがメニュー画面。センスが良いですね。

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 オープニングタイトル。
 ちゃーちゃーちゃーん、ちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃーん~♪
 と言う、印象的なテーマ曲が流れる。

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 冒頭、何処かのオフィス。
 退社間近のOL順子を、同僚の岡田(稲吉靖)が口説く場面から。
 岡田「順子さん、今日こそ付き合ってくれるんだろうねえ」
 順子「すいません、あたし約束が」

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 素っ気無く言いながら立ち上がると順子さん、岡田より割と背が高いのだった。
 岡田「約束、どんな約束?」
 順子「あたし急ぎますから失礼します……」

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 その後も、エレベーターの前、他の社員がたくさんいる中で、
 岡田「ダメって、どうしてダメなんだい?」
 と、果敢に運命を切り開こうとする岡田。
 あんた、最高にかっこいいぜ!

 当然、またふられる。

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 失意の岡田、ライターを点けながら(ひょっとして俺がちっちゃいから?)と思い当たった瞬間、巨大な炎に包まれて焼け死んでしまう。あまりと言えばあまりに悲惨な人生であった。合掌。
 
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 そんな騒ぎなど知らず、地下の駐車場へ降りた順子、そこで、真っ白な顔をした不気味な男と擦れ違う。

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 その白塗りの顔がぐるぐる回転して真っ白な画面になり、その上にサブタイトルが表示される。
 このシリーズ、サブタイトルのタイトルバックが毎回異なると言う贅沢な趣向なのだ。

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 順子は車で、湖の近くにある屋敷に向かう。彼女はそこで暮らしている訳ではないが、父親が隠棲しており、週末ごとに会いに行っているらしい。
 その父親、水上幸一郎は怪我でもしたのか、顔を包帯でぐるぐる巻きにしていた。
 順子「この一週間変わったことは? お父さん」
 水上「うーん、罠にキツネが掛かったんだよ」
 順子「まぁそれでどうなすったの」
 水上「放してやったよ、もう悪さをしないように言い聞かせてね……」

 和やかに会話が弾むが、急に順子は改まった様子で、
 「でも、一度だけお父様の本当のお顔が見たい」と言い出す。
 水上「いかん、それだけは……順子がお父さんを嫌いになってしまうからね」

 さて、SRIは岡田の死亡事件を調査していた。ライターに小さな穴が開いており、そこから引火したらしいのだが、その方法が分からない。

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 牧「電気、ガス系統、爆発物、揮発性ボンベ等調べてみたんですが、事故だという証拠はひとつもありません」
 的矢「殺しかね」
 牧「と、考えていいでしょう」
 的矢「大変な世の中になったもんだねえ」
 実質的な主人公である牧を演じるのは名優・岸田森さんである。

 その後、順子は折を見て父親に会わせたい男性がいると切り出す。
 順子「池谷浩、レーサーなの」
 水上「順子はその青年が好きなんだね。愛してるんだね? ……会いましょう、その青年に」
 順子「えっ」
 水上「私も会いたい、順子のお婿さん候補にね」
 順子の予想とは裏腹に、父親は好意的な態度を示してくれる。

 そこへ牧と三沢(勝呂誉)が駐在を伴ってやってくる。岡田の奇禍を伝え、岡田と死ぬ直前に会ったと言う彼女から何か手掛かりを得ようとするが、順子は例の白い顔の男のことしか思い出せなかった。
 二人は駐在から、順子の父親が火傷をしたとかで、10年以上も屋敷に篭りきりだと聞かされる。

 今度は、順子の恋人・池谷が車で水上邸に向かう途中(?)、事故を起こして死亡する。
 ちなみに池谷は三沢の親友だったと言う設定だが、これって要らないだろ。 

 その後の調査で、岡田のライターの穴は、レーザーで開けられたことが判明する。
 (後に、池谷の心臓がレーザーによって貫通していることも分かる)
 また、池谷が順子の恋人だったと知ったSRIは、当然、再び順子の周辺に疑惑の目を向ける。

 SRIは、水上家の身元調査を行い、順子の父親が10年前に死んだと思われていた物理学者・水上幸一郎だと突き止める。物理学者なら、レーザー銃を作れるだろうということで、牧たちは再び水上家へ向かう。
 例の白い顔の男がレーザー銃を撃ってきたり、ボートチェイスをしたり、いろいろあったが、

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 結局、白い顔の男が、幸一郎の変装だったと分かる。
 順子「お父さん、池谷さんを殺したのね、何故、何故なの?」
 水上「お前を誰にも渡したくなかった。お前は私のたった一人の可愛い娘だ。他の奴に取られたら……」
 牧「それで何の関係もない岡田さんまで」

 考えたら、岡田はどう考えても順子から相手にされていなかったのだから、わざわざ殺す必要はなかったんだけどね。まあ、とにかく娘に言い寄る奴を片っ端から殺そうと言うことだったのだろう。
 ところで順子は「まだ父親の顔も見たことがない」と言うのだが、幸一郎が顔を損傷したのは10年くらい前なのだから、順子だって幼い頃に見てる筈なんだけどね。

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 水上は牧もレーザー銃で殺そうとするが、失敗。
 屋敷は炎上し、牧は気絶した水上を背負って脱出する。この合成ショットは見事である。

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 翌朝、警察から事情聴取を受けている水上。順子たちが近付くと振り向いてその焼け爛れた素顔を見せる。
 この特殊メイクも凄い。

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 水上「順子……」
 順子「お父様ーっ、お父様、うううっ」
 しかし順子はその醜い父親に抱き付いて、しゃくりあげるのだった。

 こうして事件は解決する。「白い顔」の正体についての捻りや意外性がなく、動機も平凡なので、シリーズの中ではそれほど傑作とは呼べない。

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 エンドクレジットも凝っていて、
 SRIに出入りしていた子供がケーキのクリームを被って白くなり、

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 それが白い仮面に変わると言うもの。

 「ギャーッ!」
 闇を切り裂く怪しい悲鳴、誰だ、誰だ、誰だ、悪魔が今夜も騒ぐのか~♪
 「おうっ!」

 と言う、EDも良い曲です。
 古い作品だけど、とても面白いので未見の人は一度見ましょう。


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