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「仮面ライダーV3」を21世紀の今だからこそ楽しむ 特別編その6


 第37話「怪しの寺 ムササビ族の呪い!」(1973年10月27日)
 親戚の住む山奥の寺に、ひとり泊まりに来ているシゲル。
 浴衣姿の可愛い女のイトコまでいて、シゲルの癖に生意気だ。がるる……。

 それはさておき、同じ頃、山の中で何か調査をしている科学者・団巌。
 「あん、何時(なんどき)だろう? なぁんだ3時か、まだ早い早い。もう少し取って行くか。おかしいなぁ、この森のキノコにはどうして放射能があるんだろう? うん、うん? 鐘じゃないようだし、木霊でもない。そうだ、村の人たちが恐れていたムササビの森だ。いや、そんなバカな、科学者のワシとしたことが……ふっへへへ、ふっへへへ……ああ? 何の音だ? はっはぁーっ、なんだ貴様はーっ」
 ひとりで延々と喋り倒す。

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 挙句の果てに、ムササビ怪人にムササビにされて殺されてしまう。合掌。

 シゲルから連絡を受けた志郎は直ちに現地へ飛ぶ。
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 怪人に攻撃され、斜面を滑り落ちそうになる志郎。咄嗟に怪人の足を払うと、哀れ怪人はずるずると斜面をおちて行く……。
 PDVD_003.jpg
 長い石段をバックにポーズを決めるV3、なかなかカッコイイのです。
 PDVD_004.jpg
 また、坂道をバイクで走る志郎の前に、炎に包まれたドラム缶が転がってくると言う、ハードなアクションもあり。これは、ドラム缶の動きを予測できないので、結構危ない撮影なんじゃないかと思う。

 その後、デストロン本部にて。
 v3371
 ムササビ「V3に地底の爆薬の点火レバーを引かせるのです。そうなれば奴は人類の敵になると言う訳です」
 ツバサ大僧正「それは名案だ。首領もお気に召すだろう」
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 大首領「だが、木霊ムササビよ、失敗すれば死刑だぞ!」
 なんでいちいちそんな余計なプレッシャーをかけるのだろう、このオヤジは。
 そんなこと言うもんだから、
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 ムササビ「あ、じゃ、いいです」
 てなことになるのだ(註・なりません)。

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 いろいろあって、シゲルのイトコが捕まり、ロープで吊るされる。
 このロープは、地下の爆弾の起爆装置につながっていて、女の子を助けると爆発する仕組みだった。

 しかし、浴衣の女の子って、なんかいいよね。
 しかも、それが宙に吊るされている。
 しかも、V3が下から覗いている……。

 だが、V3は常人の2倍の聴力を持っているので、寸前で罠に気付き、助ける前に地下の爆弾を処理するのだった。2倍じゃあ、ちょっと無理だと思うが……。
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 それと、地下で火を消す為に「逆ダブルタイフーン」をさりげなく使っているのだが、これって、「1度使ったら、その後3時間は変身できない」と言う制約があるんじゃなかったっけ? ここでは、何事もなくV3のままだったが。

 第38話「子連れV3 死のダイビング!」(1973年11月3日)
 山の中で父親とはぐれた小さな男の子を保護することになった志郎。
 子供が側にいては戦えないので、純子さんにお守に来てくれるよう頼むと、純子さんは待ってましたとばかりに駆けつける。

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 15秒で捕まる。通算13回目。

 プロや、ほんまもんのプロの人質や……

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 そして大首領の前に引き据えられる。
 おやっさんは別にして、民間人で、これだけ頻繁に首領と顔(?)を合わす人も他にいないんじゃないかなぁ。

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 最後、保護した子供を家族に引き合わせ、「バイバイ」と手を振る純子さん。
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 そして志郎のバイクの後ろに乗って帰る。意外と、純子さんが志郎と二人乗りするシーンは少なく、ここだけじゃなかったかなぁ?

 第39話「人喰い植物 バショウガンの恐怖」(1973年11月10日)
 植物園に来た姉と幼い弟。だが、姉がバショウガンと言う植物に食べられてしまう。
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 幼い弟を演じるのは、子役時代の松田洋治さん。

 最近、V3の次々回作の「アマゾン」を見たけど、松田洋治さんがめっちゃ可愛いんだよね。演技もうまい。
 ひょんなことから、志郎たちは彼を保護し、姉の行方を捜してやる。

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 彼らのアパートの階段を降りるシーン。
 このアングルはかなり際どくて、ほんのひとコマだけ、純子さんのパンツが見えるような気がするのだが、よく分からない(そんなに見たいんかパンツが……)。

 で、お姉さんを捕まえてナニをするのかと言うと、
 ツバサ大僧正「植物人間バショウガンの毒液は生物を縮小させる恐ろしい毒、これを注射して3万ボルトの電流を流せば、これこの通り小さな人間になります」 

 小さくなる前に、感電死すると思いますが……。
 そうやって小さくした「保存人間」を、改造人間の素材に使うらしい。

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 怪人と戦うV3。
 ただ、後ろの土手を通行人がフツーに歩いているのが緊張感を台無しにしてくれます。

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 志郎はお姉さんを助け出し、弟と再会させる。
 その様子を見た後、1話で殺された両親や妹のことを思い出すシーンは感動的だ。

 志郎「いいものだ。兄弟か……父さん、母さん、雪子!」

 中江真司ナレ「今日もまたひとつの愛を救ったV3、しかし彼には愛し合う親も兄弟もいない。だからこそ、だからこそ彼は、ひとつでも多くの愛を救おうと、明日の戦いへの決意を固めるのだった」

 第40話「必殺!V3マッハキック!!」(1973年11月17日)
 つい最近登場したばかりのツバサ大僧正の最期を描く。
 ただ、大幹部がやられる回だと、「キバ男爵 最後の変身」と言うように、サブタイトルにその名前が冠されるのが普通だと思うんだけどね。

 予告で「死人コウモリを引き連れたツバサ大僧正」と言ってるから、最初の予定では「ツバサ大僧正」=「死人コウモリ」ではなかったのかもしれない。
 また、こういう場合、大抵、途中で大幹部が怪人に変身するシーンが出てくるものだが、ツバサ大僧正についてはそれもなく、
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 死人コウモリとして倒された後、
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 ツバサ大僧正になると言う扱いだった。
 この、ツバサ大僧正が怪人の動きの続きで、手をばたばたさせるところは何度見ても涙を誘う。

 それを見たV3の反応も、「ツバサ大僧正!」の一言だけ。
 さらに、よろよろと自ら棺の中に入って爆発する最期のシーンも悲し過ぎる。合掌。

 第41話「あッ!人間が溶ける!ヨロイ元帥登場!」(1973年11月24日)
 40話の時点でシルエットが見えていたヨロイ元帥が満を持して登場。

 予告編で「風見志郎の親友、今は怪人ガルマジロンとなった高木と……」と思いっきりネタばらししているのはどうかと思う。

 今回も純子さんの見せ場はほとんどない。

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 代わりにデストロンから脱走した男の娘役の女の子が、妙に可愛いのだ。


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コメント

修一君にお姉ちゃんはお兄さんが探してあげるから泣くんじゃないよ。

Re[1]:「仮面ライダーV3」を21世紀の今だからこそ楽しむ 特別編その6(05/13)  

>イラストさん

コメントありがとうございます。

Re:「仮面ライダーV3」を21世紀の今だからこそ楽しむ 特別編その6(05/13)  

風見志郎は「修一君。お姉ちゃんはね、お兄ちゃんがきっと探してあげる。だからもう泣くんじゃないよ。」と言う。修一君に「お兄ちゃん、僕のパンダちゃんあげるからお姉ちゃんを見つけて。」と言われて探しへいきます。

Re[1]:「仮面ライダーV3」を21世紀の今だからこそ楽しむ 特別編その6(05/13)  

クロサイ様
補足説明ありがとうございます。
つい端折ってしまいました。

Re:「仮面ライダーV3」を21世紀の今だからこそ楽しむ 特別編その6(05/13)  

39話は、まんまサラセニアン回のリメイクですね。当初は、フクロウの怪人を登場させる予定だったとか。リメイクシリーズは、42話まで4話連続で続きます。メインライターの伊上勝氏がスランプだったのが理由らしいです。でも、このタイミングで旧1号、2号の雰囲気に回帰することによって、すんなりライダーマン編に移行できたような気がします。

Re[1]:「仮面ライダーV3」を21世紀の今だからこそ楽しむ 特別編その6(05/13)  

エレクトロファイヤー様
>9話は、まんまサラセニアン回のリメイクですね。当初は、フクロウの怪人を登場させる予定だったとか。リメイクシリーズは、42話まで4話連続で続きます。メインライターの伊上勝氏がスランプだったのが理由らしいです。

そうだったんですか。貴重な情報ありがとうございます。

Re:「仮面ライダーV3」を21世紀の今だからこそ楽しむ 特別編その6(05/13)  

首領の余計な一言で破綻(失敗)するケースって結構ありますね。その事に誰も気付かない(指摘しない)ようですがね😅

Re[1]:「仮面ライダーV3」を21世紀の今だからこそ楽しむ 特別編その6(05/13)  

ふて猫様
>首領の余計な一言で破綻(失敗)するケースって結構ありますね。

変に時間にこだわったりね。

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