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探偵・神津恭介の殺人推理8「伊豆下田海岸に赤い殺意が走る」前編

↑ふざけた値段つけるな

 第8作目は、1988年8月13日放送の「伊豆下田海岸に赤い殺意が走る」と言う、妙に長いタイトル。原作は「悪魔の嘲笑」。
 冒頭、死刑判決を受けた男性の冤罪を晴らしたとして、浜野笙子(梶芽衣子)と言うやり手弁護士が大勢のマスコミからインタビューされている。
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 テレビで、滔滔と持論を語る浜野笙子を見ている神津と妹の信子(森口瑤子)。
 信子「チャーミングな人ねえ」
 神津「一度会ってみたいねえ」
 信子「おおっ、お兄さんもなかなか隅に置けないわねえ」

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 だが、その信子、研三(大和田獏)と映画を見る約束をしていたのに、研三は遅れてやって来た上にその浜野弁護士への取材が入ったからと言って、ドタキャンされてしまう。
 信子「ほう~、良かったわねえ、念願の美人弁護士さんの取材が出来て! バカッ、知らない!」
 信子はひとりで映画館の中へ入って行く。

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 研三は、浜野が顧問弁護士をしているシン・イトウと言うファッションブランドの本社前の喫茶店で彼女と会う。
 研三「死刑犯を再審にまで持ち込んで無罪を勝ち取った、名うての弁護士がシン・イトウの……つまり、その、接点とは何なんでしょうか?」
 浜野「現代は価値の多様化の時代ですわ。歌舞伎役者がミュージカルをやったり、小説家がニュースキャスターをやったり……、あたし世の中の一番暗い部分と、一番あでやかな部分の両方に惹かれますの……」
 研三「はぁ、なるほどねえ」←どうでもいい

 などと話していると、シン・イトウのビルの前に数台のパトカーがサイレンを鳴らして集まってくるのが見えた。二人は何事かとビルへ向かう。なんと、二人が話している間にシン・イトウの伊藤社長が毒殺されたのだ。
 例によって、研三の兄の松下警部(岸部シロー)が事件を担当することになる。

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 第一発見者で、社長秘書の安田雅枝(蜷川有紀)が、事件当時の状況について説明する。
 当時、社長の亡妻の弟・吉本(高峰圭二)と言う男が社長に金の無心に来ていたと言う。

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 伊藤「2000万?」
 吉本「呑めない話じゃないでしょう、兄さん」
 伊藤「いや、聞く耳もたんね。それに君から兄さんと呼ばれる義理はもうないんじゃないか」
 吉本「なんだとぅーっ! 姉貴はあんたの為にさんざん苦労して死んだんだーっ!」
 無駄に芝居が熱い高峰さん。

 二人に紅茶を出した後も、雅枝はドアの外で様子を伺っていたが、やがて社長の呻き声がして、吉本が狼狽したように出てきて逃げるように走り去ったと言う。
 紅茶には、伊藤社長の分にだけ、毒が混入されていた。社長の好みで、雅枝はいつもビターズボトルでブランデーを数滴加えていたらしいのだが、警察が調べたところ、ビターズボトルからは何も検出されなかった。

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 研三から知らせを受けた神津が現場へ来るが、シン・イトウの専属モデル、園マリヤと言う女性につきまとわれ、閉口する。
 状況から見て、伊藤と対座していた吉本以外に犯人はいなさそうだったが……。

 警察が引き揚げた後、神津はトイレのスリッパからガラスの破片を見付け、黙って持って帰る。持って帰っちゃダメだろ。
 その後、研三に浜野を紹介された神津、強引に二人で食事をするよう勧められる。
 食事をしながら、和やかな会話。

 浜野「今日の事件、どうお考えになります?」
 神津「ええ、表面的には明快ですね。表面が明快だってことは、裏が非常に複雑だってことでしょう。社長を取巻く人間関係も非常にドロドロしてますね」
 神津が見たところ、伊藤の後妻・陽子はチーフデザイナーの川原と、社長はマリヤ、雅枝、両方と関係があったようだ。

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 伊藤には大学生の息子・隆(新田純一)がいて、義母の陽子に対し、財産目当てで父親を殺したんだろうと面と向かって難詰する。

 研三が調べたところ、隆は、神津と同じ東大の宇宙工学科の大学院生で、アフリカ難民の為のボランティア活動までしていると言う、イヤミな秀才だった。おまけに50億の資産の相続人であり、可愛い彼女までいる。

 事件以来、行方をくらましていた吉本が、マリヤのマンションに現れ、匿ってくれと言いながら、強引にベッドインする。だが、一戦終えて吉本が寝ている間にマリヤが警察に電話したため、あっさりと警察に捕まってしまう。
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 白いブリーフ姿で……

 取調べで、吉本は、元々自分の経営していたモデルクラブに所属していたマリヤを伊藤社長に引き抜かれたため、クラブが潰れたと、社長に恨みがあったことは認めたが、殺害については否認する。

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 隆が、大学構内で恋人のまゆみ(伊藤真美)と連れ立って歩いているのに、神津が話しかける。
 神津「伊藤隆君だね、ちょっと話があるんだけど」
 まゆみ「神津先生、理学部の神津先生ですね? 学部は違いますけど、先生のお姿時々お見掛けしています」
 隆「理学部の先生が、僕に何か?」
 まゆみ「隆さん、知らないの? 神津先生はね、日本のシャーロック・ホームズなのよ」
 だが、隆の反応は芳しくなく、
 隆「父のことですか? お話しすることは何もありません」
 神津「そう、残念だね。同じ大学にいるのも何かの縁だと思ったんだけどね」
 神津はあっさり退散するが、その後、まゆみに説得されて結局、隆は神津に会う。

 隆は、神津に対しても、義理の母の陽子が犯人だと言う持論を展開する。

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 引き続き取調べを受けている吉本。目の前には、伝家の宝刀「カツ丼」がほかほかと湯気を立てている。
 刑事「いい加減、吐け、なぁ、楽になって飯が旨くなるぞ」

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 吉本「こんなもんが食えるかーっ!」
 だが、吉本はいきなり机ごとカツ丼をひっくり返す。

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 刑事「貴様、だるま食堂のオバちゃんが精魂込めて作ったカツ丼をーっ!」
 激怒した刑事に絞められる吉本。

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 さて、隆の恋人のまゆみ、実は浜野弁護士の娘だと言うことが分かる。
 仲の良い親子のようだったが、ここで初めて、まゆみは隆と付き合っていることを話す。
 と、急に浜野笙子の顔付きが変わり、「いつから付き合ってるのよ? もうやったの?」と、執拗に問い質す。
 まゆみ「どうしてそんな怖い顔をするの? まるであたしが悪いことしてるみたいじゃない! お母さん、変な想像してるんでしょ? いやらしいっ」

 さて、その後、遂に吉本が自供し、裁判が始まる。意外にも、吉本の弁護を進んで引き受けたのが、浜野笙子だった。
 初公判で、吉本は一転して無罪を主張し、浜野も理路整然と吉本の潔白を論じる。
 その見事な弁論には、傍聴していた神津も感心する。

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 裁判の後、まゆみが隆を連れて母親に会いに来る。
 まゆみ「お母さん、この人が伊藤隆さんよ」
 浜野「存じ上げておりますわ」
 まゆみ「あ、そうね、お母さんは伊藤家の顧問弁護士だもんね。私としたことが」
 この、自分で自分の頭を叩き、更にてへっと舌を出す仕草、今のドラマではなかなかお目にかかれない貴重な可愛らしさだ。

 しかし、浜野は明らかに隆を敬遠している様子で、すぐに娘を連れて裁判所を後にする。
 まゆみは、いずれ隆と結婚するつもりだと話すが、浜野は「そんなこと絶対に許さないわ!」と、激しく拒絶する。

 後編に続く。


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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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