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探偵・神津恭介の殺人推理8「伊豆下田海岸に赤い殺意が走る」後編

 解決編です。ネタバレ注意!

 隆とまゆみは、浜野笙子が二人の結婚を認めてくれないと神津に相談する。

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 神津は、浜野が伊藤家の顧問弁護士をしているからじゃないかと話す。
 隆「だからって、それとこれとは関係ないじゃありませんか!」
 神津「あ~、全く、世間知らずで困ったもんだなぁ。いいかい、顧問弁護士って言うのはね、その家の財産管理も任されてるんだよ。相続権のある君と、まゆみさんが結婚してご覧、お母さんとしてはちょっと困った立場になるんじゃないか」

 神津が諄々と言い聞かせるが、隆は、だったら財産(50億)の相続権を放棄するとまで言い出す始末。 
 神津「よし分かった。そこまで言うんだったら、僕も力になろう」

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 神津は二人に代わって浜野笙子に会う。
 浜野「伊藤家の顧問弁護士として誤解を受けることは……いいえ、誤解では済みませんわ。まゆみが伊藤家の法定相続人の妻になるなんて……場合によってはあたしは告発されます」
 同じ理由を繰り返す浜野に、神津は隆の決心を伝えるが、浜野は陽子に50億の遺産が全て行くのは納得が行かないと、あくまでも折れない。

 浜野「隆さんに50億の半分が行って、それでアフリカの不幸な子供たちが救えるならこんなにいいことはないでしょう?」
 神津「金があるってことは、必ずしも人間幸せなことじゃない、この種の事件に当たるたびに、思うことはいつもそれですよ」

 翌日、伊藤家の下田にある別荘で、陽子、その愛人の川原、隆、そして浜野が集まり、遺産相続について話し合いが持たれることになっていた。
 陽子と川原は先に来て、いちゃついていたが、4時半頃、隆がやってくる。浜野は裁判の後、2時に東京から車で向かうと言うので、こちらに着くのは8時になるだろうと言うことだった。
 そこへ、外から電話がかかり、電話に出た隆は、散歩に行くと言って出て行く。

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 気になった川原が後をつけると、別荘を少し出たところで、タクシーから降りた雅枝と隆が会うのが見えた。二人は長楽寺へ行き、なにやら話し込んでいる様子だった。立ち聞きしようとする川原。
 だが、
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 隆「あとをつけるような卑劣な真似はよせ!」

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 川原(怒られちゃった……)
 泣きそうになる川原だったが、ぐっと堪える。

 夜8時ごろ、やっと浜野が車で別荘へ到着するが、隆はまだ帰っていなかった。12時を回っても帰らず、遂に浜野は警察に電話する。だが、翌朝、岩場に隆の他殺死体が打ち上げられる。死亡推定時刻は夕方の5~6時。

 浜野や神津の指摘もあって、陽子と川原が参考人としてしょっぴかれる。ただし、こいつらはあくまでドラマに彩りを添えるための当て馬に過ぎず、犯人である筈がない。

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 事件以来、雅枝も姿を見せない。だが、神津たちはマリヤから、雅枝が東海道線の特急「踊り子」に乗るのを目撃したと聞かされる。
 マリヤ「あれオシャレな電車よねえ。ねえ先生、今度マリヤと一緒にぃ乗りましょうよ、これあげるから」
 と、手にしたソフトクリームを神津の口に押し付ける。
 神津「まぁ、今度いつか、な……マリヤちゃん、どうもありがとう」

 浜野笙子が、女性の電話を受けて、伊東へ行ったまま帰ってこないと、娘のまゆみが神津のところへ相談に来る。別れ際の母親の様子がおかしかったと、まゆみは心配していた。神津は研三と共に、すぐに伊東へ行き、笙子を探して回る。ちなみにそこで出てくるホテルのショー、

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 おっぱいが出てます。
 ま、リオのカーニバルと言うことなんだろうが、こんなに公然と出して、いいのかなぁ?

 しかし、こういうおっぱい、あまりありがたみはないよね。マリヤあたりは、いかにも脱ぎ要員っぽいのだけど、全然脱いでくれない。常におっぱいと共にあった「美女シリーズ」とは、時代の差を感じる。
 結局、浜野は雅枝に金を渡し、そして殺そうとしていたところを神津に見られ、観念する。そう、ま、他にいないのだけど、浜野が犯人だったのだ。

 神津は、彼女の犯行を解説する。
 まず、第一の殺人、伊藤社長殺し。
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 神津「研三君をアリバイの証人にし、ビターズボトルを使った巧みな完全犯罪でしたね。社長が紅茶好きで、必ずブランデーを入れる癖を知っていたあなたは、あの日、吉本が来ると言う話を聞くと、普段使っているビターズボトルを毒入りのものとすり替えた。その後あなたは何食わぬ顔で、研三君のインタビューを受けた。事件発生後、あなたは混乱に紛れ、毒入りボトルを元のボトルとすり替えた」

 神津がトイレで拾ったガラスの破片は、その時、浜野が毒入りのビターズボトルを砕いてトイレに流した時に落ちたものだったのだ。

 神津は浜野が、あえて吉本の弁護を引き受けたことを、巧みな心理トリックとして賞賛する。
 神津「論理的に考えれば、吉本が有罪になればあなたの完全犯罪は成功する筈です。しかしあなたはその論理を逆手にとってしまった。つまり一種の錯覚の魔術のように、あなたを疑惑からどんどん遠ざけてしまった」

 二つ目の隆殺しについては、
 神津「あなた、東京地裁の公判を2時に終えて、その足でグレーのローバーに乗って出掛けられた。偶然ですが、研三君があなたの車と擦れ違ってるんです」
 研三「あの時の車は『わ』ナンバーでした」
 神津「『わ』ナンバーはレンタカーのナンバーですよね。あなたは自分の車と同じ車種、同じ色のレンタカーを借りたんです。そして時間を盗む為に東京駅でそれを乗り捨て、新幹線に乗り、熱海で踊り子19号に乗り継いだ。そして下田の手前の河津で降りたんです」
 それが4時半で、浜野は別荘の隆に電話で会いたいと伝えたのだ。予め、浜野は駅に自分の車を駐車させていたのだ。だから、隆が別荘を出たところで雅枝に会ったのは偶然だったのだ。雅枝は、隆に、自分にも財産を貰う権利があると要求したらしい。

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 その後、浜野は隆と海に面した岩場で会い、まゆみとの結婚を諦めてくれと最後のお願いをするが、

 隆「金なんか要らないです。僕が欲しいのは、僕が欲しいのは……まゆみさんですっ! 僕はまゆみさんが好きだーっ!
 海に向かって叫ぶ隆。
 浜野「ダメだこりゃ」
 しょうがないので、「えいっ」と背中を押す。隆は、そのまま海へ落っこちて死ぬ。

 だが、その現場を雅枝に見られたため、彼女から強請られていたのだ。

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 浜野は犯行を認めた上で、その動機と、何故、まゆみと隆の結婚が許されないのかを打ち明ける。
 浜野には姉がいたが、20年前、未婚の母として子供を産み、間もなく亡くなった。浜野は姉の遺児を引き取って育てると共に、見舞いにも葬式にも来なかった、相手の男を恨んだ。

 浜野「そして残された姉の日記を頼りに漸くその男を突き止めたんです。その男には妻がいました。何人かの愛人もいました。その虚飾の世界を巧みに遊泳する男は、姉の名前すら忘れていたんです。その男の名は……そうです、その男の名は……伊藤信、そしてその赤ちゃんの名は、ま、ゆみ……まゆみです!」

 この梶芽衣子さんの演技は、2時間サスペンスにはもったいない(と言うと失礼だが)くらいの名演です。
 しかし、伊藤によって姉が直接殺された訳でもないのに、20年も経ってから復讐しようとするかなぁ?

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 まゆみ「お母さん!」
 浜野「まゆみ、許して……隆さんは神様のように良い人だったわ。でも、あなたたちは血の繋がった兄と妹、あたしに何が出来たと言うの?」
 まゆみ「お母さん……」
 浜野「お母さんじゃない! あたしはあなたの叔母さんなの」
 まゆみに、姉の形見のペンダントを渡し、松下警部たちに連行されていく浜野笙子。

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 まゆみ「お母さん、いやーっ、お母さん、叔母さんなんていや! 私にはいつまでもお母さんでいてーっ」
 まゆみの悲痛な叫びに、浜野はしっかりと頷いて見せるのだった。

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 泣きじゃくるまゆみをそっと抱き締める神津。
 神津(若い女の子は良い!)

 今回も、ミステリアスな雰囲気は希薄で、ごく普通の2時間サスペンスと言う感じだったが、2時間サスペンスとしては出来は良い。


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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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