第13話「金の卵と目玉焼き」(1979年4月28日)
冒頭、エゴスの怪人製造装置から新たな怪人、サタンエゴスの皇子(みこ)が誕生しようとしていた。
固唾を飲んで見守るヘッダーと戦闘員たち。
そして彼らの前に現れたのは……、
皇子「クワーッコッココココッ……」 こんなのだった。 
どう反応していいのか、一瞬固まるヘッダー。中間管理職は辛いのう。
タマゴ怪人「サタンエゴスの息子、タマゴ怪人」←まんま
ヘッダー「おお、皇子よ」
タマゴ怪人「父上、これより目玉焼き作戦を展開します」
ヘッダー「目玉焼き作戦と申しますと?」
タマゴ怪人「子供たちに大好物の目玉焼きを食べさせる作戦だ」
ヘッダー「はてさて、私めにはとんと?」
サタンエゴス「ふっふふふ、まあ見ておれ。作戦開始だ!」
ヘッダーの前で、タマゴ怪人は大きな金の卵になり、その中から金のトサカを持つニワトリが現れる。
マサルと友人たちが公園でその金のニワトリを見付け、捕まえようとしていた。通りがかったコサックも手伝って捕獲し、鈴木雄一と言う少年が飼うことになる。

そのことを本部に戻ってケニアに話すが、
ケニア「金色のトサカ? そんなニワトリいるもんか。誰かが金粉擦り込んだんだ。いたずらだよ」
コサック「そうかなぁ」
ケニア「ほらぁ、縁日なんかで売ってるじゃんか、ピンクや緑のヒヨコ」
なお、話しながらケニアがキャベツを食べさせようとしているウサギ、満腹になったのか途中から迷惑そうな顔をしている。

陽一は、親に反対されるからと、こっそり内緒で、
庭に堂々とトリ小屋を立てて金のニワトリを飼育していたが、一発でバレる。当たり前だ。
母親「ニワトリ飼ってる暇があったら宿題しなさい!」
父親「いいじゃないかニワトリくらい」
母親「ダメよ、雄鶏一生飼ったって卵ひとつ産まないんだから」
物分りのよい、ぎっくり腰の父親を演じるのは「スケバン刑事」のヨーヨー指導もしていた滝雅也さん。
ところが、雄鶏の筈のそのニワトリ、金色の卵を立て続けに産み落とし、彼らをビックリさせる。
多少気味悪がりながら、母親はそれを目玉焼きにする。父親はおそるおそる口にするが、とても美味な上に、たちまち元気が湧いてくる。ぎっくり腰まで治ってしまった。家族はそれを見て自分たちも食べるが、彼らの額にエゴスの奴隷を示すXマークが浮かび上がっていることには気付かない。
考えたら、怪人の産み落とした卵を食べている訳で、ゲロゲロだね。
しかし、当然卵には副作用があり、朝、マサルたちが雄一を迎えに来ると、家族みんな庭で遊び呆け、会社や学校に行こうともしない。マサルたちも母親に例の目玉焼きをご馳走になり、たちまち怠け者になってしまう。鈴木家の前を通り掛かったマサルの姉ケイコ(日高のり子)は、中から弟の楽しそうな声が聞こえるので怪訝に思って入って見る。
ケイコ「マサル、今何時だと思ってるの? 学校はどうしたのよ」

だがそのケイコも母親に「いらっしゃい、美人にしてあげるわよ~」と言われ、すぐに彼らの同類になってしまう。
既に十分美人だと思うけどね。
バトルフィーバー本部で、そのケイコと電話で話しているミドリ(司ゆり)、戸惑いの声を上げる。
ミドリ「えっ、どうして、どうしてなのケイコ? どうして?」
コサック「どうした?」
ミドリ「将軍、中原隊員の様子が変です。来るのが遅いので電話してみたら、あたし、働くのや~めたっ、ですって」
鉄山「なにぃ」
コサックはすぐケイコのマンションへバイクを飛ばす。

ケイコはラジカセをかけて暢気に踊っていた。
ケイコ「さあ踊りましょうよ。どうぉ? あたし美人になったでしょ?」
コサックは、ケイコが金色の殻の卵を食べていること、額にXマークがあることから、例のニワトリのことを思い出し鈴木家に向かう。
雄一の母親は、近所の主婦たちを集めて金の卵の目玉焼きをふるまっていた。コサックもニワトリを調べていると彼らに捕まって無理矢理食べさせられそうになるが、なんとか振り切って正体を現した怪人を追うが、結局逃げられる。
その後も、卵は子供たちの手でどんどんと広がっていき、学校は休校、店も軒並み休みと言う状態になってしまう。
報告を受けて、サタンエゴスはご機嫌であった。
ヘッダー「しかしわたくしめには、どうもよく分かりません」
サタンエゴス「精神の堕落は他の子供たちにも伝染する。10年後、20年後にはそれこそ日本中、いや世界中の子供たちが、いや大人までがエゴスの精神を持つようになるのだ! すなわち自分の欲望のままに動く人間にな」 相変わらず気の長いことで。 「なぁるほど、いやっ恐れ入谷の鬼子母神」とでも言いそうなヘッダー。
実際はただ「恐れ入りました」であるが。
バトルフィーバーは早くニワトリ小屋を攻撃しようと進言するが、鉄山は子供や主婦たちを傷付けてはいかんと慎重であった。
コサック「俺に良い考えがある」
と言うコサックの作戦は、米屋に変装して鈴木家に乗り込むことだった。
しかし、すぐ変装がばれる。
ただ、何故かタマゴ怪人はそこで本来の姿に戻り、普通にバトルフィーバーたちと戦う展開となる。
作戦、関係なかったような……。
怪人を倒すと、人々も元に戻る。ニートはニートのままだったが。
最後、バトルフィーバーのみんなが普通の目玉焼きを食べるシーンがある。
ダイアン、ケイコ、ミドリの美女三人が食べるシーンもアップで見れるので、
「女性が物を食べている姿にしかコーフンしない」と言う特殊性癖を持つ人は要チェック!(いるかそんな奴)