「パニック・マーケット」DVD(2011)
- 2014/03/09
- 15:03
![]() 【送料無料】パニック・マーケット [ ゼイヴィア・サミュエル ] |
久しぶりの洋画DVDの紹介です。今夜紹介するのは、
「パニック・マーケット」(2011年/オーストラリア・シンガポール)です。
原題は「BEIT」、女にふられてスーパーでしがないバイトをする主人公が人生に嫌気が差して店内でパニックを起こすと言う話……あ、間違えました、「BAIT」でした。サメが噛む話でした。
ネタバレ注意
主人公は、オーストラリア(……だと思うが)のリゾートビーチで、ライフセーバーをしている青年。
たまたま二日酔いだったため、同僚で親友の男に代わりに監視をして貰う。その間に、

同僚の妹でもある水着美女と岩場でいちゃいちゃするのだった。
だが、たまたま一匹のホオジロザメが近海に遊びに来て、人を噛み噛みしだす。親友は海水浴客を助けようとするが、自身が食い殺されてしまう。
目の前で親友が殺されるのを見た主人公、すっかりブルーになり、恋人とも破局する。
その後、主人公はライフセーバーもやめて、海辺のスーパーマーケットで働いていた。上司が結構イヤミな感じで、主人公は鬱勃とした日を過ごしていた。
その日、まず、可愛い女の子がサングラスを万引きして警備員に捕まる。

通報を受けてやってきたのは、女の子の父親でもある刑事であった。
父親は娘を逮捕せず、お仕置きとして車に閉じ込める。こういう映画に出てくる父娘って、仲が悪いと決まっているのだ。
折しも、スーパーを二人組の強盗が襲う計画をたまたま立てていた。もっとも、ひとりは借金のために渋々参加したらしいが。いかにも怪しい男がスーパーに入っていくのを見た父親は、刑事の本能としてその後を追う。

一方、主人公は、ひとりでシンガポールに行っていた元カノと店内でたまたま再会する。
あるよね、こういう偶然!(ねえよ)
ちょっとドキドキする主人公だが、彼女のそばにはイケメンのアジア系男性がくっついていた。たちまちがっかりする主人公。
銀行強盗は店長に金庫を開けさせるが、目指す金はなかった。あれこれやってるうちに、マスクの主犯格が女店員を撃ち殺してしまう。刑事と銀行強盗二人が銃を構えて睨み合うことになるが、そこで、たまたま地震が起き、津波が海岸を襲い、店も水浸しになってしまう。

主人公をはじめ、刑事や店長、女の子たち数人だけが助かり、棚の上で一息つく。入り口も潰れてしまい、出られなくなってしまう。だが、海水と一緒にフロアには巨大なホオジロザメが迷い込んでいた……。
物語は、ほぼこの浸水した店内で進むのだが、さすがにそれだけでは単調になると思ったのか、地下駐車場にいて助かった三人の別のキャラの様子も描かれる。

その三人は、車の中でいちゃいちゃしていたバカップルと、万引き少女のせいでクビになったばかりのスーパー従業員のオタク青年である。
んで、このカップルの片割れの女の子が妙に可愛いのだ。
フロアにいるメンバーは、なんとか生き延びようと色々と奮闘する。

主人公の元カノの彼氏は、感電から人々を救うため、主人公に「彼女とはまだやってないよ」と告白してから水の中へ入り、自分の命を犠牲にして電源を切るのだった。
まだ序盤なのに、こんな英雄的な行為をされても困るのだが……。

棚の上でサメに脅かされている間、刑事と万引き娘の絆が甦り、主人公と元カノが段々いい感じになり、銀行強盗の片割れが主人公に人生のアドバイスをしたりする。お約束の嵐。

地下にも、一匹のサメがいて、三人は生き残ろうと必死になる。
だが、バカップルの「偽のグッチ」に関するやりとりとか、全体的に地下はコミカルである。
ここでも、一旦死んだと思われていたブリー(女の子の愛犬)が生きていたり、彼女の恋人(バカ)がサメに食われたり、オタク青年が活躍したりと、予定調和的に話は進む。

とにかく、この映画、最初の状況設定は面白いが、それからの展開が、何もかも観客の予想通りと言うか、望んだ通りに運ぶので、サメが襲ってきてもあまりハラハラできないのだ。
イヤミな店長は、ダクトから脱出しようとしてサメに食われるし、銀行強盗の主犯(従業員を撃った方)も、とても悪い奴だったので結局サメにやられる。
その癖、女の子はひとりも死なないのである。犬さえ無事なのに、男は50パーセントくらい死んでる。
最後は当然、トラウマを克服したい主人公が、元カノの前でかっこいいところを見せ付けるのだった。生き残った面々が店の外へ出てくるところで幕が下りる。

良い方の銀行強盗などは、一緒にいた女性となんか良い感じになっていた。
「こんな俺にも彼女が出来た。思い切って強盗をやって本当に良かった!」
動物パニック物としては意外性に乏しく、サメの恐怖もいまひとつだが、女の子(特に駐車場の)がとても可愛いし、後味も良いので割とオススメである。
ちなみに制作と脚本に、「ハイランダー」や「バイオハザード3」のラッセル・マルケイが参加している。
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