「花のあすか組！」第3話

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　ところで、昨夜の金曜プレステージ、片岡愛之助主演「名探偵・神津恭介～影なき女」、皆様、ご覧になりましたでしょうか。なんで神津恭介なのか、よく分からないのだが、まあ、ネタ不足なんでしょうな。それに神津恭介ものは、明智や金田一ほど古くないので、普通の現代劇として脚色しやすい、つまり余りお金をかけずに作れると言う利点がありそうです。

　で、別に神津恭介ファンじゃありませんが、一応期待して見たんですのよ。おほほ。

　……ぜんっぜん面白くなかったのですよ。とほほ。

　とにかくキャストがダメ過ぎる。松下が藤井隆の時点で、見る気が失せました。チーン。

　これなら近藤正臣の方が400倍面白い。記事はこちら

　是非、シリーズ化を断念していただきたいものです。

　さて、本題。

　第3話「はぐれスケ番ミコ」（1988年5月2日）

　寺の前の石段に腰掛け、ひとり弁当を食べているミコ。無論、サボリである。
　と、境内から女子の激しいやりとりが聞こえてくる。

　

　光子「竜神中学、伊藤光子、西三区の番を張る！」
　知代「バーカ、浅見（？）女子中学、梅田知代、俺が表番だ！」

　スケバン同士の喧嘩のようであった。光子を演じるのは毛利千春。そう、後に「やるやら」でブレイクする「ちはる」である。
　二人はそれぞれの得物をふるって戦う。

　

　ミコ「わっくわくじゃ～ん」
　テレビでも見ているような感覚で、その様子を見物するミコ。

　そこへあすかのコインが飛んできて、戦いを制止する。

　あすか「おもちゃ振り回すんじゃない！」
　光子「あすか、全中裏を追い出したからって、西区の頭って訳じゃないからね！」
　知代「どいつが西区を支配するか、それは実力で決めるんだ！」

　

　二人がかりであすかを攻撃するが、あすかはあっさり二人を片付けてしまう。

　あすか「仲間内でやる時は顔に傷つけるような喧嘩するんじゃないよ。必ず全中裏は帰ってくる。それに対抗するために独立スケバン連合を作る！　鳩でもつるめば鷹に勝てるってな！　あたしは泰山学園にいるよ」
　相手の反応も確かめず、颯爽と立ち去るあすか。

　

　一方、全中裏の本部。ひばり様のため、三人の女子生徒が優雅な管弦楽を奏でている。

　2度にわたってあすかに敗れた紅はひばり様の指示で「蘭塾送り」にされてしまう。これは、全中裏の再教育機関のようなもので、戦績の悪い者が懲罰的な意味合いで送られるところ（だっけ？）。

　

　紅は即座に懲罰部隊と言う凄い格好をした人たちに強引に連れ出されてしまう。これによって、紅は当分いなくなる。これっきり、と言うことはなかったと思うが？

　

　それを見届けた春日、パソコンを操作して、紅の名前を下に落とす。

　そのモニターには、まだ姿を見せていない敵の名前がチラッと見える。特に弥勒とか天使とか、一体どんな敵なんだろうとちょっとゾクゾクする。……ま、中学生なんだけどね。

　西区攻略は「葵」と言う十人衆の一人に任される。

　ミコはその後、何かにつけてあすかにつきまとっていた。性格がひねくれているミコは、なかなか素直にあすかの仲間になろうと言えないのだった。

　

　今まであまり触れていなかったが、あすかの母親（石井めぐみ）は、娘と対照的に温和でメルヘンチックな性格。クマのぬいぐるみを抱いて眠っている娘の寝顔を見てうっとりする。
　母親「寝てる時はいつでもあたしの天使ちゃんね……そうだぁっ」

　

　あすか、翌朝目覚めると、いつの間にかぞろりとしたドレスに着替えさせられていた。

　そんなことされたら、普通、目が覚めると思うんですが……。

　あすか（部屋で）「ぎゃーっ」
　母親（台所で）「あすかちゃん、感激の声上げてるー、やっぱり気に入ってくれたんだ」
　あすか（外で）「なに考えてんだか」

　

　学校へ行く途中、伊藤光子が現れて「独立スケバン連合」への加盟を申し出る。

　光子「対等の連合って考えてもいいんだね？」
　あすか「欲しいのはマブダチだけさっ」
　握手を交わす二人、だがそこで突然光子の手や顔に、鋭い刃物によってつけられたような傷が走る。

　

　その後、あすかの教室に赤いペンキでこんな文字が書かれる。「葵」からの挑戦状であった。

　それを前にして頭を抱えるミコ、

　「読めねえ……」

　あすか「小学校出てんだろ？　あおいだよ、あおい」
　ミコ「やっぱり……全中裏十人衆にかまいたちって技を使うすげえ強い奴がいる。しかし、そいつの正体をまだ誰も見たことがないんだ。そいつの名は葵、西三区以外の西区をほとんど一人の力で支配した裏番さ。紅なんて目じゃないぜ」

　

　放課後、スケバン連合の参加者が来るのを待って座り込むあすか。しかし、誰もやって来ない。

　

　あすかとしょっちゅう喧嘩をしているミコだが、西三区のスケバンたちを密かに呼び集める。

　スケバン「はぐれスケバンのお前がなんで俺たち集めた？」
　ミコ「冷たいこと言うなよ。小学校の時には随分面倒見てやったよな。トイレ我慢できずにスカート濡らした時、替えのズボン貸してやったよな」
　スケバン「小学校2年の時だろう……」

　ミコは他のスケバンたちにも同様に、昔の「貸し」をアピールする。
　その上で、「スケバン連合」への協力を申し出るが、彼らは葵を恐れて尻込みする。尚も熱弁をふるって彼らを説得するミコ。

　

　ミコ「葵が怖くて水戸黄門が見れっかって。奴は西三区に入り込んでる。みんなで炙り出してサシでやれば、どうってこねえよ」
　葵「探すまでもない！」
　と、そこへマスクをつけた女が現れる。マスクに「葵」と書いてあるので、誰がどう見ても葵であった。

　ミコは焼き鳥の串を投げた後、重りの入った巾着袋で攻撃するが、葵にあっさり気絶させられる。

　ミコを助けるため、あすかは廃工場へ単身乗り込む。

　ここで「葵」と言うのが［一人の名前ではなく最初にひばり様の前で楽器を弾いていた三人の女子生徒のグループ名だったと分かる。彼らは弦楽器の弦で、カミソリを飛ばして攻撃していたのだ。］

　一度正体がばれてしまうと、葵もあっという間にただのザコになってしまい、あすかに倒される。

　こうして、ミコが本格的にあすかの盟友になるのだった。