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「スーパーガール」(1984年)


 ヘレン・スレーター主演、1984年公開のイギリス映画。
 「スーパーマン」のいとこである「スーパーガール」の活躍を描いたSFファンタジー。
 既存の男性キャラを可愛い女の子に変えれば受けるだろうという、安直極まりないコンセプトであるが、かつて綾瀬はるかの「ICHI」を面白いと思ってしまったことのある管理人には文句を言う資格はない。

 ネタバレ注意!

 最初の舞台は、クリプトン人たちが住むアルゴシティー。クリプトン星崩壊後、オメガヘドロンなるアイテムのパワーで宇宙空間に作られた人工の都市である。
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 主人公のカーラは、叔父でアルゴシティーを創建したザルターから、イマジネーションを実体化するスティックを借りて、巨大なトンボを作って遊ぶ。

 と、ザルターが勝手に持ち出していた都市のパワーの源であるオメガヘドロンなるアイテムが、カーラの作ったトンボの空けた穴から宇宙空間へ飛び出してしまう。それがなければ都市は程なく機能しなくなり、住民は死んでしまうのだ。
 カーラは責任を感じ、別の次元へ移動できる特殊なカプセルに入り、オメガヘドロンを探す旅に出る。

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 ザルターをピーター・オトゥール、カーラの母をミア・ファローが演じている。ザルターの声を野沢那智。カーラは石川秀美。

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 カーラは次元を超えて、地球へ到達する。その際、カーラの体も変化して、こんなコスチュームになる。そして怪力や飛行能力、透視など、スーパーマン同様の超能力を得る。

 ひとまわり地球を飛び回った後、とある町でチンピラ二人にエッチなことをされそうになる。このチンピラたちが、ほんとにもう、スーパーガールにぶっ飛ばされるために生まれてきたようなゲス野郎で、実に良い仕事をしている。

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 森の中で目覚めるカーラ。可愛いのう。

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 カーラは腰を落ち着けてオメガヘドロンを探すため、制服姿になって、女子高の寄宿舎に潜り込む。
 地球上では、リンダ・リーと名乗ることにするカーラ。

 同室のルーシー・レーンと言う女の子とすぐ仲良くなる。彼女の姉はデイリー・プラネット社に勤める新聞記者だった。……そう、本家スーパーマンの恋人、ロイス・レーンのこと。カーラも、クラーク・ケントのいとこだと自己紹介する。

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 また、ルーシーの部屋に貼ってある「いとこ」のポスターをカーラが憧れの眼差しで見るカットがある。

 さて、オメガヘドロンは、セレナと言う魔女に拾われる。セレナを演じるのはあの(どの?)フェイ・ダナウェイ! 当然、彼女がトップクレジットなのだ。
 オメガヘドロンの力で遂に本物の魔力を得たセレナは、世界征服の野望に燃えるのだった。

 なんでスーパーガールが本物の魔女と戦わねばならないのか、ちょっと腑に落ちないのだが、ま、いいか。

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 カーラは、オメガヘドロン捜索と同時に、学生ライフもそれなりにエンジョイしていた。
 めちゃくちゃ頭の良いカーラ、2040年の中国の人口をコンピューターを使って予測しろと言う問題を、暗算で正答してしまう。

 しかし、中国人が52億人いる世界、あんまり住みたくない……。

 セレナは学校のイケメン庭師イーサン(声・水島裕)に一目惚れして、遊園地を買い取ったアジトに招いて惚れ薬を飲ませる。だが、少し目を離した隙に逃げられてしまう。

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 週末三連休を利用して、ルーシーは姉の同僚のジミー・オルセンとデートをしていた。演じるのは本家スーパーマンと同様、マーク・マクルーアである。声は古川登志夫。
 そこへカーラも合流するが、道の真ん中をふらふら歩いているイーサンを見掛ける。

 イーサンは最初に見た女性を惚れるようになっているので、遠くからその様子を見ていたセレナは、魔術で無人のパワーショベルを動かし、彼をバケットに閉じ込めてしまう。

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 パワーショベルの暴走で街は大混乱になるが、カーラはスーパーガールになって災害を未然に防ぐ。
 そして、バケットだけ切り離して安全な場所まで運び、イーサンを助け出すのだが、当然、イーサンは初めて見たカーラ(その時はリンダに戻っていた)に一目惚れしまい、いきなりキスをするのだった。
 初めてのキスに戸惑うカーラ。

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 愛しい男を取られたセレナは激怒し、学校に戻ったカーラに目には見えないエネルギーの塊のような怪物を差し向け、抹殺しようとする。カーラは街灯に雷の電気を集め、その放電で怪物を撃退する。

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 その後、いろいろあって、カーラはセレナと戦い、イーサンを奪い合う。
 イーサンを奪われたセレナは再び怒り狂う。
 ここ、吹き替えでは「本当に立腹した!」と言う、額田やえ子さんによる伝説の台詞が聞ける。

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 セレナは、魔術の師匠でカーラの数学教師でもあるナイジェルに教えを乞い、闇の世界から超絶パワーを引き出すことに成功する。

 そして、街に忽然と山のような城を出現させ、人々を瞠目させる。
 セレナは魔法の力で街の人々を屈服させ、女王のように振る舞う。

 イーサンは再びセレナの手に戻され、カーラは奪還すべく城に乗り込むが、罠にはまって「スーパーマン」のゾット将軍のようにファントムゾーンに飛ばされてしまう。

 荒涼とした死の世界、ファントムゾーンではカーラもただのか弱い少女に戻ってしまう。
 絶望するカーラだが、そこで、オメガヘドロン喪失の罪でファントムゾーン送りになっていた叔父のザルターに再会する。カーラは叔父を叱咤してファントムゾーンから脱出する方法を教えてもらい、果敢にその難関に挑む。だが、その動きを察知したセレナに攻撃され、ザルターは途中でファントムゾーンに落ちてしまう。

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 遂に最後の決戦。
 セレナは巨大な悪魔のような怪物を召喚し、カーラをその手で握り潰そうとする。
 カーラも一瞬諦めそうになるが、そこへ叔父の「あきらめるな、わたしがついている」と言う声が聞こえ、カーラは怪物の手から逃れる。

 その時、セレナの下僕になっていたイーサンがオメガヘドロンを魔術の箱から抜き取ったため、セレナの力が弱まる。カーラは元の次元に戻っていく怪物にセレナを巻き込ませ、遂に彼女をこの世界から消し去るのだった。

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 最後、カーラはイーサンに別れを告げ、アルゴシティーにオメガヘドロンを戻すため、飛び立つ。
 この辺の愁嘆場はかなりあっさりしているが、最初は三部作の予定だったそうだから、続きでやればいいだろうと言うことだったんだろう。結局これ1作きりで終わっちゃったけど。

 さてこの作品、カーラが女子高生に成り済まして生活するところは面白いんだけど、それ以降のセレナとの戦い、イーサンとの恋愛が、いまひとつ盛り上がらない。
 でも、CGではなく重みの感じられる特撮など、単なる懐古趣味に終わらせたくない魅力が満載の佳作である。

 ところで、内容とは関係ないのだけど、この映画のラスト、1996年の「エコエコアザラク2」に似てるなぁと思うのである。

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 ラストにヒロイン・ミサ(吉野きみか)が召喚する巨大な悪魔。似てない?

 この悪魔が、敵の魔女と一緒に別次元へ消えてしまうと言うのもそうだし、両手で魔女を掴むところも同じだ。ま、「スーパーガール」では善玉が掴まれていたけどね。

 また、カーラとザルター同様、ミサも最後に死んだ恋人の力を借りて呪文を詠唱するのだが、その辺も、ちょっと似てる気がする。
 意識的には無意識的にか、「スーパーガール」の影響があるんじゃないかと思うのだが……、偶然かな。
 あと、劇場版「エコエコアザラク」1と2のリマスターDVD、誰か出してくれ!(魂の叫び)


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コメント

No title

まあ、鏡みたいな板にスーパーガールのコスチュームのまま閉じ込められたり
パワー失ってるのに飛ぼうとして泥の中にべちゃとか
コスチューム損傷とか、いろいろ開発されましたね

ジェーン・フォンダ『バーバレラ』は冒頭のお着替えシーン見てもなんとも思わなかったけど、話もガバガバだし
『謎の円盤UFO』のエリス中尉の任務中は通常、紫のウィッグで銀色のコスモルックなんですが、...それも身体のラインがでる
更衣室で、両袖を外してノースリーブ状態に、脚も生足にして、銀色のサイドにスリットが入ったミニスカートを纏うシーンがちょい長くて...いやはや
『新世紀~』5話の綾波レイ押し倒し事故に繋がるのかな?

大映の『ガメラ対ギロン』のバーベラ、フローベラ、波川女史(水野久美さん)のX星人よりデザインは古さを感じますが、なにかくるモノがあります
『ガメラ対深海怪獣ジグラ』ジグラ円盤の中で子供と敵側の八並映子さんとが追い駈っこになって、偶然、室内でクルクル回転している謎の設備をつかんで回転止まったら
八並さんも停止。今では時間停止ものなんて掃いて捨てるほどありますが、植え付けられました。

紛らわしいタイトル

野際陽子さん、牧れいさん、泉じゅんさん、ジャネット八田さん、山本リンダさん、新藤恵美さんが出演されている東京12チャンネル『ザ・スーパーガール』は『プレイガール』系です、その後番組『ミラクルガール』は由美かおるさん, 藤田美保子さん, 伊佐山ひろ子さん, 日向明子さん, 樹れい子さんが出演されていますが、降板騒動などで19話で終わってますね

レベッカのシングルに「SUPER GIRL」というのが有りますが、ジャケットはワンダーウーマン系

No title

スーパーマンの死が描かれたコミックの日本語版が出ることになって、読んでみたのですけど
途中スーパーガールも出てくるのですが、敵に顔殴られると泥人形に戻ったりしてて、即退場してました。
えーっそんな設定だったの!!と驚愕したり

長いシリーズですから色々あるみたいですね

Re: No title

> 『謎の円盤UFO』のエリス中尉の任務中は通常、紫のウィッグで銀色のコスモルックなんですが、...それも身体のラインがでる
> 更衣室で、両袖を外してノースリーブ状態に、脚も生足にして、銀色のサイドにスリットが入ったミニスカートを纏うシーンがちょい長くて...いやはや

実に細かく見ておられますね。

> 大映の『ガメラ対ギロン』のバーベラ、フローベラ、波川女史(水野久美さん)のX星人よりデザインは古さを感じますが、なにかくるモノがあります

「ガメラ」はひととおり見てる筈なんですが、全然覚えてないなぁ。

Re: 紛らわしいタイトル

確かに紛らわしいですね。

ほとんど見たことないですが。

Re: No title

この作品もレビューし直したいと思ってるんですが、面倒で。

No title

スーパーガールはドラマでリメイクされていて火星人と戦うというのが何とも・・・。話はなかなか社会的な内容になっていますが戦闘がドラゴンボールっぽくて映画のような優雅さはあまりありません。

Re: No title

らしいですね。一度見てみたいものです。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: No title

日本の特撮と比べるとお得ですね。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: No title

貴重な情報ありがとうございます。

ウルトラシリーズの北米版とか、アホみたいな値段ですよね。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: No title

たいへん詳しい解説ありがとうございます。

色々注意が必要ですね。

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