「花のあすか組」だけじゃなくて「ちゅうかなぱいぱい」のDVDまで欲しくなってる管理人であります。「金が~金が~」
第51話「ネオショッカー紅白死の大決戦」 52話からは最終エピソードに突入するので、通常エピソードとしてはこれが最後になる。
予告編

いきなり画面を埋め尽くしている黒い影は、突き出された洋の靴の裏である。

洋「ふんっ、よおみんな、
危険なキックはやめて、元気一杯行こうぜ! 次週はこれだ」
だから行動と台詞が合ってないって。ついでに声と口の動きも合ってない。
本編

シゲルたちが空き地で野球をしていると、突如、見知らぬおっさんがやってきて馴れ馴れしく子供たちをコーチする。
地域コミニュティの崩壊した現在では、シカトされるのがオチだが、ここでは素直にアドバイスを受けている。ま、そもそも「空き地で野球」と言う風景自体、なくなってしまった(ないことはないだろうけど)。

勝手に審判を買って出て、全力でゼスチャーするおっさん。
おっさん、あんた輝いてるぜ。 やがて彼は、もっとうまくなると言って、赤と白のハチマキをバッターとピッチャー(シゲル)に付けさせる。

おっさんは木の陰に回ると、怪人に変身する。怪人は赤と白の旗を振って、ハチマキを巻いた少年たちを自在に操り、シゲルとバッター少年を激しく喧嘩させる。
怪人「実験成功だ」
やがて正気に戻ったシゲルと友人がブランカに帰ってくる。

傷だらけの二人を見て女の子たちは呆れた声を出す。
アキ「やだぁもう、どうしたのよ~」
ナオコ「また喧嘩でもしたんでしょう。しょうがないんだからまったくぅ」
ユミちゃん、聖子ちゃんカットが不評だったのか、また髪型が変わっているが、「またぁ」と言うように口を動かすものの、例によって声は聞こえない。

その代わり、すぐ救急箱を持ってきて甲斐甲斐しくシゲルの友人の傷の手当てをしてあげる。
少年「いてっ」
ユミ「男の子でしょう、我慢しなさいよ~もう」 ユミちゃんとしては珍しいお姉さんぶった台詞に萌えますね(……あ、俺だけか)。
二人はハチマキのせいで、急に喧嘩がしたくなったと説明する。
一方、ネオショッカーのアジトでは。

魔神提督「シベリアの奥地から呼び寄せたリングベアよ、立てい」
リングベア「実験は成功しました。早速作戦開始のお指図を」
魔神提督「うーん、だがワシは気に入らん。以前にも同じような作戦を行ったことがあるが、仮面ライダーには通用しなかったぞ」
珍しく懐疑的な魔神提督。その作戦は、「以前」と言うか、前回50話で行われたアリコマンド少年隊のことだと思われる。
リングベア「さてはハチマキの実力をご存じないと見える。ごめんくだされい」
そう言ってから、魔神提督の頭にハチマキを巻き、そして近くに侍していた戦闘員たちに白いハチマキを巻く。

その上で「赤を襲え」と命じると、戦闘員たちは大幹部の魔神提督に対して攻撃を開始するのだった。
リングベア「如何です。魔神提督に忠誠を誓うアリコマンドでさえ、この通り、
往生せいやーっ!」
(一応言わせてみました。リングベアの声は池水通洋さんです) ただ、これって日頃から魔神提督が戦闘員に嫌われてるだけじゃないのかと言う気もするのだった。この機に乗じて日頃の鬱憤を晴らしたれと思っていたのかもしれない。
リンクベアは今度は魔神提督を操って、哀れな戦闘員たちを殺させる。大幹部でさえ操れるのだから、リングベアってひょっとして最強の怪人じゃないの?
それはともかく作戦にゴーサインが出る。つまり、少年たちを誘拐し、ハチマキによって洋と相争わせようと言う計画である。その中にはシゲルの姿もあった。
しかし、ネオショッカーも、最初の頃は
「優秀な人間だけ残して余計な人口を減らす」と言う画期的な目的を持つ組織だったが、いつの間にか
「地球征服」と言うありきたりなものに変わり、最近ではひたすら
「スカイライダーを倒すこと」と言う、スケールの小さな目標を掲げる志の低い団体に成り下がってしまった。

リンクベアはとりあえず集めた子供たちに訓練を施し、洋を襲わせる準備をする。
ちなみにこの少年たちの中に、前回の主役だったマサオとサダオの姿も混じっている。右から二番目がサダオ(細川明)である。

とりあえずリングベアはシゲルの友人に命じてブランカに行かせる。
少年が「筑波洋さんいますか」と尋ねると、沼さんが冗談で「自分だ」と答える。少年はそれを聞くと、持っていた赤いハチマキを沼さんの額に巻き付ける。と、沼さんも操られて少年を追いかけて行く。

塀のそばで、沼さんは待ち構えていた少年たちと戦うが、沼さんは弱いのでボコボコにされる。珍しく、ここにはユミちゃんも含めたレギュラーが全員出てくるが、ここは多分、撮影所内の空き地に作り物の塀を立てただけのオープンセットだろう。
リングベアは相手が別人だと気付くと、すぐ引き揚げさせる。
ハチマキが取れた沼さんは、正気に返るが、その間の記憶はなかった。

その後、洋を殺す準備を完了させたリングベアは、こういう貼り紙を残して洋に挑戦してくる。
それを見た洋、
「地獄ヶ原なんて地名があるのか!」 と、変なところに食いついていた。嘘だけど。

洋がその場所へ行くと、赤と白に分かれた子供たちが互いに棒で殴り合っていた。
リングベア「どうだ筑波洋、子供たちがお互いに殺しあう、いい眺めだろうが……子供たちは死ぬまで戦い続けるのだ」
洋は何とか子供たちを止めようとするが、無駄であった。やむを得ず洋は「降参する」と抵抗をやめる。

リングベアは、今度は洋に赤いハチマキを巻いて、白の子供たちに洋を一斉に襲わせる。……まるっきり前回と同じパターンだなぁ。
ちなみにこの時、戦闘員の一人がカメラでその様子を撮影しているのだが、それについては特に本編で触れられていないようだ。たぶん、洋が耐え切れずに子供たちを痛めつけるところを撮影し、それを公表して社会的に抹殺しようと言うつもりだろう。もっとも、洋は最後まで子供たちには手を出さなかったので意味はなかったけど。
しかし、子供たちの攻撃によって洋のハチマキが取れてしまった。洋はスカイライダーに変身、子供たちを操っているのが怪人の角だと見抜いてそれをへし折り、子供たちを正気に戻す。
後はリングベアを倒すだけなのだが、リングベアはかなり強力でライダーも苦戦を強いられる。ま、最後は当然勝つんだけどね。
……しかし、こんなことばっかやってるから(次回で)魔神提督が大首領にぶん投げられても文句は言えないよな。