「花のあすか組！」第2話

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　第2話「学園城を奪い返せ！」（1988年4月18日）

　ＤＶＤは買ったのだが、ハサミがどっか行ったので（理由になるかっ）まだ開封していない。よって今回もファミリー劇場録画分の画像を使わざるを得ない。

　

　登校中のあすか、その途中、柵の上に座ってポップコーンか何かを食べている違う制服の女の子の姿があった。
　前回の最後の戦いのときにその場にいたミコ（小沢なつき）だが、あすかと絡むのはこれが最初だ。

　あすか、ギロリと一瞥して通り過ぎようとすると、

　ミコ「たったひとりのあすか組か……」
　と、聞こえよがしにつぶやく。足を止めて振り向くあすか。

　ミコ「ミコ、西三区の半端モンさ！」

　

　ミコ「天下統一するって息巻いてたけど、どうすんのさ？」
　あすか「わかんない」
　ミコ「わぁお前、あったま悪いんだねぇ」
　クルクルパーの仕草をするミコ。

　あすか「だから勉強してるんじゃないか」
　ミコ「勉強するだけ、無駄なんじゃない、バカはさ」
　あすか「バカじゃない！」
　ミコ「あら、マジで怒っちゃったんですか？　ばーか」

　このミコは、小沢なつきさんの天衣無縫の演技もあって、とても憎たらしいけどなんか憎めないと言う、不思議なキャラクターとして、とても魅力的だ。

　

　あすかが学校へ着くと、また紅（加藤麻里）がお馬さんにまたがって来ていた。

　紅は泰山高校の校旗を燃やし、代わりに「全中裏」の旗を掲げさせ、

　「純子、ただいまよりこの城、お前に任す。全生徒に全中裏の教えを叩き込み、揺るぎのない城を築くのだ」
　と、全中裏に忠誠を誓った泰山高校の生徒に命じる。「城」と言うのは「学校」のことで、要するに彼らは学校を城に見立てて、陣取り合戦をしているのだ。

　

　例によってハイテンションの紅、あすかの顔を見て高笑いしつつ馬を走らせて去って行く。

　どうでもいいが、紅さんは学校に行かなくてもいいのだろうか？

　その後、転入生のはるみ（石田ひかり）が颯爽と登場し、公然と「全中裏」に対する反抗を唱える。ただし、彼女はあくまで非暴力主義なので、とりあえず同志を募り、生徒会設立のための署名集めを開始するのだった。

　一方、紅は部下を集め、
　紅「これより西四区、藍染中学を襲う！」
　部下「紅様、西四区は十人衆の一人、葵様の……」
　紅「どこであろうと全中裏に変わりはない。先陣を取れば西四区も我らのものだ」

　部下の反対を押し切り、葵の担当地区である西四区に攻め込もうとする。

　

　はるみの署名運動は順調に進んでいたが、ひとたび全中裏に凄まれると、仲間はさっさと逃げてしまう。

　

　そして水責めの刑を受けるはるみ。

　あすかが助けに入るが、「あなたには助けて欲しくないわ。全中裏とは生徒会を設立して話をつけます」とあくまで強気であった。もっとも、あすかの闖入により、全中裏の生徒たちは退散する。

　

　紅、ひばり様に召されて飛んで来る。

　春日「紅、お前西四区の侵攻に励んでおるようだなぁ」
　紅「はい、間もなく全中裏の制圧下に落として見せます」
　春日「たわけもの」
　紅「……！」
　春日「西四区制圧は葵の役目、自らの足元がぐらついておることも気付かず、他人の領土を侵そうとする。欲の張り過ぎは見苦しい……九楽あすかが戦いを挑んできた」
　紅「あすかが？」
　驚く紅。

　はるみは、一旦集まった同志も簡単に離れてしまい、失望していた。
　はるみ「署名集めで群がっても、結局ひとりじゃ何も出来ないのね。だから全中裏の連中に舐められるのよ。もう何もかも終わりね」
　あすか「あんた、自分の手は汚さない主義なんだ？」

　あすかの言葉にカッとなったはるみ、あすかの顔を引っ叩く。あすかも殴り返し、はるみの唇に血がにじむ。
　あすか「やればできるじゃないか、ちょっぴり利いたよ」

　と、そこへ紅からの挑戦の矢文が飛んでくる。時代劇じゃないんですが……。

　はるみ「やるの？」
　あすか「手を汚さなければ何もつかめないよ」
　今回の教訓台詞はこれである。

　

　指定された泰山学園へひとり向かうあすか、ここでもミコが話しかける。

　ミコ「戦争かい？」
　あすか「ゴッコだよ！」

　学園の校庭には、馬上の紅以下、何人もの全中裏の生徒が待っていた。
　多勢に無勢……であったが、

　

　はるみが仲間の生徒たちを連れて加勢に現れる。

　あすかは紅に一対一の勝負を申し出る。ムチを揮う紅に苦戦するあすかだったが、コイン（1話で殺された友人の形見）にライトを反射させ、紅の目をくらまし、その隙にコインを紅の額にぶつけて勝利する。

　2度までも無様な姿を晒してしまった紅、序盤ではあすかのいい引き立て役になっている。

　

　夜が明け、再び泰山学園の校旗が翻る。

　はるみ「あなたなら友達になれそうだわ」
　手を差し伸べるが、
　あすか「もうとっくにダチじゃないか」
　と、さっさと歩き出す。

　ミコもサッカーゴールの上に座って一部始終を見物していた。
　ミコ「あーあ、やっちまったよ。全中裏、黙っちゃいないよ」

　つづく。