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「緊急指令10-4・10-10」セレクション 第8話



 第8話「私は殺される!」(1972年8月21日放送)

 広壮な屋敷に叔母夫婦と住む少女五条ルリは、心臓が悪く車椅子の生活を余儀なくされていた。

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 彼女はこの頃、スペードのクイーンに殺されると言う幻想に取り付かれ、極度に怯えていた。実際、死を予感させるカラスがしょっちゅう部屋の中に入り込んだり、「あんたは死ぬ、明日までに必ず死ぬのよ」と言う女の声が響いたりするのだった。

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 耐え切れず、ルリは無線仲間であるナミに助けを求める。

 ナミ「こちら白雪姫、ルリちゃんどうしたの?」
 ルリ「カラスがやって来たの。そしてトランプのスペードのクイーンがあたしの死を予言したのよ」
 ナミ「なんですってぇ」
 ルリ「あたしは明日までに死ぬわ」
 ナミ「バカなこと言わないでよ」

 だが、通信途中、叔母(馬淵晴子)が入ってきて通信機を取り上げてしまう。ルリは叔母にカラスのことなどを訴えるが、叔母は真面目に取りあってくれない。

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 叔父「買収地の下見に行く。出来るだけ早く帰ってくるよ」
 叔母「別に、あたしあなたがいらっしゃらなくたって寂しくなんかないわ。急いで帰らなくても結構よ」
 叔父「冬子……」

 仕事で出張とすると言う叔父に、ルリは早く帰って来て欲しいとせがむ。ルリは権高な叔母より、叔父の方になついているようだ。

 ルリが部屋に戻ると、庭に投げ捨てた筈のトランプがいつの間にか戻っていた。続けてまた「あなたは明日までに死ぬのよ」と言う不気味な女の声が聞こえる。

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 毛利チームは、とりあえず一平と三郎がルリに会いに屋敷を訪れるが、けんもほろろに門前払いを喰らい、番犬のシェパードをけしかけられる始末。

 二人の報告を聞いて、

 ナミ「なんとかしなくちゃ」
 三郎「そう来るだろうと思って、手を打ってきたんだ」
 ナミ「と言うと?」
 一平「ルリちゃんのうちではお手伝いを求めてるらしいんだ」
 三郎「と言う訳で、今度の任務はナミお姉様にお願いしましょうか」
 ナミ「ええーっ?」

 ナミは家政婦に化けて、五条家に入り込む。

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 叔母は警戒して、ナミのことを家政婦協会へ問い合わせると、先回りしていた一平たちが適当にナミの身元を保証する。

 毛利チームは警察と違い、あくまで民間の組織なので、ここでも家政婦協会の女性(武智豊子)に自腹を切って金を渡し、話をつけている。

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 ナミ「ルリちゃんね、あたしいつも無線で話してる白雪姫」
 ルリ「じゃあ助けに来てくれたのね」

 一方、鉄仮面は、ルリの亡くなった両親の遺産が5億円もあり、ルリが死ねば叔母のものになると言う事実を知り、その為、ルリの命が脅かされているのではないかと睨む。

 屋敷では夕食後、再び女の声がルリに語りかけ、更に今度はトランプからスペードのクイーンが抜け出して、ルリの前に現れる。ナミは叔母の寝室にスペードのクイーンを思わせるような衣装を発見し、叔母が犯人に違いないと考える。

 ナミの報告を聞いた毛利チームからの連絡で、警察がやってきて叔母を署に連行する。

 これでもう危険は取り除かれた筈だったが、ルリと二人きりになったナミに、またもや女の声が不気味にささやきかけ、ルリを怯えさせる。

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 ミニスカも勇ましく階段を駆け下り、電話に飛びつくナミだったが、いつの間にか電話線が切られていた。
 このひとコマだけのパン チラ、キャプするのに苦労した……何やってんだ俺様

 ルリの容態が悪化する。医者を呼びに行きたくても、外にはシェパードがいて出られない。

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 焦燥のナミ。遂には実体を伴ったスペードのクイーン(リンダ・テトラック)が彼女の眼前に現れる。

 クイーン「私の姿を見たものは地獄に落ちるのよ」
 クイーンは、ナイフをかざしてナミに襲い掛かる。

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 逃げ惑い、階段を下りるナミの前方に、一瞬スペードのクイーンの姿が浮かび上がる。

 同時に、毛利博士の頼もしい姿が……。

 ナミ「先生!」
 毛利「無事だったんだな、ナミちゃん」
 ナミ「先生、今そこにスペードのクイーンが」
 毛利「あれは私の悪戯さ。今消えたスペードのクイーンはこの幻燈の仕業だったんだよ」
 ナミ「誰がそんなことを?」
 毛利「私は地下室でモニターテレビを見付けた。ここまでネタが割れた以上、変装を取ったらどうかね」

 毛利の言葉に、スペードのクイーンはにやっと笑って扮装を解き、正体を明かす。それは意外にも、善玉と思われていた叔父だった。

 毛利「お前はルリちゃんの部屋に仕掛けたテレビカメラを通してルリちゃんの動きを見張り、幻燈とテープレコーダーで幻のスペードのクイーンを出現させていたんだ。仲の悪かった奥さんを犯人に仕立て上げ、警察に引き渡し、その上でルリちゃんをショックで殺す。そうなると、5億円の財産は黙っていてもお前の懐に転がり込む。我々はお前の正体を突き止めるために、わざと奥さんを警察に引き渡し、一旦姿を消し、お前が現れるのを待っていたんだ」
 ナミ「でも彼は旅行に出かけたはずよ」
 毛利「そう見せかけて、こっそり戻って地下室に身を潜めていたんだ」
 叔父「俺にも少しは喋らせろよ」

 最後、彼の仲間のチンピラが襲ってくるが、鉄仮面によって叩きのめされる。

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 事件解決後、ルリと叔母もようやく打ち解け、爽やかなハッピーエンドとなる。

 中盤までいかにも叔母が怪しいように見せて、最後にどんでん返しが来ると言う優れたシナリオ。
 さすが高久進氏である。


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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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