「仮面ライダーＶ3」を21世紀の今だからこそ楽しむ 特別編その1

仮面ライダーV3 1 【DVD】 価格：3,192円（税込、送料別）

　昨夜、やっと「少女コマンドーいづみ」の最終回を見る。
　ちょっと泣きそうになっちゃったけど、良かったわぁ。
　それにしても、まさかここまでハマるとは想像していなかった（investさんありがとう）。
　近日、レビュー開始予定である。

　さて、劇場版もひっくるめて全て紹介し終わった筈の「仮面ライダーＶ3」だが、この特別編で、そもそものレビュー動機になった珠純子さんこと小野ひずるさんの魅力（ハイライトシーン）について第1話から見て行きたいと思う。

　それとあわせて、純子さんがデストロンに何回捕まったかと言うチェックもしてみたい。

　第1話「ライダー3号　その名はＶ3！」

　そもそも純子さん、志郎たちと出会った時には、何をしていた人なのだろうか。劇中では、歯痒い具合にそういうことについては言及されていない。

　

　初登場時、山の中へ、赤ちゃんみたいなニット帽をかぶり、手には三脚かイーゼルみたいなものを持っているのだが、写真撮影か、スケッチでもするつもりだったのか？　ま、少なくとも勤めているようには見えないので、家事手伝いか、女子大生と言ったところか。

　

　で、偶然、彼女がデストロンの秘密基地を見てしまったため、デストロンに命を狙われるハメになる。

　だから、戦闘員が戦闘員の格好してうろついてんじゃねえよ。

　

　来合わせた志郎に助けられるのだが、わざとらしく失神して、いきなり志郎の実家に担ぎ込まれる。その家族にも好印象で、デストロンのことがなければ、志郎とあっさり結婚していたかもしれない。

　しかし、ハサミジャガーが侵入して、志郎の家族を皆殺しにしてしまったため、そんな平凡な希望は無残に打ち砕かれる。

　ま、純子さんと出会う以前に、デストロンは志郎とその家族を殺す気だったのだから、後に純子さんが考えていたように自分のために志郎の家族が殺されてしまったと言うのは事実ではない。

　第2話「ダブルライダーの遺言状」

　純子さん、ミニのワンピースで志郎の家族の墓参りに行く。その帰り、早速デストロンに誘拐されそうになるが、志郎に阻止される。

　第3話「死刑台のＶ3」

　志郎が、おやっさんこと立花藤兵衛の経営するスポーツショップの奥にある少年ライダー隊本部へ案内されると、

　

　ちゃっかり純子さんが中で待っていた。

　純子「う、ふふふっ」
　志郎「純子さん」
　純子「驚きましたかぁ？」

　彼女のためを思い、あくまで自分たちに関わるなと、志郎は頑なであった。立花藤兵衛がとりなすが、それでも首を縦に振らない。まあ、結局なし崩し的に、純子は通信係として居座ってしまうのだが。

　その後、デストロンから開店祝いの花輪が届くと言う有名なシーンになる。

　第4話「Ｖ3　26の秘密！？」

　冒頭、火葬場のクソ高い煙突の上に、Ｖ3（中屋敷鉄也さん）が命綱もなしに立つと言う、見てるだけで鳥肌が立つ有名なシーンがある。

　純子さん、催眠術をかけられたおやっさんを探しに行くが、彼女も怪人に一時拘束され催眠術をかけられそうになるが、ここでもＶ3に助けられている。

　

　最後、催眠状態のおやっさんとボートに乗せられ、事実上の人質にされるが、Ｖ3が怪人を倒したため、おやっさんが正気に返る。嬉しさのあまりおやっさんに抱き付く純子さん。

　それを遠くから見ていた志郎、

　

　（いつか殺す！）

　と、殺意を込めた視線を送るのだった（管理人の妄想です）。

　第6話「ハンマークラゲ出現！　放て、Ｖ3の必殺わざ！！」

　純子さん、デストロンから執拗に追い掛け回されるが、彼らの目的は別の人間だったので、気絶するものの、放置される。

　

　志郎、怪人に「待て」と言われ、本当に待つと言う離れ業を演じる。

　今回の最大の見所は、

　

　デストロンに襲われた少年の代わりに純子さんが新聞配達のアルバイトをするシーンだろう。
　さらに「オッス！」と言うボーイッシュな挨拶をぶちかまして、管理人を骨抜きにする。

　第7話「ライダーＶ3　怒りの特訓」

　今回も、デストロンの狙う人達と一緒にいたため、

　

　戦闘員「お前には用はない！」
　と、ひどいことを言われた上、お腹を思いっきり殴られると言う、人質のプロとして、この上ない屈辱を受ける。

　しかし、既にこの段階では、彼らは純子が志郎の仲間だと知ってる筈なのにね。

　第9話「デストロン地獄部隊とは何か！？」

　初っ端から、志郎の出場するレースへ子供たちを連れて見物に来た純子さんがおやっさんに怒られる。デストロンに狙われるかもしれないから、危ないと言うのだ。

　だったら、志郎がレースに出なきゃいいだろうが……。

　

　純子さんと弟のシゲルがレース中にいなくなった志郎を探していると、怪人に襲われる。ここでは、スタントなしで本人が爆破ショットに挑んでいる。

　

　こうして、記念すべき人質ポイント1を獲得した純子さん。

　第10話「ダブル･タイフーンの秘密」

　前回から引き続き監禁されている純子さん。

　

　最後は火あぶりにされそうになるが、ようやく志郎が助けに入り、他のライダーのバイクの尻にちょこんと乗って、戦場から離脱。

　そして滑川アイランドのフラミンゴショー見物と言う、70年代特撮には欠かせない行事もクリア。

　第11話「悪魔の爪がＶ3をねらう！！」

　この11～12話では、志郎と純子の微妙な関係が繊細に描かれている。今の我々が見たいのはまさにそういうところなのだが、当時の子供たちには不評だったのか、それ以降はそういうドラマ要素はあまり顧みられなくなる。

　

　珍しくスタジャンを着ている純子。

　

　おやっさんに使いを頼まれて外出したところ、以前から彼女につきまとっているらしい元祖ストーカーにからまれる。美人の宿命である。

　

　そこへデストロンが現れたため、ストーカーから解放される純子さん。

　ミニスカにハイソックス、実にいいですね。
　しかもスカートには前にスリットが入っているのだ。

　志郎が駆けつけ、彼女を逃がすのだが、変身するところをストーカーに見られてしまう。
　ストーカー、そのことを志郎と純子の前でぶちまける。ショックを受ける純子。

　

　ストーカーは怪人に改造され、純子をさらう。

　2回目です。

　第12話「純子が怪人の花嫁に！？」

　

　引き続き監禁されている純子だったが、始末に悪いことに、怪人にはストーカーの記憶が残っていて、純子に恋愛感情を抱いているのだ。

　よって、人質として利用された後、怪人と結婚式を挙げさせられるハメになる。
　いつ見ても、ティム・バートンの「ビートルジュース」を連想してしまうシーンだ。

　

　事件は解決しても、志郎がＶ3なのではと言う疑念が残る純子。だが、志郎は早業によって、その疑念を払うことに成功。

　志郎「オッス！」
　純子「……オッス」

　互いに照れ臭いようにぶっきらぼうな挨拶を交わす。Ｖ3で、管理人が一番好きなシーンだ。