天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ、悪を倒せと俺を呼ぶ「仮面ライダーストロンガー」30話

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[DVD] 仮面ライダー ストロンガー Vol.3

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 遂にお別れのときが参りました。このレビューの最大のお楽しみであったタックルこと岬ユリ子の死を描いた、

 第30話「さようならタックル! 最後の活躍!!」

 であります。

 しかし、なんでこのタイミングであっさりユリ子を死なせてしまったのか、良く分からないのである。デルザー軍団との戦いはまだ始まったばかりだと言うのに。まあ、色々と事情があったんだろうけど。

 さて、茂はドクター・ケイトのアジトを捜索していたが、その前に新たな敵、ドクロ少佐が現れる。ガイコツのような風貌をした奇怪な敵であるが、階級は「少佐」と、割と控え目である。

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 ドクロ少佐はストロンガーと一戦交えた後、シャドウのところに顔を出す。シャドウは少佐に、ドクター・ケイトに協力してくれないかと頼む。二人は仲良くドクログラスを合わせるのだった。チーン!

 翌朝、茂はドクター・ケイトのアジトへの入り口を見付け、先行して監禁されていた子供たちを救い出そうとするが、その際、電気エネルギーを使い果たしてしまう。後から応援に駆けつけたユリ子と立花藤兵衛は、ストロンガーの代わりにドクター・ケイトと戦うが、

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 ユリ子、あっさりドクター・ケイトの毒ガスを吸ってしまい、近い将来の死が確定する。

 ドクター・ケイト(曽我町子)は苦しむユリ子に憎らしげに語りかけながら攻撃を加える。

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 ユリ子は苦し紛れに部屋に灯してあった蝋燭をつかみ、ケイトに近づけると、ケイトは「おやめ、何をするの!」と、ひどく狼狽する。

 ユリ子「おじさん!」
 立花藤兵衛「読めた! こいつは火に弱いんだ!」

 ま、大抵の人は火に弱いと思うけどね。あちち。

 しかし、ケイトはなんで自分の弱点である火を照明に使っていたのだろう?

 彼らは地上へ出て戦う。ユリ子はタックルに変身するものの、再度毒ガスを浴びてしまい、戦闘不能になる。

 そこへエネルギーを回復したストロンガーが現れ、タックルを助けてケイトと戦う。

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 ストロンガーはケイトが火に弱いと言うアドバイスを受け、木の棒に火をつけてケイトに近付ける。ケイトは苦しんで毛穴から黒いものが湧いてくるが、どう見てもヘビ花火である。

 ストロンガーがケイトを追って行った後、タックルがその場に倒れ込む。

 立花藤兵衛「こりゃいかん大変な熱だ」
 タックル「いいのよ、どうせあたしは助からないんだから」
 立花藤兵衛「何を言ってるんだ」
 タックル「あたしの体にはケイトの毒が回っているのよ。……お願い、このことは茂には決して言わないでいてね……お願い」

 ペコリと頭を下げて哀願するタックルが健気である。

 死期の迫るユリ子のことを、立花藤兵衛(と視聴者)だけが知っていて、茂はその時が訪れるまで何も知らされないと言う設定はとても泣ける。

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 その後の休憩中、ユリ子は茂にコーヒーを入れる。

 茂「ユリ子とは長い付き合いだけど、コーヒーなんか入れて貰ったの初めてだぜ

 普段、よほど冷たい扱いを受けていたのだろうか、感激する茂であった。

 ユリ子「ねえ茂」
 茂「うん?」
 ユリ子「いつか悪い怪人たちがいなくなって世の中が平和になったら……」
 茂「平和になったら?」
 ユリ子「二人でどこか美しいところへ行きたいわ」
 それが決して叶わぬ夢であることを知りつつ、瞳を輝かせるユリ子。くー、いじらしい。
 
 茂「いいねえ、俺も行きたいよ」
 何も知らない茂は、いたって暢気な様子。

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 ユリ子「ほんとに約束してくれる?」
 茂「ああ、約束だ!」

 ユリ子の命が長くないことを知っている立花藤兵衛は、二人の会話を聞き、思わず崩れ落ちるように座り込み、落涙する。

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 ドクロ少佐「にゃはははははははは……」
 と、そこへドクロ少佐が現れて襲ってくる。ストロンガーがドクロ少佐と戦っていると、ドクター・ケイト(すこし腹が出てる)も登場し、ユリ子たちを攻撃する。

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 タックルに「無理するな」と言うストロンガーだが、タックルは遮二無二ドクター・ケイトにむしゃぶりつく。
 ここでは珍しくタックルのパンツがはみ出している。ぐふふ。
 (そうやって死ぬまでバカ言ってりゃいいんだよ)

 ちなみにストロンガーも戦闘中、ケイトのガスをまともに吸っているのだが、少々苦しむ程度で死にはしない。やはり、タックルは不完全な改造人間だということなのだろうか。

 どっちにしろ、ケイトは強く、ストロンガーもグロッキー状態。

 タックル「このままではストロンガーがやられてしまう。よおし! ウルトラサイクロン!」
 と、タックルは自分の命と引き換えに必殺技「ウルトラサイクロン」を繰り出し、遂にケイトを倒すのだった。

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 ばったり倒れるタックル。立花藤兵衛が駆け寄り抱き起こすと、ユリ子の姿に戻る。

 立花藤兵衛「何故だ、何故あんなことをやったんだ?」

 ユリ子、口を動かして何か喋ろうとするが、その前に絶命する。
 こういう場合、死ぬ前にあーだこーだ愁嘆場を演じ、「ガクッ」と言う感じで死ぬのが一般的な演出だろうが、この実に呆気ない死に方、今見ても残酷なほど鮮烈である。

 ま、せめて最後は茂に抱かれて死なせてやりたかったところだ。

 立花藤兵衛はユリ子が既に死を覚悟していたことを茂に話す。

 茂「ユリ子、済まん、俺の力が、足らなかった……!」
 冷たくなったユリ子の手を握り締め、自分を責める茂。

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 ナレ「束の間の青春を、ストロンガーの協力者として人類の敵との戦いに捧げ、儚く散っていったタックル、岬ユリ子。限りない悲しみと怒りを胸に、茂は今こそデルザー軍団に対する復讐を固く心に誓うのだった」

 最後に茂にお姫様抱っこされて良かったね。

 それにしても、当時としては仕方ないのかもしれないが、茂とユリ子の間に男女としての意識や心の触れ合いがほとんど描かれていないのは勿体無いと思う。

 ちなみに撮影時、岡田京子さんはまだ16才なんだよね(放送時に17才)。

 考えたら、荒木茂さんも、岡田さんも、小林昭二さんも、曽我町子さんも、みんな亡くなってるんだよなぁ。うーむ。
 でも、シャドウ(声・柴田秀勝)とタイタン(浜田晃)の仲良し悪の大幹部コンビが健在なのは心強い。

 なお、ユリ子のいない31話以降は、スピードアップして紹介していくことにする。


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