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「ウルトラマンタロウ」 第1話「ウルトラの母は太陽のように」 前編


 第1話「ウルトラの母は太陽のように」(1973年4月6日)

 「ウルトラマンタロウ」は、ウルトラシリーズ第5弾、全53回。

 それまでのシリーズの総まとめのような、とにかく賑やかな作品で、過去のウルトラ戦士の客演もかなり多い。

 作風も、「レオ」までの6作品の中で最も明るくユーモラスである。

 言い換えれば、「子供っぽい」「幼稚」と言う否定的評価にもつながるのだが、管理人もそういうイメージをずっと持っていた。が、最近になって見直すと、他の作品に劣らぬ面白さやハードな面もあることが分かり、こうやってレビューしようと思い立って、それから座ったのである。

 それと、登場する三人の女優さんがそれぞれ綺麗で可愛いと言う即物的な理由もある。

 あ、今、「お前はそれしかないんか?」と言う読者の皆さんのツッコミが聞こえました。

 ええ、それしかないんです。

 さて、タロウといえば「タロウ! ウルトラマンナンバー6!」と言う掛け声が反射的に思い浮かぶ人が多いと思います。その元気な掛け声と共にOPが始まるのです。

 OPは、宇宙科学警備隊ZATの極東基地の内部から、各種戦闘機が格納庫からせりあがって、発進していく様子を細かく描いたメカニカルなもの。

 ナレ「ウルトラ6番目の兄弟、ウルトラマンタロウについての物語は今ここから始まる……」

 ナレーションは「レオ」と同じく、瑳川哲朗さん。

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 タンカーに便乗して、久しぶりに日本に帰ってきた主人公の東光太郎(篠田三郎)。

 篠田さんの若さが目に眩しいのです。

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 光太郎はタンカーが港に入るのを待ち切れず、いきなり海へ飛び込んでしまう。

 光太郎と言うキャラクターを一発で視聴者に印象つける素晴らしい演出である。

 船長「光太郎君! おーい」
 光太郎「あ……やっぱり引き揚げてください」(註・嘘)

 港に泳ぎ着いた光太郎、船長から勝手に拝借した100年に1度しか咲かないと言うチグリスフラワーの球根を柔らかい土に埋める。

 光太郎は、プロボクサーになるつもりらしい。

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 と、突然地面が揺れ動く。

 光太郎にまとわりついていたワンコが、実際は揺れてないのに足を踏ん張っていかにも地震が起きているような「演技」をしているのがナイスです。

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 もっとも、それは地震ではなく、海中から浮上した超獣オイルドリンカーの発する振動だった。

 なすがままに光太郎に抱かれているワンコがめっちゃ可愛い……。

 ちなみに、超獣は「A」に出てきた怪獣の呼び名だが、後に出てくるアストロモンスは怪獣と呼ばれている。

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 とにかく無鉄砲な光太郎は、港にある巨大なクレーンの操縦席に上がると、フックを超獣の首に巻きつけ、オイルタンカーに近付けさせまいとする。

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 操縦席から見える、超獣の巨体。素晴らしい合成だね。

 ZATの戦闘機も上空を旋回していたが、このタイミングで攻撃を開始する。

 隊長は名古屋章扮する朝日奈だが、序盤以降はほとんど登場しなくなり、実質的には副隊長の荒垣(東野英心)が隊員たちを指揮することになる。

 しかし、超獣は鎖を引きちぎって、そのまま海中に逃げてしまう。

 それでも被害を食い止めた光太郎は、港湾関係者やタンカーの船長たちから感謝される。

 船長は光太郎に、とりあえず自分の家に来ないかと誘うが、「俺は俺のやり方でやっていきます」と、笑顔で断るのだった。

 暮れなずむ空の下、光太郎が球根を植えたところに戻ると、いつの間にかチグリスフラワーが毒々しい色の花を無数に咲かせていた。あのワンコは何かを警戒するように盛んに吠え立てていたが、光太郎は「チグリスフラワーが咲いたんだーっ」と手放しで喜ぶのだった。

 その夜、ラビットパンダと言う夢の国のお菓子のようなデコレーションと派手な色彩が目立って目だってしょうがないZATのパトロールカーがその近くを通り掛かる。

 光太郎は寝袋にくるまってすーすー寝ていたが、一緒にいたワンコは、哀れにもチグリスフラワーの触手に捕まり、食べられてしまう。「タロウ」におけるワンコは、結構ひどい目に遭うことが多い。

 触手は、ラビットパンダにも襲い掛かるが、電撃で撃退される。

 乗っていた西田隊員(三ツ木清隆)の知らせを受けて、他の隊員を乗せたスカイホエールが飛んでくる。

 朝日奈「怪しいものは一応処理しろ、スーパーナパームで焼いてしまえ」

 彼らは光太郎が寝ているのも知らず、地表のチグリスフラワーにスーパーナパームの炎を浴びせる。

 驚いて飛び上がった光太郎、折角咲いた花が焼かれているのを見て激怒し、北島隊員に食って掛かって取っ組み合いの喧嘩になる。

 ちなみに、他の隊員に南原と言うのもいて、「東西南北」揃うことになる。もっとも、西田隊員は序盤でいなくなってしまうが。

 「セブン」や「新マン」なら、こういうシーンも後に尾を引く深刻ないさかいとして描かれると思うが、この「タロウ」では、ユーモラスなBGMがかかり、他の隊員ものんびりと見物していると言う、おっとりした雰囲気に包まれている。

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 などとやってると、再び超獣が出現し、炎を吐き出してオイルタンクを景気よく爆破して行く。

 いやー、この破壊のカタルシスこそ、特撮ヒーローの醍醐味だよね。

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 ただ、そのついでにホエールまで燃やしてしまうのがとても勿体無い。

 これは、燃やす為だけにわざわざ一台作ったんだろうから。

 と、今度は地中から別の怪獣が登場する。

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 こちらが今回の真打・怪獣アストロモンスなのである。あの球根が短期間にこんなに大きく成長してしまった訳だ。

 超獣と怪獣はどつき合いをはじめるが、アストロモンスは腹にある花弁のような口で、オイルドリンカーを飲み込んで吸収してしまう。

 光太郎は自分の手で倒してやると、怪獣に向かって走って行く。その足にぶらさがり、そのまま空中へ運ばれて行く。

 途中で振り落とされるが、さいわい、野球場のネットが張ってあって、大した怪我はしないで済んだ。

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 翌朝、グラウンドの隅に転がっている見知らぬ人間を、子供たちが不思議そうに取り囲んでいる。

 ひとりだけ若い女性が混じっているが、このムチムチした脚とミニスカと白いソックスが、猛烈な存在感を発揮している。おまけに正面を向いてしゃがんじゃって……、ただ、ネット越しの映像なので、肝心なところがはっきり見えないのがウルトラ残念である。

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 で、この女性こそ、ヒロインである白鳥さおりであり、若き日の朝加真由美さんが演じているのだ!

 傷をハンカチで巻くさおりを見て、「綺麗だ」と率直に感想を述べる光太郎。

 さおり「良いんです、こんなハンカチ」
 光太郎「いやぁ、あなたのことですよ」
 さおり「まぁっ」

 はにかむ朝加さんの初々しさが堪りません。

 しかし、残念ながら彼女は前半で降板してしまう。代わりにさおり役となった小野恵子さんも負けず劣らず綺麗だったけどね。

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 やがて子供たちが、緑のおばさんをしている中年女性を連れてくる。演じるのはペギー葉山さん。

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 さおり「お願いします」
 おばさん「はいはい、後は私がやるわ」

 去っていくさおりの太腿が最高なのだが、大きく映してくれないのがとても悔しい。

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 手馴れた様子で光太郎の傷の手当てをする緑のおばさん。光太郎は、その顔をじっと見詰めていた。

 光太郎「お母さん……、死んだお母さんに似てるんです」
 おばさん「そう言えば、あなたも私の息子に良く似てるわ」

 おばさんは、「お守りなの」と言って、奇妙な形をしたバッジを光太郎の腕に付けてくれる。

 おばさん「ねえ、あなた、やりかけたことは最後までおやりなさいよ」
 光太郎「はいっ」

 ここでやっとCMになるのだが、もうこれだけでお腹一杯と言う感じである。

 後編に続く。
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コメント

ウルトラシリーズで、中断なく継続したのが「帰って」~「レオ」の第2期の4年間が最長で
「(この4作で)タロウだけが”路線変更”が無かった」と本で指摘されていました。

「帰ってきた」・・・セブンやウルトラブレスレットの登場
「エース」・・・ヤプールと夕子の退場、基本設定すべて崩壊
「レオ」・・・とにかく「テコ入れ」が多い

やはり、「タロウ」の場合、タロウのカッコ良さ(前が胴長のエースだからなおさら)と
前2作に見られた(悪い意味での)「ギスギス感」が無いのが人気の安定の理由では?

Re[1]:「ウルトラマンタロウ」 第1話「ウルトラの母は太陽のように」前編(12/12)  

影の王子様
>前2作に見られた(悪い意味での)「ギスギス感」が無いのが人気の安定の理由では?

でも、「レオ」を見た後では、そのあまりのまったりした雰囲気が物足りなく感じられます。

ペギー葉山さん  

ペギー葉山さんが本日83歳で亡くなられました。
ウルトラの母は平成作品で出てるけど、ペギーさんの出演は「タロウ」最終回まで。
「ウルトラの母のバラード」のカバーはキングレコードから出てるそうですが
聴いたことはありません。
ご主人の根上淳さんはMATの伊吹隊長でした。

Re:ペギー葉山さん(12/12)  

影の王子様
>ペギー葉山さんが本日83歳で亡くなられました。
>ウルトラの母は平成作品で出てるけど、ペギーさんの出演は「タロウ」最終回まで。
>「ウルトラの母のバラード」のカバーはキングレコードから出てるそうですが
>聴いたことはありません。
>ご主人の根上淳さんはMATの伊吹隊長でした。

お亡くなりになったんですか。
世間では、ペギー葉山=「ウルトラの母」と言うイメージみたいですね。そんなに出てないのに。

Re:「ウルトラマンタロウ」 第1話「ウルトラの母は太陽のように」前編(12/12)  

私もタロウについては(密かに)毒づいていた一人ですね😅やれマザコンだの他の兄弟に助けられ過ぎだのボロクソに言ってたような気がします。しかし管理人様が森山隊員と小野さおりさんをピックアップして頂いたお陰で見方が変わりました。どうもありがとうございます❗

Re[1]:「ウルトラマンタロウ」 第1話「ウルトラの母は太陽のように」前編(12/12)  

ふて猫様
>私もタロウについては(密かに)毒づいていた一人ですね😅やれマザコンだの他の兄弟に助けられ過ぎだのボロクソに言ってたような気がします。しかし管理人様が森山隊員と小野さおりさんをピックアップして頂いたお陰で見方が変わりました。どうもありがとうございます❗

いやぁ、恐縮です。
そう言う自分もお二人の魅力に気付くのに長い時間を要しました。

Re:「ウルトラマンタロウ」 第1話「ウルトラの母は太陽のように」前編(12/12)  

こんにちは。以前こちらの記事でコメントさせていただきました。

https://plaza.rakuten.co.jp/bijo1980/diary/201506100000/" target="_blank">https://plaza.rakuten.co.jp/bijo1980/diary/201506100000/

この記事の際は、ぶしつけな質問をしてしまい、余計なお手間を撮らせてしまいました。申し訳ございません。

「タロウ」はZAT隊員もなかなかのキャストですし、また朝加真由美をヒロインにしているところなど、とてもセンスがいいですよね。また篠田三郎自身大映で活躍していたし、ペギー葉山まで出演するなど、キャストはかなりのレベルだと思います。

>ひとりだけ若い女性が混じっているが、このムチムチした脚とミニスカと白いソックスが、猛烈な存在感を発揮している。おまけに正面を向いてしゃがんじゃって……、ただ、ネット越しの映像なので、肝心なところがはっきり見えないのがウルトラ残念である。

前にコメントした記事でも書きましたが、この時代はこういうことの規制はゆるぁったですね。まあでも彼女は大人だから・・・と思ったのですが、1955年生まれですから、この時点では17歳だったわけで、このあたりは時代かと思います。でも彼女も今日まで芸能活動しているのだから大したものだと思います。

ほかにもいろいろ面白いドラマについての記事を発表されていますので、いろいろ過去記事もふくめてコメントさせていただこうかと思いますのでよろしくお願いします。

Re[1]:「ウルトラマンタロウ」 第1話「ウルトラの母は太陽のように」前編(12/12)  

Bill McCreary様
コメントありがとうございます。

>この記事の際は、ぶしつけな質問をしてしまい、余計なお手間を撮らせてしまいました。申し訳ございません。

いえいえ、お気になさらずに。特典映像のことでしたよね?

>前にコメントした記事でも書きましたが、この時代はこういうことの規制はゆるぁったですね。まあでも彼女は大人だから・・・と思ったのですが、1955年生まれですから、この時点では17歳だったわけで、このあたりは時代かと思います。

撮ってる方も特にそう言うことは意識しないでやってるんでしょうね。

>ほかにもいろいろ面白いドラマについての記事を発表されていますので、いろいろ過去記事もふくめてコメントさせていただこうかと思いますのでよろしくお願いします。

ありがとうございます。楽しみにしております。

Re:「ウルトラマンタロウ」 第1話「ウルトラの母は太陽のように」前編(12/12)  

確かにタロウに登場するワンコは光太郎のせいで酷い目にあってますね😅しかも無自覚なのせいか余り悲劇的に見えないようですね😓

Re[1]:「ウルトラマンタロウ」 第1話「ウルトラの母は太陽のように」前編(12/12)  

ふて猫様

特撮に出てくる犬は大体ひどい目に遭いますね。

No title

この、ウルトラの母が主人公の手当をするシーンのロケ地に行ってみました。

https://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/111b63decb4a9759aebbce33faa9ba71

当時とあまりに様子が違いすぎて絶句ですね。「レオ」でのゲンらの下宿先などもだいぶ変わっていました。

それはそうと朝加真由美さん、当時は痴漢のいい餌食だったろうなとちょっと同情します。

Re: No title

おおお、凄いですね。

自分には到底真似できません。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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