第51話「エゴス復活の儀式」(1980年1月19日)
前回、鉄山将軍に勝負を挑んで敗死したヘッダー指揮官。

サタンエゴスの前に、その遺体が安置されている。
ヘッダー、こうして見ると妙にシュッとして別人のように見える。

サロメ「復活の儀式、滞りなく終わりました」
エゴス「これよりヘッダーに新たなる生命を与える。全能なるエゴスの神よ、ヘッダーを我が子としてよみがえらせたまえ!」
怪人製造機の中に取り込まれたヘッダーは、サタンエゴスの祈りの声と共に新たな怪人となって復活する。

その名もヘッダー怪人(まんま)、石橋雅史似の顔を持ち、体のあちこちに顔の張り付いた不気味な外見である。声も、石橋雅史がキンキンした作り声で演じている。
ヘッダー怪人の使命は勿論、鉄山とバトルフィーバーたちへの復讐である。
ヘッダー怪人はその超魔力によって、過去に倒された巨大ロボット(ドグウ、ギンガ、スポーツ)を召喚し、各地で破壊活動をさせる。
知らせを受けてモニターの前に集まるバトルフィーバーの面々。

もう残り僅かなので、マリアのお尻は出来る限りチェックしていく所存である。

鉄山「どうした?」

ケイコ「エゴスのロボットの襲撃……」

(食い気味に)
鉄山「可愛い!」 じゃなくて、「モニター!」でした。
各地で暴れ回るロボットの姿が映し出される。
鉄山「バトルフィーバー隊出動!」
5人はバトルシャークで出撃し、押し寄せる戦闘機を撃墜してから、バトルフィーバーロボでドグウロボットと激しく戦う。
ケニア「どうも変だ」

他の2体のロボットも加わり、バトルフィーバーロボに迫る。
この時点で、やっとそれが過去に彼らが倒した筈のロボットだと気付く。
ジャパン「そんなバカなっ」
鉄山「今、君たちが戦っているロボットは過去に撃破したものだ」
ジャパン「やはりそうか、しかしどうして今頃になって?」
鉄山「恐らくエゴスの
超魔力によって甦ったのだろう」
三体のロボットは、必殺の電光剣を受けても涼しい顔で向かってくる。
ケニア「ありゃ幽霊だ」
鉄山「幽霊の筈はない。必ず
科学的な仕掛けがある。周囲に注意しろ」
周囲を調べると、ヘッダー怪人とサロメが地上にいて、何やらロボットに指示を出している様子。

鉄山「あいつだ、
超魔力でロボットを操ってるんだ!」
結局、「超魔力」なのか「科学的な仕掛け」なのか、サッパリ分からないのであった。
5人はひとりひとりロボから飛び降りる。

素晴らしいミス・アメリカのお尻……。
ヘッダー「ワシはヘッダー怪人だ。お前たちを地獄の住人にしてやるぞ!」
5人は苦戦するものの、最後はペンタフォースでヘッダー怪人を撃破する。
ヘッダー怪人が倒されると、幽霊ロボもスッと消える。
5人は意気揚々と引き揚げるが、ケニアの靴にヘッダーの死体の目玉が張り付いていることには気付かない。
5人が本部へ戻ると、電話が鳴る。

トモコ「はい、こちらバトルフィーバー隊……、ちょっと待ってね、マサル君……」
ケイコ「マサル? どうしたの?」
高層ビルの下の公衆電話からかけているマサル、「気になることがあるから来て欲しい」と頼む。

ケイコはすぐそこへ出向く。
マサル「姉ちゃん、今夜辺り怪我するよ」
ケイコ「縁起でもない。そんなことでわざわざ呼び出したの?」
マサル「うん、俺わりかし超能力があるんだ」
はっきり言ってこのシーン、全く要らないと思うのだが……。
無理矢理、マサルの出番を作ったような不自然な感じを受ける。
その夜、ケニアの靴にくっついていたヘッダーの目玉がポロッと落ち、たちまち完全なヘッダー怪人に再生する。ヘッダー怪人は体の一部からでも復活できる強力な再生能力を持っていたのだ。
怪人の狙いは当然、鉄山将軍の首。
基地内をうろつきまわって鉄山の寝所を探し当て、布団の上からブスリと刺すが、既に鉄山は起きて彼の来るのを待っていた。
鉄山「ワシは蟻が畳を這う足音を聞くことができる。廊下を這う足音で分かった」
バトルフィーバーたちもいつの間にか鉄山の周りに勢揃いしていた。
基地内を逃げ回るヘッダー怪人、ケイコとぶつかって、マサルが予言したとおりの傷を負わせる。
ヘッダー怪人は司令室に追い詰められるが、その体に内蔵する爆弾の起爆スイッチを入れ、彼らもろとも自爆しようとする。

高笑いを放つヘッダー怪人の姿が、ヘッダー指揮官の姿に変わる。
ヘッダー「お前に斬られたヘッダーが、怪人に身を変えて復讐に来た。鉄山、土下座して命乞いしろ。悪かったと泣いて頼め! なーはっはっはっ」
鉄山「のぼせるな! たとえ9分9厘ダメでも、あとの1厘に逆転の望みを賭ける。それが私の信条だ!」
鉄山は、爆発寸前に九官鳥ロボットに命じて、冷凍ガスをヘッダーに噴射させる。
冷凍ガスで、ヘッダー怪人の体が、時限装置と一緒に止まってしまう。

5人はヘッダーを基地の外へ運び、熱線銃で焼き尽くすことにする。
正義のヒーローの方が、しばしば悪人より残酷に見えることがあるが、これはその典型例である。
ヘッダー「弟よ、あとは頼むー」
ヘッダーはそう言い残して消滅する。
と、いつものようにヘッダー怪人のロボット(弟)が出現するが、バトルフィーバーロボと戦い、負ける。

今度こそ本当にヘッダーが死んで、サロメや戦闘員たちが号泣して悲しむ。
エゴス「泣くな、エゴスは勝つ、必ず勝ってみせる!」

戦い終わって和やかに笑み崩れるマリア。
彼女ともいよいよお別れの時が近付いて来た……
最終回「英雄たちの交響曲」へ続く。