「スケバン刑事2 少女鉄仮面伝説」セレクション 第21話 後編

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　第21話「おニャン子クラブが危機一発」（1986年4月3日）
　の続きです。

　銀行強盗の人質にされているサキとおニャン子たち。

　
　警察に要求を話していたリーダーは、受話器を彼らに向けて、おニャン子たちの歌わせようとする。
　男「そりゃあ面白いや、ほら、歌え、ほれほれ」

　おニャン子のファンだと言う男も、ノリノリでマイクを彼女たちに向ける。

　憧れのアイドル達を前にして、他にすることたくさんあるだろうと思うが、あくまでこれは「スケバン刑事」なので、一部視聴者が望んでいるようにエロい展開にはならないのであった。

　おニャン子たちはそんな状況で歌など無理であったが、サキの目配せを受けた福永恵規が「みんな、歌おう」と、音頭をとり、カラオケで「セーラー服を脱がさないで～♪」などと持ち歌を合唱するのであった。

　
　銀行強盗の人質にされた上、アイドルの下手な生歌まで聴かされて、絶望的な顔になる行員たち。

　サキは（今のうちではどうすることもできんちゃ、許しとうせ）と、心の中で詫びる。

　
　やがて、行内に銃声が轟く。

　強盗のひとりが誤って自分の脚を撃ってしまったのだ。銀行強盗史上に燦然と輝く最低の失態である。

　
　サキは手早く応急処置を施す。そしてリーダーが警察と話している隙に、「おまん逃げり」と小声で促す。

　サキの合図で、恵規がラジカセから音楽を流す。今度は雪乃役の吉沢秋絵の「季節はずれの恋」（ED）である。それで注意を逸らせている間に、サキは怪我をした男を外へ逃がす。

　
　一方、野次馬の中にいたお京、おニャン子の一人、名越がいるのに気付く。

　名越はお京の視線に怯えたような目をして逃げ出す。
　お京は彼女を追いかけて捕まえ、彼女が前夜の時点で銀行襲撃の計画を知っていたことを聞き出す。

　お京「そんな大事なこと、なんで警察に言わなかったんだよ？」
　名越「だって、怖くて、私、あの人たちに顔見られてたんです……でもわたし、間違ってたんです。ひとりだけで逃げ出したりして……」

　
　そこへいきなり西脇が車で現れ、お京に小さなケースを投げて寄越す。中には、修理されたヨーヨーとグローブが入っていた。

　西脇は軽く頷いてすぐ走り去る。一瞬のことで、お京にはそれがあの冴えない教師と同一人物だとは分からなかった。

　サキはあの書き損じの紙を負傷した男のポケットに滑り込ませていたのだ。男を確保した刑事がそれを見て学校に連絡し、電話を受けた西脇が事件のことを知る運びとなったのだ。

　
　依然、篭城は続いていた。
　犯人の要求で、中華料理屋から出前がやってくるが、それを運んできたのがお京と名越だった。

　お京「まいどー」

　
　店員に変装した二人だが、給食係の中学生にしか見えん。

　強盗たちは何も疑わず、出前のラーメンを旨そうにすする。

　
　サキは、名越が前掛けの裏にヨーヨーをテープで貼り付けているのに気付く。

　サキは中腰になってゆっくりと近付き、ヨーヨーを取ることに成功。

　
　同時に、おニャン子のファン男がやっと名越に気付くが、ここで再びおニャン子たちが「セーラー服を～♪」と歌い出し、注意を逸らす。

　えー、左から、知りません、知りません、知りません、福永恵規です。

　その隙を突いて、サキとお京が一気に攻勢に出る。

　お京にしばかれたファン男は、おニャン子たちに取り囲まれてボコボコにされる。ある意味、幸せ者。

　
　リーダーの体には、サキのヨーヨーが何度も叩き込まれる。
　リーダー「てめえ、なにもんだ？」
　サキ「梁山高校、3年B組麻宮サキ、またの名をスケバン刑事！」

　
　「桜の代紋」を見せ付けてから、片膝をついてトドメのヨーヨーを思いっきり投じるサキ。

　
　鎖で男の体を縛り上げ、戻ってきたヨーヨー本体を掴んで決めポーズ。うーん、凛々しい。

　
　事件解決後、スタジオにて、麻宮サキの真影（写真）を拝むおニャン子たち。

　
　その頃サキは、授業中、思わず大きなクシャミをして「ごめーん」と可愛く謝っていたのだった。

　なお、ほんとは9話「おニャン子クラブ全員集合!!」もスルーしているのだが、もう勘弁してください。

　と言う訳で、次こそ最終回であります。